SACHS P-C-O 000484/BMW M2,M3,M4

えー、月末月初の納品書まとめ&ご請求書発行も無事終了いたしまして、趣味の時間です(笑)。下記グラフ(あえて見え辛くしてあります。国際協定の範囲内で公開)はドイツZFレースエンジニアリング社のオフィシャルテクニカルパートナー、刈谷のアネブルさんにて測定&抽出して頂いた減衰レートグラフです。BMWのF系M2,M3,M4用とF系3erを比べてみたら、何か答えが出るかもしれない、、と、自問自答のブログです。

000484 SACHS PERFORMANCE COILOVER ザックスパフォーマンスコイルオーバー 車高調整 BMW M2 M3M4 F80 F82000301 000441 SACHS PERFORMANCE COILOVER ザックスパフォーマンスコイルオーバー 車高調整 BMW F30この車両(BMWのF系)にご興味を持っていらっしゃる方、、多分2人はいらっしゃると勝手に思い、その方に向けて(念じて)私も考えながらご説明。先ず上段がドイツZFレースエンジニアリング社が呆れるほど長すぎる開発期間を経て”満を持してリリースした新製品BMWのM2,M3,M4用SACHS(ザックス)パフォーマンスコイルーバー”の減衰展開図です。左がFront、右がRearとなりまして、下が伸び、上が縮みであります。PCO(Performance-Coil-Over)のダンパー構造は、スポーツ&チューニングダンパーの中で最もベーシックなシングルチューブの倒立+ニードル制御による伸び&縮み同調の1way減衰制御です。ダンパー下部のダイヤルを1つ”カチッ”っと回転させる度に減衰が変わります。グラフは18段調整の最強(ニードルプロファイル)と最弱、その間の数ポイントを抽出して描いております。あたりまえですが、しっかりと減衰が変化している事が分かります。またこのグラフは実測でして、いわゆる性能目標(理想数値)ではありません。ホント綺麗に展開されていて、その展開速度の速さ(横軸)、、単位を見たら一目瞭然なのですが普通のダンパー屋さんが使うm/secではありません。さて、この前後の減衰展開でありますが、一つ前のモデルE9X系からフロントの稼働率が格段に上がりました(E46時代まではリア側の制御を重視した設計)。クルマが変わり制御の方法(主に電子的姿勢制御の介在)の変化による事とシャーシの構造強度の考え方にも新しいものがあるように思います。話はグラフに戻りまして、F3Xの減衰に比べM2,M3,M4用の伸び側が強いですね。ストリートスポーツカーにとって高負荷での接地性能は絶対的な要求ですので良い設定だと思います。こんな事言うのは変なのですが、よりSACHS(ザックス)らしい、見慣れたセットアップです。今回考えがまとまらない(どのように製品アピールしていいものか?)まま書いてきましたが、ほんの少しだけ言葉にできる性能が見えてきたように思います。第2世代PCO、このセットは初代セッターから数えて3人目のエンジニアが仕立てました。そしてPCOプログラム(製品)スタートと同時に性能の保証人(最終認証担当者)であったBMW/SAUBER-F1のダンパーエンジニアリーダーだったライナーキルヒェナーの認証サインが入った最後の製品です。扱う側のプライドも問われる製品、、先ずはパートナーを探しつつ、製品をアピールして行きます。作りかけの製品ページ完成まで今しばらくお待ちください。