優れたマシンは優れた部品の集合体である!と、僕は日々言い続けておりまして、今回は997GT3R、カップカーのエクイップメントを並べてみました。大半のマシンに採用されるスチール製ブレーキローターは、カレラカップGB(グレートブリテン)でのレギュレーションに準じたパーツのようです。ドイツのSuperCup出場を目論むエントラーさんには、初めからセラミックコンポジットローターの使用を推奨しているようです。国内戦(CarreraCupJapan)だけにターゲットを絞った場合、コントロール感覚に馴染みのある、使いやすいスチール製ローターがベストの選択なんでしょうね。因みにカップカー997GT3RにはABSが装備されていません。
マフラーエンド部の写真が2枚続きますが、赤いバンバーがニューマシンMY08(420ps)だと思います。マフラー形状だけじゃなく、バンパーの造型も微妙に違ってますね~。続いて前後独立したブレーキライン。マスターシリンダー&リザーブタンクはAP製、ラインブロックは、、あれ?このマーク、、どこのでしたっけ?WQ大佐に聞いて後日報告します。続いてその下の写真がリアーのテンションアジャストを装備したスタビライザー稼動部。センターロックのBBSホイルの裏側はこんな感じです。表ディスクの優雅なデザインとは全く違う表情でしょ、兵器の匂いがしますね、僕は好きです。続いてミシュランのCarreraCupGT3R専用タイヤ(コントロールタイヤ)、サイドウォールのサインを写してみました。
そしてSRE製SACHSダンパー(ショックアブソーバー)の前後マウント写真です。(認証シール付きスプリングはメイン&ヘルパー共にドイツH&R社製)フロントはスチールケースの倒立、リアはアルミケース正立で前後共に減衰調整機能はありません。996時代に比べとてもシンプルなデザインと構造になってます。ダンパーに要求される仕事量が少なくなったって事で、これは997のシャーシ性能が格段に向上した証だと思います。で、皆さん(特にAudiオーナーさん)、この997GT3Rリア側のダンパーデザイン、、と言うか雰囲気?をよ~く観ておいて下さいね。目下、再開発を行っているAudiA4B7Quattro2.0T専用サスペンションセット(旧RSカテゴリーSREJスペック)の基礎パーツがこの997GT3Rリアダンパーですから。勿論Audi専用設計で、内部パーツのみ転用しています。近々、最終テスト製品の写真撮影を予定しておりますので、しばしお待ちくださいませ。
撮影協力 PorscheCarreraCupJapan事務局