五木寛之 X 黒沢元治、30年前の対談記事

交通タイムス社オンリーメルセデス誌特集記事より抜粋。約30年前の五木寛之と黒沢元治によるベンツ新時代(新型EクラスW210)対談。読んでびっくりしました。”クルマの制御、操縦感覚こそが商品価値”をズバリ言い当ててる。走りの質感、今では普通に使われる性能表現で、実際に各自動車メーカーは自社ブランドにおける”走り/操縦性能&感覚”を突き詰め確立し続けていますよね。らしさを求める=対抗ブランドとの差別化が絶対に必要な訳は30年前から始まった出来事が起点なのかな?ここからは個人的な考えなので信憑性はほぼゼロなネタ話(笑)>約40年前に世界基準で自動車の衝突安全が規定された。これにより以前の自社基準の衝突性能は無効となり各自動車メーカーが永年積み重ねたシャーシ&サスペンション特性が使えなくなった。理由はシャーシ/ボディの硬度と衝突緩衝が新しい安全基準に合致しないから。ベンツW124Eクラスは最後の完全なるベンツ思想シャーシで次モデルのW210Eクラスは世界基準シャーシと言う感じ。「旧モデルW124の方が良かった」、、世間一般のご意見通り、自分もそー思います。W210は買ってきた(某サプライヤーのミッション&サスペンション付きプラットフォームパッケージ)新基準衝突安全プラットフォームにどうやって100年以上積み重ねたベンツの味を載せるかを模索しながらの仕立て。多分、凄い苦戦したんだと思います。一方のBMWは5シリーズE34から次モデルのE39への移行は正常進化だったような気がする。BMWも買ってきたプラットフォームだと思うけど、BMW思想との相性が良かったのかもしれませんね。こんな感じの買ってきたプラットフォームでクルマを造る創成期から早や30年。今では仕立ての技術も確立され”よりベンツらしいベンツ”になっている?、、そんな事考えられなくなるほどの快適性と運動性が答えなんでしょうね。30年以上前、品川インターシティ某会議室にて、電通さんが考えた広告のキャッチコピーがお披露目されました。その作品が>「世界はSACHS(ザックス)になっている」<今はZFですが確かにです。 日々精進