合言葉は「ヘイ!コーパイロット。」

昨日ZFジャパンの岡さんがご自身のfacebookに掲載したドイツZFのムービーを見て、、呆然となりました。世界中の自動車メーカーを影で操る超最先端統合型自動車パーツサプライヤーZFの対話型自動運転システム。私も何度も観ましたが”感動すら覚える”&”完全に取り残された孤独感”を感じました。

ZF NVIDIA自動車メーカーを影で操る>を詳しく説明すると、メーカーに変わってクルマを設計してエンジンと内装&外装を除くすべてのパーツを供給する仕組って事です。ざっくりですが目的に併せたプラットフォームを選び、そのモジュール化の範囲内で搭載するミッション(エンジンの配置に併せて)&ハイブリッドモーター、サブフレーム&サスペンション一式、ステアリングモジュール&リアステアシステム、ブレーキシステム、デファレンシャル、AI搭載の統合ECU全てZF一社でご用意出来ますよ。と。オプションで上ムービーの”ヘイ!コーパイロット。”も装備可能。各自動車メーカーは圧倒的なコスト削減と開発時間を短縮できる訳ですので売上も物凄く好調だと思います。各自動車メーカーに製品が供給された段階で何らかの秘匿契約なのか?メーカー側プライドへの配慮なのか?ZFの最先端技術が”買った側の技術”としてプレスリリースされ各ジャーナリストさんの記事になるんですね。名前何か出なくても全然かまいませんと。凄いとしか言いようがありませんし、こんな事やっていたらスポーツサスペンションの開発なんて後回しで当然だ。とも思いました。ヘイ!コーパイロットのような最先端技術開発はZF-R&D(中央研究開発機関)で行われており、そのR&D組織直下にZFレースエンジニアリング社があります。弊社の取り扱い製品ZF-ザックスパフォーマンスコイルオーバーサスペンションセットも開発元ですが、そのエンジニアの大半はR&Dに常時出向中で、エヌヴィデアのAIアルゴリズムと各種電子デバイスに併せて精密機械の制御バランスを仕立ているようです。今の私個人の感想として、自分のやっている事がたまらなく古臭いと思う反面、ポルシェカレラGTが電子デヴァイスを積まなかった潔さ&それを評価する世界のエンスージャストに小さな希望にすがる気持ちです。超最先端が実現出来ているエンジニアが組む、この先にあるべき機械式ダンパーの優位性を信じて。 日々精進