空を見上げれば。

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休日の午前中にブログを更新して、午後より東京上野の博物館付近に出かけました。曇天の空にナニヤラ気配を感じ見上げればZeppelin飛行船。正式にはZF-Luftscheifftechnik GmbHのNT号。SACHSと同じZFグループ企業で、以前はSACHS製ヴァンケル(ロータリー)エンジンをツェッペリン飛行船に供給していたそうです。飛行船の開発に私財を全て投入したツェッペリン伯爵。当時からすると”空飛ぶ船”が到底現実化されると思わなかった人々がつけた伯爵のニックネームが”アホ伯爵”。どの時代でも、革新的エンジニアリングの創世には孤独という代償が付きまとうのでしょうか?首都高溜池付近で突如現れる”眼がピカピカ光る”Dr、中松を思いつつ、上野不忍池がドイツボーデン湖に映ったひと時でした。

2007冬。シュヴァインフルト会議。

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SACHS社屋の休憩所での1コマでしょうか?左がノルベルトバウアーさん、アジア地区マネージャー。中央が以前の弊社担当ノルベルトオデンダールさん。右がバウアーさんの上司ヴェルンドグラッサさん。3人仲良く和んでおりますが、ドイツSACHS会議の内容は、、とても重たいようです。で、肝心のSRE社は一切の立ち入り禁止。担当のマークスラインハウト君とは「立ち話で終わり」とWQ大佐から聞いて、出発前に渡した懸案問題集(ドキュメント一式)が当面の棚上げかな~と、、、4日前に訪れたASMさんご一行も建物の中にすら入れなかったそうなので、急遽大掛かりなプロジェクトが立ち上がったのでしょう。コンペティションにプライオリティがある会社なのは解るけど、日本市場のコンペティターは待ってはくれないのだよMrラインハウト~っ!90&92M3のBMWOS(EDC)完全対応チューニングダンパー開発の行方は何処??

追記*SREの急遽決まった大型プロジェクトを勝手に想像してみた。
◆想像その1
ハスクバーナを完全吸収したBMWMoto社においてMotoGPへの参戦が確定。SRE-SACHSダンパー(前後)開発要請が下った。今後一年間の準備期間の後、必勝体制でGPへ望む。打倒DUCATIと言うよりOHLINS?
◆想像その2
FIAの新レギュレーション「新規F1エンジン開発の凍結」を受けてAudiF1の助走期間が設けられなくなったPorsche社が急遽F1参戦を確定させ、SRE-SACHSダンパーの開発要請が下った。
どちらも当たったら僕は会社を辞めてジャーナリストになりたいと思います。

Photo WQ大佐

Schweinfurt(シュヴァインフルト)

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ドイツの地図座標97421Schweinfurt(シュヴァインフルト)。全世界の160以上の拠点と1万7千人の頭脳とエンジニアリングが集約され、年間26億Euro!を稼ぎ出すこの工業都市の別名が”SACHSWerk”(ザックス工場の街)です。と、聞こえはいいんですけどホントな~んにもない、、あ!SACHSがあります、SACHSしかない街です。視察打ち合わせ、販売店様ツアー等で数回訪れましたが、聞こえてくる通り”工場の街”でした。SRE社内部とR&Dセンター、工場敷地内は一切の撮影が禁止!今日も多くの工員さんがライン作業で汗水流す中、厳重なセキュリティがかけられたR&Dセンターの7ポストリグの上で次期マシン(F1etc)がガクガク揺らされている事でしょう。

冬のアウトバーンルート”Kassel”付近にて

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初めてアウトバーンを走った時、左側車線(追い越し、超高速巡航専用)のクルマの速さにもびっくりしましたが、制限速度をきっちり守る事にとっても関心しました。常時180~230km巡航のドライバーも80km速度指定ルートに入るときっちり守るんですね。皆ルールをしっかり守っての80km走行なんです。自動車文化の深さとルールとマナーへの尊重。日本はまだまだダナっ!と、思ったのが10年前。モラルを伴った日本の自動車文化向上への道は遠いな~。

アウトバーンルートE331Kassel付近にて。

Photo WQ大佐