AudiA4用RSダンパーセットの人気は相変らず低温度です。B6B7のA4オーナーさんの中で”クルマを真剣に考えていらっしゃる方々”の中ではそこそこの認知されてきているようで僕も嬉しいです。またA4用RSダンパーの製品特性である”究極の普通”と言った難解なコマーシャルも「何となく解る気がする、、」と、58%感覚?のご理解を頂いているようです。また「ショウジ君はよくRSダンパーの部品をレーシングカー(997GT3CUP)と同じと言うけれど、全く解らないよ、、乗った事ないしさー。」とのご意見も頂きましたので再度ご説明しなくてはなりませんね。僕もカレラカップのカップカー(997Gt3Cup)には乗った事はありません。勿論、乗り心地を比べるような意味で引用している訳でもありません。世界最高峰のワンメイクレース、タフな戦いに絶え得る絶対的な性能と、要求される精度。その全てを満たしたダンパーと構成部品(内部パーツ)をサーキットではなくストリートユースでの全包囲性能を目指したセッティングを施した訳ですが、未だ解り辛いですね、、、ではA4RSダンパーセットに非常に近いSACHS(ザックス)ダンパーを搭載した乗用車PorscheCarrraGT(通称CGT)のハナシを交えて書き込みます。
こちらがCarreraGTのフロントセクションストリップ図です。SACHSダンパーの配置が良く見えますねー。ロッド+リンケージを介しての入力以外はAudiA4用RSダンパーと基本構造は同じ、減衰調整も付いてません。ドイツザックスレースエンジニアリング(SRE)社製レース用ダンパープログラムRDマトリクス(用途、仕様によって構成部品を組み合わせるプロチーム向けメニュー)システムによって”Porscheヴァイスアッハ専用”として組み立てられたCGT専用ダンパー、、以前実物を手にした事がありますがダンパー径35mmくらいだったかな?「細くて長くて普通だねー。」何て話した記憶があります。対するAudiA4用RSダンパーはRD45(シェルケース径45mm)、AudiA4用RSダンパーもCGT用ダンパーも純然たるオリフィス機械式です。ハイスピードクランツーリズモCGTの意外な快適性は、A4用RSダンパーにも通じるSACHS独自の機械式(ダンパー内部構成パーツによる計算された流体抵抗)精密制御がもたらす恩恵でしょう。