「Bicycle」カテゴリーアーカイブ

先進過ぎる技術の比較

TT-CUP DTM 前座レース AUDI SACHS RACING DAMPER ザックス WERNHER上記画像の赤い部分が問題の箇所であります。画像はAudi  Sport/TT-CUPパーツリストより抜粋したフロントストラットダンパー&スプリング構成&トップマウントの図です。ZF-SACHSレース部門のツーリングカー(乗用ベース車両)向けレーシングダンパーの次世代定番、、となる筈だった過去の産物。ノースアメリカ主導で推進していたSTTV(シングルチューブツインバルブ)ダンパーと言いまして、これからのワンメイクレーサーやTCR車両にじゃんじゃん装着されて当該カテゴリーを席巻すると思っていたらモロモロあって(人事の問題が大多数のようです)唯一、TT-CUPカーのみ搭載されて終了&お蔵入り。画像の通り、フォースアジャスト(減衰調整)ダイヤルが上と下に付いてます。下のダイヤルはいいですが上のダイヤルレイアウトがアッパーマウント直下で使い辛そうです。レース現場で嫌われるパターン、、これじゃ採用されない、、掛け声(新しいアプローチ、モノチューブに2つのバルブ搭載)は良かったのですがユーティリティーが追いつきませんでした。で、この話をS耐TCRクラスエントリーのレーシングラインアデナウの高麗店長と相川監督に話しました所、「しょーじさん、、アジャスターが上と下?んで倒立構造モノチューブ?何か変じゃないですか?」と。もしかしたら倒立式に見えて実は正立式(WRC採用の応力チューブ構造)かもしれません。だとすれば先進過ぎです。

SRAM SACHS X01 EAGLE GERMANY WERNHER一方こちらの先進技術は全てのユーザーに歓迎される逸品。SRAMのモノブロックカセットです。右のインゴットを元に鍛造>フルNC切削仕上げです。組立式に比べ圧倒的な剛性感とジョイントレスの軽量化。流石に元ドイツSACHSです。嬉しい事にSRAM社はこのイーグルシリーズから特にドイツ色を濃くアピールしておりまして、自らジャーマンテクノロジー(SACHS起源)とヘッドクォーターであるドイツシュバインフルトの紋章である鷲(わし、イーグル)を製品名と製品ロゴにセットしました。もしかしたら、、米国ROCKSHOCKグループを離脱して単独SRAMとしてドイツで再スタートかも?勝手な妄想なのですが、出来れば、ユーザー皆さんに支持される製品を扱いたいって思う今日この頃で日々精進。

SRAM EAGLE TECHNOLOGY

SRAM SACHS SCHWINFULT ちょっとした発見がありましたのでご報告です。米国SRAM(スラム)社の新製品”EAGLE”シリーズのプロモーションムービーを見ておりました所、気が付きました!新製品ロゴ(アイコン)のイーグル(鷲)って、ドイツシュバインフルト市の紋章つまり旧SACHS社のロゴをイメージしているんじゃないかな?と。これ多分大正解だと思います!、、と、1人で喜んでおります。何の自慢にもなりませんが、SRAM社広報部の意図を理解する唯一の日本人としてご説明致します。今から約20年前、旧SACHS社の自転車パーツ部門を米国SRAM社に売却。その一週間後、ドイツシュバインフルトSACHS本社に訪問した私。目的はSACHS自転車パーツの日本国内での取り扱い(代理店申告)。会議にの席で「一週間遅かったね、、」と言われた事は言うまでもありません(汗)。以来、自称”チャンスをモノに出来ない男”の不遇は続いておりまして、一方旧SACHSブランドのSRAMは快進撃を続けており、ロードバイクに詳しい方ならご存知の通りツールドフランスエントリー有力チームの装着率はシマノ&カンパを抜いたシーズンもある程安感。MTB用製品は常に革新的な技術を装備した新作を毎回リリースする有力ブランドが現SRAMであり、その技術基礎の多くは旧SACHSから引き継がれたものだと思います。1895年創業のSACHS初の製品はボールベアリングでした。その数年後、自社の精密ベアリングを装備した自転車パーツ(主にハブ)を積極的に販売。以降会社は急成長、、自転車パーツはSACHSの根幹だったのに、、現乗用車用トランスミッションの主流であるペダルレスツインクラッチの基礎技術もSACHSの内装ギア付きハブの派生商品ですから。当時の選択が悔やまれます、、、と思う人間が多分SRAMの中、しかも経営陣営に居て、「やっぱり技術根源はドイツでSACHSなんだから、でもSACHSって言えない(使えない)ので、ヘッドクオータードイツシュヴァインフルトのシンボル”鷲(イーグル)”を使う事で起源がSACHS(シュヴァインフルト)に在る事。先進性能における起源の整合性をアピール。」と考えたのに違いありません。、、だから何?って話で申し訳ないんですが、嬉しくて、、名前は違うけどSACHSブランドが起源を明確しにて進んでいる事が素晴らしく思いました。ZF傘下のSACHSもこうあって欲しいと切に願います。

sram germany2022年7月20日追記:GoogleMapより転載した地図。画像下側赤いポイントがスラムドイッチェランド。その上の青囲い2カ所がZF(旧SACHS)シュヴァインフルト。次回のドイツ詣でがあれば職権乱用でスラムのヘッドクォーターを見学させてもらう算段。 日々精進

けものみち

JB23ジムニー ヴェルナー

英国のチャージバイク。モデル名クッカーマキシ、ご覧の通りJB23ジムニーに搭載可能です。ホイルを外した際のキャリパーシムは必ず必要ですのでご注意願います。で、世間は休みなのでちょいと運動のつもりで山から里へ移動。

ファットバイク チャージクッカーマキシ ヴェルナー

山あり谷あり日々鍛錬。日々精進。

巨匠の机回り

大友克洋大友克洋 マリオチポリーニ

ブルータスの合本”大友克洋特集”、、ま、自分世代の人は皆さん買ったんじゃないでしょうか?本箱にしまい、思い出したように見ておりましたところ、、スピナジーリムの右下にマリオチポリーニの写真を発見!先生もファンなのかもしれない。と思った次第であります。

マリオチポリーニ

格好いいっす!

15年前のMTBを直してます

SACHS WERNHER ザックスサスペンション ヴェルナータイトルからして、、コマの埋め合わせっぽいですがその通りです。どうせ昨今Facebookしか皆さん観ないだろーな?と、、言うことで15年前に大枚叩いて買ったMTBを再生しております。モロモロパーツを集めて今風にリフレッシュ中です。新たに買った方が”安くそして性能のいい”のは十分承知です。思い入れの作業、、つまり15年前の自分に奢る気持ちで作業を進めております!第一弾が完成したら、、お披露目しますねっ!完成後、、第二段の作業が待ってます!禁断のフレーム加工と、オールペン!むふふ。

NAPITA(ドロップハンドルはFREEDOM!)

SACHS WERNHER ザックスサスペンション ヴェルナー阿部ちひろ編集長兼カメラマンを筆頭に、高速自転車集団にフォーカスした150項フルカラーのフリーペーパーです。クルマの情報も入っておりまして”自転車乗り=自動車嫌い”と聞いておりまして、スピードと移動とエネルギー(出入力)を楽しむツールとしては同じなんだけどね。バイク(Motorcycle)もそー言った意味で僕の中では同じく楽しいツールであります。さて、今回の情報と見本誌をお送り頂いた婦人画報社の松延さん、このブログ(本牧戦線異状なし)の命名者で、永きに渡り”ドイツ戦線(激務期の出張渡航)を共に戦った戦友”であります。松延さんがこのNAPITAにどう介在しているか?は解りませんが、有志の文屋(松延さん)が再び表舞台に立つ日は近いかもしれませんっ!松延さんっ、どーか引き続き宜しくお願い致します。

Mr,Bernd Grasser (Senior Manager ZF Services)

Bernd Grasser

ドイツ、シュヴァインフルト地獄の森(店舗名ね)レストランでシュニッツェルをかじりながらビールを飲み、翌日SACHS本社社屋会議室でコーヒーを飲みながら、そして銀座で天ぷらをつまみにビールを飲んでのコミュニケーションで発覚した事が、、僕とグラッサーさん実は同じ”挫折感を抱える(あははー)”同士でした。正確には”やり残し感”が正しいかもしれません。16年前に解散(売却)したドイツSACHSの自転車パーツ部門(現SRAM社)にグラッサーさんが在籍していて、SACHS独自の先進性を備えたイージーバイキング(フルオート電制シフター)プロジェクトの真っ最中に突然部門売却。グラッサーさん曰く「しょうがないよ、ボードの決定は何時も突然だからさ、、でも、やりたいことがまだあったのは事実。」と、クールな鉄人!エクストリーム系スポーツ(マウンテンバイク、スキースノーボード、ウインドウサーフィン)に没頭してストレスフリーなんだそうです。”それでいいのかいね?”と聞く前に、彼から「実は僕の息子が学生しながら、trainee(研修生)としてSREで働くことになったんだ。」と。同じブランドで”モノ創り”をご子息が引き継ぐのであれば、それ以上の幸せはないですからね。
※グラッサーさんの愛車(マウンテンバイク、コンポーネンツは当然SRAMでした)詳細と、SACHS~SRAM騒動は下記リンクをご参照下さい。

SACHS BIKE PETER MAY

で、僕とグラッサーさんの共通の知人(であることを彼は知らない)ペーターメイさんの名刺画像です。当時のSACHS自転車パーツ、アジア地区担当ペーターさんからこの名刺を受け取ったのは16年前、、、未だ捨てられないんですよ。チャンスを逃した悔しさは勿論ですが、二度と同じ轍を踏むまい!といった戒めの為にとってあります。さてさて、現在のペーターさんは何と!SRAM社に勤務(重役のようです)とグラッサーさんから聞きました。旧SACHS自転車パーツ部門の流れをしっかり汲んでいる、、名前は変わっても製品の精度と、先進性はしっかり受け継がれているようで一安心。カンパニョーロ、シマノのツートップの後方で、淡々と過激な製品を送り出し、ツールドフランス有力チームを優勝に導く。カンパ&シマノ陣営が「製法も解らないが、そもそもソノ意味が解らない、、」と言わしめたSRAM独自の超絶インゴット削りだしリアカセット(モノブロック多段歯車)の”ソノ意味”はユーザーが勝利した後にしっかりついてきていますから、市場ツートップから観たSRAMは”非常に薄気味の悪い3位”だと思います。そう言った意味では僕らSACHS(日本のアフターマーケット)も、大手2大ブランドのビルシュタイン&KWの遥か後方なのか、又は違う方向を行く”不気味な存在”であり続けたいと思っています、、、そんな考えでユーザーの支持が得られるか?答えはYesですよ。僕らのSACHSユーザーは”ソノ意味”を知っているハズですから。