幻の逸品(俺の無念)

本当に残念なのですが、SACHSにおける機械式オートバイ用コンペティションダンパーは過去の産物である事が確定しました。残念でなりません。コンペティションバイクダンパーは常時演算アクティブ稼動の電子制御時代に突入します。

SACHS WERNHER ザックスサスペンション ヴェルナー左右のフォークは完全独立調整の4way。

SACHS WERNHER ザックスサスペンション ヴェルナーリアダンパーは数世代前のF1ダンパーをそのまま転用。こちらも4way。

SACHS WERNHER ザックスサスペンション ヴェルナーインターナショナルドイチェマイスターシャッフェン(IDM)にエントリーしていたイングハートさんのMVです(現在はHondaのマシンを運用中、SACHSとの開発パートナーシップも解消)。この製品構成をですね、自分で扱う予定をしていました。設備投資として、MV数台を買わなくちゃ、、の寸前でドイツサイドの計画中止を聞きまして、買う前でよかったじゃない?と、今は開き直ってます。機械式(オリフィス制御)の優位性は勿論、ドイツ人も解っているのですが、コンペティション、常に先を行く先進性技術のみが生き残れる世界では、これを今から創る意味が見当たらない、、、と。趣味の需要は沢山見えるのですが、レース製品のようなホビーレーサー(超高額趣味)向け製品なんて絶対に作らないのがSACHSですからね。仕方ありません。きっぱりあきらめました!あきらめたら”好きなバイクを買う事が出来る”。僕に与えられた福音です。

3月はRS-1オーバーホール感謝祭でした

SACHS WERNHER ザックスサスペンション ヴェルナーZRE(旧SRE)製パフォーマンスコイルオーバー”通称RS-1”の取り扱いを開始して6年目に突入しております。製品は正真正銘のレース派生プロダクツですから大量生産大量販売と言う訳には行きません。ドイツサイドも僕らも使って頂きたいユーザーさん(製品への理解と、性能への理解、さらにSACHSと言うブランドへの理解者へ)達だけに”じわじわと”ご購入頂いている状況です。この戦法はこの先も変わる事はありません。さて、取り扱い6年目の先月(2013年3月)、偶然でしょうが、多くのRS-1オーナー様からオーバーホールのご依頼を頂きました。正確にはRS-1と、RS-1が製品として正立するきっかけとなった製品(VWR認証CUPダンパーと、ACシュニッツアーM3用)をレース直系の仕立てで仕上げました。作業は勿論、刈谷のアネブルさんです。一部の方にしか”ピン”とこないかもしれませんが、作業精度はSuperGT同等です。これを聞いて”わくわくしてくれる方”が真の理解者だと認識しております。オーバーホールをご依頼下さった皆様に感謝!年度末に奮闘して下さった刈谷アネブル蘇武さん率いるダンパー部隊の皆さんに感謝!一山超えて安心の今です。画像は横浜本牧勤務時代の一コマです。SACHSがZFブランドとして完全統合されましたので、ひょっとしてサポートカーのステッカーも変わってるかもしれません。

先月のモーターサイクルショウ2013にて

SACHS WERNHER ザックスサスペンション ヴェルナー決算を控えた先月末、東京ビックサイトにて開催された東京モーターサイクルショウ2013に静かに(笑)訪問。最新のバイクを眺めつつ、ミシュランジャパンさんとの定時打ち合わせが目的でした。

SACHS WERNHER ザックスサスペンション ヴェルナーで、もう1つの目的がコレ↑。実際に観て自分の妄想のような将来、つまり実現しない事をキッパリあきらめる事でした。五木寛之先生曰く「あきらめる=明らかに極める。」らしいので悪い事ではないと思いますが、事実は結構残酷なんですよ、、まあ、コレ(AgustaF3)を自腹で買ってからプロジェクトが中止!、、にならなくて良かったのですが、、今回はじっくりマシンを見ながらモロモロ考えてしまいました。詳細は何時かお話しますよ!例によって僕の失敗談ですから超面白いと思います(あはは)。因みにこのアモーレなF3!小さな3気筒エンジンのクランクは逆回転します。バイクに乗っている方なら逆回転の恩恵が瞬時に解るでしょう。スロットルオンでリアトラクション、スロットルオフでは穏やかなフロント荷重。そーゆー事です。ちょっと乗ってみたかったなー、、と思いつつ、そもそも僕には似合わない事に気づきました。

SACHS WERNHER ザックスサスペンション ヴェルナーさてさて、毎回お世話になっているミシュランジャパンの橋本さんです!今回のエキシビジョンでミシュランの新作が発表されましてココにいらっしゃる、、と。熱心なユーザーさんから質問攻めですか?の答えに「ショウジさん、今、バイクを趣味とする方々の多くは、既に自分の答えを持っていて、それを確認しに来ているようですよ。大半の方が僕の答えを聞いて否定してました(苦笑)」と。その話、、何となく僕も解るんです。日々進歩する技術理解に追従しきれなくなって(なのかな?)、往時の技術を自身の信奉としてしまう感じ。”趣味だからストイックでいいのさ。”勿論これは僕も大賛成!しかし、マシンの進歩以上にコンポーネンツ(部品)の進歩は速いんです。特にタイヤの技術は全ての性能目標の中心にあるパーツですからミシュランブランドを信じて最新作を安心して使う事が最善でしょう。僕はそー思って実行してます。ミシュランジャパンの橋本さん、今回はありがとーございました!オトコのカワサキZ1を買い戻してバイクライフも是非っ!、、僕もF3に変わるバイク買わなくちゃ!