ジャーナリストの試乗記に関して

ヴェルナー ザックス一応クルマの仕事をしておりますので、情報収集の為、毎回熟読している雑誌が2冊あります。交通タイムス社のカートップと、講談社のベストカーでどちらもタブロイド版自動車雑誌の王道!コストパフォーマンスに優れ、webでは取れない細かい情報収集には欠かせないメディアで、読んでいて楽しいです。この2冊を隅から隅まで読み漁り情報をアップデートして行くのが私の手法です。後は海外の技術フォーラムとか、ZFのリポート等webを読みますが、こちらは近未来の(販売車両じゃなく、性能実証とか)発売前のクルマ技術がメインで主にプロ(クルマ関係者)に負けない為の情報装備です。で、お題目の”ジャーナリストの試乗記”に関してなのですが、先のカートップか、、ベストカーで特集が組まれており「試乗記が読まれなくなってきた。この先どうあるべきか?各ジャーナリストが答える」の中で国沢先生(国沢光宏自動車ジャーナリスト)が「体感した事のない事を伝えるのは非常に難しい。自動車離れが加速して行く中で、ステアリングの応答性とか書いても多分意味が全く通じないように思う。それは味わった事が無い食べ物のような事で(食べた人なら比較できて理解できるが)、結局解らないから興味の対象から外れてしまう。今後は、小説のようなドラマ性を持った試乗記じゃないと読まれないかもしれない」と。これを読んで私も”そーですよねぇ、、ハンバーグ食べた事のない人にハンバーグを伝え、食べてみたいと思わせるのは難しく、、。私もSACHSサスペンションの仕事に携わり、散々書いてきましたが未だ実にならず、常に徒労感だけを感じています。クルマの先の部品の話で、自分のやっている事の難しさは理解出来て、と言うか覚悟を持ってやってますがこの先報われる事なく終わる感じです。1人戦い続け意地でも辞めませんけどね。そんな中、常に勇気付けられる試乗レポート(コラム)がカートップ誌”黒沢元治先生の試乗記”で、特にBMW-M2に乗られた時の総評が「4輪ダブルウイッシュボーン式( ゚Д゚)であれば尚良し!(自分の理想を貫く感)」って、括られた文章を読んで全くブレナイ、動じない姿勢に驚きました。ソウイウヒトニワタシハナリタイで日々精進