ドイツZFオフィシャルフェイスブックページに掲載されたZFの次世代ECU。搭載されたアルゴリズムの数が数えきれなく超ハイスペックと言う事だけ解りました。スイス寄りのドイツ、フリードリヒヒスハーフェンに本拠地を構えるZFが単なるMT&ATのトランスミッションメーカーだったのは昔の話で、今ではボディ、内燃エンジン&補器部品、タイヤを除く主要構成パーツが全て揃う統合パーツサプライヤーであり、欧州各自動車メーカーの黒幕的な存在です。新しい制御システムが完成すると積極的にメーカーに圧力をかけて(半分冗談です)先進性能を自社開発しました!(ホントはZF製なのに)と言い切ってメーカーからの新車両と共にリリースされたりしています。でこのZF-ECUは何に使うのか?と言いますと、自社製品(ミッション+ダンパー+デフ+サブフレーム&マウント+ステアリング+ブレーキ)の統合制御ですね。AIを搭載しているのでドライバーの操作とは別にダンパーを動かしたり、ゴムマウントの硬度を換えたりデファレンシャルに効きもコントロールするでしょう。このシステムを買う側(自動車メーカー)の利点として、開発期間とコストが大幅に短縮出来る(と思う)事で、現在の自動車メーカーが最も大事にしている(お金をかける部分)ブランドの持つテイスト、味作りが容易と言う事。物理的にパーツを交換する事無く、使用するタイヤとメーカー側のセッターの好みをプログラムで完結。BMWらしさ、とか、AMGらしさが簡単に実現、、、って未来の話じゃなくて、現在進行形でコレですから、ZF凄いって事なのですが各自動車専門誌にそれほど激しく書かれないのは各クライアント(自動車メーカー)のご意向って事だと思います。ZFによる自動運転検証も進んでまして、ZF帝国は益々の繁栄です。で、ZFに買収された我がドイツ、ザックスブランドは今どーなっているのか?と言いますと、もう一度SACHS(ザックス)のロゴ、ブランドを再構築する動きがあるようです。良い方に動けば私の仕事も楽になるのですが、、 日々精進
「SACHS INSIDE」カテゴリーアーカイブ
ZF-RACE 6WAY DAMPER FOR FIA Formula E
昨晩、本店銀座こと株式会社ハンズインターナショナルのイケメン副社長のこーへーさんから取材対応資料として貼付されたFIAフォーミュラE用ZF(SACHS)レース社の6wayダンパー全景CAD画像(上)と私の落書き(下)を比べてみました。昨年末のESSENモーターショウに展示された2枚の画像(SHコーポレーションさんから頂きました)を元に全景化した落書きが、いい感じに寸法取れていまして一安心。多くの方が思う通り”無駄な才能”を今回も発揮しました!おかげ様でグーグル検索トップ5位を独走中<売上には全く関係ありませんが、取れる所で世界で1番をキープしたい今日この頃、熱心な読者皆様には下記リンクをぽちっとご協力頂ければ幸いです。またフォーミュラE用SACHSダンパーの概要は次号の交通タイムス社発行afimp(オートファッションインプ誌)に掲載して頂けるようですので、そちらもお見逃しなくっ! 日々精進
XL-1 SEAT
ワーゲンXL1の純正シートがレカロの新作シートRCSに似ているかな?と画像を見てみましたが、ご覧の通りXL1純正シートの方がシェイプが甘くより乗用車的造形でした。この後のドゥカティパニガーレエンジンを搭載したXL1スポーツのシートがRCS風だったのかもしれませんが謎です。ディーゼル2気筒+モーターの超小型スポーツカーXL1、、現在の中古相場2千万越えのライトウエイト思想の恩恵は主に量産乗用車UPに引き継がれておりまして、UPの標準シート、実はレカロのモータースポーツシェルシートより軽かったりします(COXさんにて測定)。ワーゲンの最もべーシックなエントリーモデルのポテンシャルの高さとドイツ基準のベーシック性能に驚き、変えれば済む(サードパーティー製品に交換してウエイト等の性能を向上)時代は終わったのだと自分に言い聞かせ、次の作戦を考えUP-GTI(今年も販売されるようです)に向けて行きたいと考えております。因みにこのXL1!純正ダンパーはポルシェカレラGT用と同じシリーズのSACHS(ザックス)レーシングダンパーが標準搭載されています。セットアップを担当したのは、弊社の取り扱い製品、86用SACHSパフォーマンスコイルオーバーサスペンションセットのセッターが兼任して組み上げた逸品は装備されています。 日々精進
808 BMW Z4M MOTORSPORT
蔵出し画像。今年2019年から”スポーツカーライフ2.0を提唱”する弊社ヴェルナーですので”見てすぐ解るスポーツカー”を中心にですね、画像掲載しつつ2.0の定義をご覧頂いている皆さんと共に考えて行きたいと思います。で、BMW-Studie鈴木社長の当時のプライベートカー808号(通称ケロケロ号)でありますが、何と今から14年前(2005年1月27日撮影)の画像でした。、、年とる訳ですよね。 日々精進
謹賀新年
2019年が始まりました。今年も宜しくお願い申し上げます。 日々精進
SACHS RACING DAMPER FOR 14R60
某日の埼玉太田窪。その窪地の最深部がブルーエリア部隊の地下(窪地の最谷)ファクトリーに位置しており、メインテナンス&ライトチューニングから深い趣味をお持ちの86&BRZオーナーさんが静かに集う場所であります。で、本日もTRDの限定車14R60が早朝よりご入庫。オーナーさんは今年秋頃に軽井沢にて「高木さんのところのザックスのレーシングダンパー買います!12月に!」と宣言下さった今回2足目のSACHSユーザーさん。一足目のSACHSダンパーキットはこちら>14R+SACHS PCO
こちらがフロントセクション。外したTRD純正14R60専用ストラット(KYB製)と、これから装着するSACHSレーシングダンパーストラット。独立したナックル接合部により全長調整が可能。100%ドイツ製ですと全長調整が法律により不可能なのですが、ドイツ製レーシングダンパーパーツを国内でセットすれば可能。
サクッとフロントストラット装着完了!いい景色ですね。
半分(片側前後)換装完了!タイヤが無くても格好良く見えるクルマは正しい造形を保持している証拠。いい景色が続きます。
こちらはリアセクション。外したTRD純正14R60専用リアダンパー(KYB製)と、これから装着するSACHSレーシングリアダンパー(アルミシェルのウルトラライトウエイト)。設計思想を重視して、元のスプリングレート(リア14kg)を忠実にトレースしたまさに14R60専用品。
リアダンパーもサクッと装着。またまたいい景色。
PCCJ(ポルシェカレラカップジャパン)関係者が見たら一目瞭然、カレラカップ用ダンパーとほぼ同じ仕立ての14R60専用SACHSレーシングダンパーキット。ほぼ同じパーツ構成なので当り前なのですが、そのパーツ構成にもFIA-世界最速、最高峰のポルシェカレラカップ(997/991)のバックグラウンドを持つ製品です。で、話はポルシェに移りまして、ZFレースエンジニアリング社ではポルシェカレラカップ純正レース用ダンパー(ポルシェモータースポーツ専売品)の他、自社製品として、カレラカップアップデートダンパー(減衰調整式)をリリースするとか、しないとか?レースでは使えない製品(CUPもCUPチャレンジも使用不可能。レギュレーションを変えれば可能)ですがパーツだけなら使えそうな気がします。次期A90スープラ用ダンパーパーツに丁度良さそうで(妄想)。
14R60+SACHSレーシングダンパーキットのユーザーさんに感謝!2足目のSACHS(ザックス)この度もありがとうございました! 「俺も14R60乗ってて欲しいのだけれど、、」な方向け製品情報(本気で買って頂きたいので、減衰展開もスプリングレートも全て公開しました)はこちら↓ 日々精進
6WAY FORCE ADJUSTABLE FOR FOMULA-E
宇宙に行けそうな勢いを持つ製品画像と、新世代を感じるシックスウエイフォースアジャスタブルの掛け声。製品の刻印はZFのみですが、ドイツシュヴァインフルトSACHSブランドの根幹がコレであることに間違いはありません。フォーミュラE用6Wayレーシングダンパー。電子制御の介在は無いように見えますが、また例の如く”見て1人考え書く”1日を埋めるブログ行為ですので情報の精度は?です。「SACHSブランドって凄ーーぃ。」って思って頂ければ幸いですし、弊社からSACHS製品をご購入下さった各ユーザーさんに”ブランドの今をお伝えする事と、ブランドの進化を可視化する”義務感からであります。
■画像提供 SHコーポレーション橋本社長様 ありがとうございます。
上画像のフォーミュラE用6ウエイダンパー全景図をフリーハンドで描いてみました。大きさの比較がないので何ともですが、推定全長300mm(ブラケットtoブラケット)ってところでしょうか?スリムなフォーミュラに搭載するので質量軽減が鉄則。ダンパー本体部分はスーパーフォーミュラ用ダンパーと同じ位のサイズだと思いますので大きくは外してないかと、、。6ウエイの減衰展開(調整位置)は①~⑥?製品プレートの説明には2つの減衰調整(伸び側&縮み側x2=計4)+2つのドロップオフ(減衰停止)合計6つの制御って意味で納得。製品プレートを見る前はBMW-S1000RRやHP4(共にSACHSの電子制御)に搭載されたゼロポイント(減衰基準点)を動かせるのかしら?と思ったらハズレ、、ワーゲンポロWRCのジャンプから着地&即加速で「どうなってるんですか?」の効果の一つとされる減衰放棄(笑)>ドロップオフ。何もしない、けど、それを意図的に選択するから制御と言い切るのがドイツ人ですね。
フォースアジャスター(減衰調整位置)部拡大。裏面にもダイヤルが3つ配置されているんじゃないでしょうかね。
続きましてドイツZFレースエンジニアリング社製フォーミュラE用6ウエイダンパーの減衰展開図をフリーハンドにて”さささ”と落書き。縦軸>下が伸び、上が縮み。横軸>速度。基準点は一番左の縦横交差位置です。※図上中速度(時間)は右に進んでいます。①縮み側の低速域 ②縮み側の高速域 ③伸び側の低速域 ④伸び側の高速域 。①~④における減衰バリエーション(レート変更範囲)はてきとーに書いてます。あと2つのドロップオフ機能ですが、考えずに⑤⑥置いたのですが、WRCのようなホイールトラベル&ジャンプが無いフォーミュラE、、しかも乗用車に近いタイヤサイズですよね。レスポンスの為に減衰を抜く、、もしかしたら伸び側の低速の早い時期に使えば乗用車のスカイフックみたいになるのでしょうか?、、?の回答は来シーズンのスーパーフォーミュラに搭載された時、プロのエンジニアリングジャーナリストさんが解説してくれると思いますので、それまでのお楽しみっ! 日々精進
追記:13年と4日前!にもロケットみたいなダンパーの記事を自分で書いていた事が判明↓、、、”ぶれない姿勢”と言えば格好いいのですが、、汗。
8SPEED PLUG-IN HYBRID
ドイツESSENモーターショウ2018、ZFモータースポーツ社ブースの一コマ。切開されたZF製トランスミッションはBMW-M235Racingとか、TOYOTA-A90次期スープラ等に搭載される8速ATとほぼ同等(筐体サイズ等)と思われます。で、世界の自動車メーカーを影で操る”ドイツZF帝国の飛び道具(新製品-構想)”がプラグイン-ハイブリッドっ!通常トランスミッション前部に搭載されるカーリングの玉みたいなトルクコンバーターをAMG-MERCEDES等が採用するシングルディスクに換装&画像赤部分がモーターモジュール。容積(ケース)を変える事無く搭載可能(プラグイン性能)?もしかしたら次期A90トヨタスープラのオートマオーナーの元に”有償アップデートのご案内”が届きこのプラグインハイブリッドが搭載可能になる日があるかもしれません。60%の燃料消費軽減分アクセル踏めますので更なるスポーツ性能と、環境性能を両立した新世代スポーツに生まれ変わるA90スープラ!この作戦、凄くいいじゃないですか!欧州最大の自動車チューニングショウ”ESSEN-Motorshow”に展示されたって事はコーユー事だと私は思います。
念の為書いておきますが、ドイツ現地でレクチャーを受けた訳ではなく、画像を見て”そうかな?”と思った程度です。高卒の自分がテクニカルレクチャーを受けて100%理解出来るとも思ってませんし、そもそもZF8速プラグインハイブリッドを今知っている日本人は50人程度(数年前からテストをしている秦野の皆さん?)だと思いますので、勝手に想像しつつ、実搭載の可能性をワクワクしながら(&SACHSブランドの優位性もアピールで)待ちましょうね。20年以上前のSACHSの発明(当時のプロジェクト&製品名はダイナスタート)フライホイルインモーター。誰もが”イロモノ扱い”した夢のような技術が今は完全普及しています。その先への一手となるプラグイン方式。現エンジン付きスポーツカーの延命対策となりますようにっ! 日々精進
■画像提供 SHコーポレーション橋本社長様 ありがとうございます!
伊勢崎倉庫、ザックス棚
某日のハンズトレーディング伊勢崎ロジスティクスセンター(倉庫)風景。棚に収まりきらないSACHS印の青い箱群が師走の感じです。因みにこの小さい箱にはストラットトップマウントが入ってまして、宣伝しなくても毎月何百個も静かに売れる優等生商品だそうですよ。
こちらが単品ダンパー、、同じく棚に収まりきらない程の在庫。
SACHSブランドの頂点的シンボルはF1とかWRCですが、そーいった最先端制御じゃない、各自動車メーカー向けOEM性能を基準として、その生産の都度リファイン&アップデートが行われている普通に”使うダンパー”こそがSACHSブランドの根幹かもしれません。その性能はお値段以上です。 日々精進
VLN&BELCAR-BMW Z4(MEMO)
10年以上前のレースカー情報で?な感じでしょうが私的なメモ(覚書)って感じで掲載、、、これ書いていて思い出しました。某国内レースチームが中古1台注文するかもー、と、意気込んで&捕らぬ狸のナントかで営業しないで遊んでいたら”注文ナシ”結局月末大変な目に遭ったんだっけ。
で、フロントストラット全景。シェルケースにL型ダイレクトマウントされるリザーブタンクはBMWモータースポーツ社純正採用のSACHS。ここからメモ>160~240N/mm ※カタログ上のスプリングレート
続きましてリアー全景。純正と違いコイルオーバー(ダンパー&スプリング合体)レイアウト。こちらもBMW-M社純正SACHSダンパー。で、メモ>100~140N/mm。えーっとこのクルマ、リアよりフロントの方が幅広だったんでしたっけ?後で調べます。 日々精進