2013 Summer greeting

SACHS WERNHER ザックスサスペンション ヴェルナー

書中お見舞い申し上げます。

毎度SachsBlog”本牧戦線異状なし(松延秀夫先生題)”をご覧下さいまして誠にありがとうございます。現在SACHSと言うブランドが過渡期にある中で、我々のなすべき事を日々考え、行動しております。SACHSブランドを保持する母体企業ZFは、往時から変則機、伝達駆動を本業とする企業であり、その収益性と効率を考えれば”ダンパーなんて、、”と言った風潮は日本現地法人とドイツでも聞いて取れる事実であります。レース部門技術者ライナーキルヒェナー(元BMWザウバーダンパー担当)曰く「コンペティションダンパーにおいて、残念ながら我々は5年遅れてしまった、、」と聞きました。レースの開発現場で5年の遅れは既に取り返しのつかない技術差である事は僕にでも解ります。衰退、、と言う言葉は決して使いたくないので希望を持って”過渡期”である。と考えており、レースの開発手法と規定(主にコスト圧縮の方向性)が従来のSACHS-F1ブランドとの折り合いがつかなくなりつつある中、次の一手、彼らの方向性を見極めつつ2013年の後半戦を折り返して行きたいと思っております。GoodNewsだけがブランド価値を維持できるとは僕は思いません。SachsBlog読者の皆様、SACHSユーザーの皆様、どうか引き続き宜しくお願い致します。