PorscheCaymanに搭載されるGETRAG社製6速トランスミッション”G87.21/GetragTyp466”に、ドイツSRE製PCS(パフォーマンスクラッチシステム)を組み込みました。日本初の試みに、実は内心ドキドキでした。※撮影の為ディスク装着向きを変えております。
え~、泣かず飛ばず(涙)のSRE製PCS!当初多くの関係者(主にお取引先様のデモカー)需要を期待していたのですが、僕が甘かった、、、「高すぎる!」「効果が解らないでしょ」「同額で凝ったマルチブレードが買える」「そもそもクラッチ部品に興味が無い」「売れると思うとんの?(にわか関西弁)」等等、、世間の風当たりは冷めてーゼっ。と、ふてくされていたのもつかの間!SachsBlog読者メンバーであり、日本で唯一のRS-1サスペンションセットをご購入頂いたCaymanオーナーのM氏が「あ!それ買います。着けますよ僕。」と、速攻でご決断頂きました!ホントありがとうございますっ!ケイマンに標準装着されていたクラッチ構成部品(カバー、ディスク、ベアリング)も全てSACHS製でした。これでこのマシンは振動制御も伝達制御もSACHSからSRE/SACHSへ換装です。
で、PCSの”超格好いい”と思ったディスクスポーク部の造型は全く同じ!ポルシェは見えない所まで格好いいのねー。と納得の反面、じゃあPCSの優位性はシントレッドメタル(焼結金属)フリクションマテリアル(磨材)を貼っただけなのか?の答えは、組み付け作業をして頂いたAdenau(アデナウ)のメカニック松藤さんが教えてくれました。
「純正のディスクを側面から見るとセンターにスプリングが仕込まれたサンドイッチ構造でしょ、、これでエンジン(フライホイル)側の回転とタイヤ(センターデフ)側の回転差、出入力のバランスを取っているんですよ。管理された”逃げ”の役目がこのサンドイッチスプリングです。一方のSRE製PCSは完全な一体成型、ロスを最小限に押えたいスポーツユースにターゲットしている製品ですね。」
なーるほど!!!Adenau松藤メカニックの説明は続きます。
「PCSのカバーは、、重さは純正と変わらないですねー(因みにディクス重量も純正同等)。ダイアフラムスプリング&リトラクトスプリングは純正に比べ、かなり強化されてるみたいですねー、、あれプレッシャープレートの鋼材、、やけに黒っぽい、、高炭素鋼ね。いいねー実にいいっ!何か余裕の強度とキッチリ設計された安心感っー。流石ZF-SACHSだよねー。ホント組み込んでいて不安な気持ちが一切しない製品ですね。」と、コメント頂きました。組み込んでしまえば外見からは一切見えない部品、、だからこそ”不安を感じるモノ”は付けたくない。僕はそう思います、、、と言ってしまった手前、近々自分のクルマ用PCSを発注します。(がらくた売って予算確保しなくちゃ、、あはは)
PCS装着後のCaymanのインプレッションは近々ご報告致します。