SRE製1way減衰調整式サスペンションセットRS-1 

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SACHS(ザックス)のレース部門、SachsRaceEngineeringGmbHの主な業務内容は2つ。1つは母体であるZF-SachsAGと直結したR&D業務。F1等のハイエンドコンペティションマシンや、メーカー系ワークスマシン(WTCC、FIA、GTetc)のフットワーク開発と平行して各ヨーロッパ自動車メーカーのフラッグシップモデル(AMG、ALPINA、BMW&M、SuperPorsche、SuperFerrari)等、要はフットワーク(サスペンション)にコストを沢山かけられるクルマの開発業務を請け負っています。そんな業務ですから社屋&研究室での写真撮影は一切禁止。偶然に見てしまったクルマ&モノに関しても秘守契約サインを即要求されてしまうくらいですから(僕は一度書かされました)秘密が多すぎる会社の所以はお解り頂けると思います。
そしてもう1つの業務が”製品の販売”です。現在SRE社では走行フィールド&スピードレンジに応じて3つの製品構成が成されており、そのトップレンジがFomula>読んで字の如く、F1とWRC、一部FIAGT、WTCC用ダンパーがラインナップされています。次がRacing>ローカルラリー、ミドルフォーミュラ、PorscheSuperCup&CarreraCup、FIAGT(F430&MaseratiCUP)そしてPerformance>ストリートユースをメインとしつつ、サンデーサーキット、ワインディングを積極的に楽しむドライヴィングユーザーに向けたSRE社初のナンバー付き車両(市販車用)製品RS-1(減衰調整式サスペンションセット)です。基本構造はとてもシンプルなニードルによる伸び&縮同調の減衰調整を採用した事に関してはモロモロ賛否両論(SRE社では異例)あると思いますがコストとユーティリティ&パフォーマンスのバランス化、と言う面においても、現時点でのベスト製品である事は間違いありません!「RS-1いい(良さそうに思う)けど高くてさぁ~、、」なんて言葉を対象オーナーさんからよくよく聞きます。そんなオーナーさんに是非とも考えて欲しい!と思って書いてます。僕が今、RS-1が装着出来るクルマに乗っていたら買います!(残念ながらZ3MCはないんです、、)あらら説得力ないですか?でも”自分が欲しい”と思わない製品なんて自信を持ってお勧め出来る訳ないですからね。イベントも一段落しましたから、RS-1のお話しをじっくり進めて、、、なんて考えております。

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ドイツのレース技術集団SREの逸品、1way減衰調整サスペンションセット”RS-1”の優位性についての続きです。チューニングダンパーにおいて、減衰調整の最もベーシック(&古典的)なニードル式を採用した事には当然、訳があります。先ず、RS-1の対象ユーザーさんはオーナードライバーであり、プライベート(レースの出場に関らず)で製品をご購入頂けるコスト&パフォーマンスバランスの最適化からニードル減衰調整が採用されました。「な~んだSRE社もケチったのね~、、」何て言われそうですが”予算に糸目をつけなければ3way!5way!!”が製作可能な技術屋さんだっ。て事を忘れないで下さいね。用は”誰に使ってもらいたいか?”が最も明確に反映された製品がRS-1だと思います。世界中のオーナードライバーさんが”何とか頑張って購入していただけるであろうプライスレンジ”に逢わせて、、、と言う事と、内部の仕様変更&オーバーホールの際もSREサービス拠点の何処に行っても同じ作業クオリティで製品をお返し出来る様シンプルな構造のニードル式を採用した所以です。(RS-1の減衰変更、オーバーホールメニュー設定中ですので、しばらくお待ちください)
さて、実製品RS-1はVW(Audi)&BMWの2ラインナップ共に好評で、ホントご購入頂いた多くのユーザーさんに感謝しております。ストリート(一般道)での優位性に最後まで拘ったSRE社の考えは、しっかりユーザーさんまで届いているようで、、、これもホント感謝です!僕らは引き続き上記オーバーホールの件と、SER社の言うNOWプロジェクト(世界戦略のカスタマーサービス)の日本での具体化を目指して頑張ります!

RS-1、ドイツSRE社では決まった製品名が無くNewOneWayProjectのPerformanceレンジ製品とか言っていましたが、ココ最近になって僕らが命名した「RS-1」で統一してもらえそうな気配です。