米国ヴァイブラテックTDV社製フルーダンパークランクプーリーを自前の2号機86D型TRD14Rに装着しました(自分で買うシリーズ)。FA20、EJ20、RB26DET-Fe1&Fe2、FC20&FC22(ASM専売品)等々、多くのスポーツカーユーザーさんにご好評頂いている製品で、よく考えたら全てエンジンが縦置きレイアウト。弊社にてフルーダンパークランクプーリーの取り組みを開始した5年前の構想では”エラストマー減振式のVAG-EA888(GOLF7R等)エンジンにこそ必要で各販売店さん&ユーザーさんに買ってもらえるかもしれない”と、何度かトライしましたが”かもしれない”は、、ありませんでした。組成のいいハイパワーエンジンEA888-GOLF7Rに換装するだけで数馬力のパワーUPとトルクが上る性能と、なにより寿命(エラストマーの経年硬化>裂開)がある純正クランクプーリーのウィークポイントを何とかしたいんじゃないかな?思っているのは自分だけだったって事です。残念な話ですが、自分の86にフルーダンパークランクプーリーを装着して解った事がひとつ、フルーダンパークランクプーリー本来の性能、エラストマー(硬質ゴム)を使わないので消耗しない、メインテナンスフリーでエンジンの耐使用年数以上の性能を発揮する事。クランク振動を軽減してクランク回転パワーに還元してパワー&トルクを上乗せさせる。ハイチューン(ROM書き換え、タービン交換、過給機搭載)による増大したエンジン振動を軽減して耐久性能と増大したパワー&トルクを更に上乗せ。ここまでは縦置きエンジンでも、横置きエンジン(EA888)でも、純正プーリーからフルーダンパークランクプーリーに換装するけで手に入る性能です。で、買って&付けて解った”もう一つの性能-気持ちの良さ”は残念ながら横置きエンジンでは体感出来ないように思います。縦置きエンジンレイアウトの場合、クランクプーリーがトップエンドとして、駆動回転はボトムエンドのデファレンシャルまで一直線上にあります。推進エネルギーを生み出すクランク回転がスムースになった事で”クルマがストレスなく前に進む”ように感じました。あくまでの個人的見解ですが、クランク軸から伝達されるミッションのイン&アウトットシャフト回転もスムーズで、結果、変速シフトが入りやすくなりました。対する横置きの場合、EA888は左にクランクプーリーを配置してクランクエンドからミッションにかけて回転方向が90°変位します。この距離が短い故に人間感覚の”気持ち良さ”は感じない、、かもしれない。さて、フルーダンパークランクプーリーの実性能+気持ち良さ(感覚性能)を搭載した2号機86ですが、換装したファーストインプレッションを一言で言うと”すべてが変わった”です。 日々精進