以前からドイツZF-SACHSのスタッフより「日産Qashqai(キャシュカイ)がユーロ圏で好調で、日本でも売れているんでしょ?」などと聞かれておりましたが何の事だかさっぱり解りませんでした。Qashqaiの正体はDUALISだったんですね。世界戦略販売車両において、各国での車名統一は相当なコスト削減に繋がるようなのですが、さすがに日本で”キャシュカイ”は言い辛いですね。さて、日本名、日産DUALIS。このクルマにもSACHSダンパーが標準装着されております。嬉しい事に、新車発表プレスリリース&カタログまで「ドイツザックスダンパーを採用」明記されているようで、各ジャーナリストさんの評価も好評です。そして気になる「ザックスによるハイスピードコントロールダンパー」の正体なのですが、デバイス等の搭載は一切なし、「普通のツインチューブオリフィスダンパー」と、ZF-SACHSのO氏から正式コメントを頂きました。ZF-SACHSにおける”スタンダードスペック”が、如何に超高精度なのか、求められた減衰数値を必ず具体化するエンジニアリングは何処にでも出来る仕事ではない事がよく解りました。
「SACHS INSIDE」カテゴリーアーカイブ
SACHS Performance Golf Gti
大好評のGOLF5Gti用SACHSパフォーマンスセットをJファクトリーさんで装着の図です。考えてみたらGtiのノーマル(純正装着)ダンパーもSACHSですので、このオーナー様は実質的に2足めのSACHSダンパーという事になり、ホント感謝しております!1足めのSACHSは車両価格に含まれて(当然ですが)いるのですが、全てのGOLF5がSACHSダンパーを標準採用している訳ではありません。トップグレードのGti&GTXのみ装着でして、これはGOLF2時代からの定説GtiはSACHS!で、コストも掛けられるクルマのみSACHSダンパーが採用されております。さて、標準でSACHSダンパーが装着されていて、更にSACHSパフォーマンスに組替えて効果なあるんかいな?と多くのオーナー様は疑問に思うでしょう。答えは”如何に減衰チューニングによる変化(違和感)を感じさせずに、シャーシポテンシャルを向上させる”事が出来る、唯一のサスペンションセットがSACHSパフォーマンスセット(固定式)だと思います。振動制御技術は当然ですが、永年のVWAGとの関係とGtiに対する理解度はSACHSならではです。
東京モーターサイクルショウ2007視察。
東京ビックサイトで開催されたオートバイのエキシビジョンを視察して来ました。昨年末、ドイツESSENモーターショウにてSRE社がバイク用フロントフォーク&リアダンパー(共に4way減衰調整)を展示した事で俄然バイクに興味が湧いてきております!免許のバージョンアップ(限定解除)も完了して自分的にはスタンバイOKなのですが、SRE製Motoダンパーがいつ製品化されるかは今のところ不明です。さて、コマ切れ写真の上2点は同じ名前ですが現在では全く違う企業体です。(モペット、マダス等の小型バイクを製造)とは言えSACHSの名前が付くと、やっぱり愛しく感じてしまいますね。写真下2点は正真正銘SACHSのOEM製品です。ハスクバーナとMVアグスタにSACHSダンパー標準装着です。
GOLF5Gti SACHSパフォーマンスセット。
ご好評頂いております5Gti用SACHSパフォーマンスセット。発売開始以降、順調にオーナー様を増やしております。僕としては、ご理解あるオーナー様に心より感謝しつつ”車高下がり幅10mm(純正比前後)”の決断が正解だった事に安堵しております。実は開発段階より「車高が10mmしか下がらない製品に商品価値はあるのか?」と言う問題が出ておりまして(運動性能振動制御等の問題は別として)先の決断に至りました。社内からは反対意見は無かったのですが、何せ言い出しっぺが責任所在の組織ですからね。VWゴルフ5Gtiにおけるサスペンションチューニングの永遠の定番製品として、今後もアピールして行きたいと思います。
日本のSRE アネブル訪問。
愛知県、刈谷にある日本のSRE”アネブル”さんに訪問、打ち合わせです。前々から開発されていた新型ダンパーセット(サスペンションセット)がようやく製品化するらしく、その新製品のセールスパートナーに我々が選ばれた次第です。さて、その新製品とは構想&開発に3年以上の歳月を費やし、満を持してローンチされるSRE社初のストリートユースも可能なサスペンションセットです。チューニングダンパーとしてオーソドクスなニードルによる1way(伸び&縮み同調)減衰調整と、車高調整。車種バリエーションはドイツ車をメインとしたスポーツカーのようです。勿論、オーバーホール&チューニングサービス可能なので、SACHSパフォーマンスラインナップの主力製品になると大いに期待しております。
2008 Porsche997CarreraGT3CupS Standing by、、、
Weissah(バイスアッハ)オフイシャル画像より速報です!詳細は後ほど!今はサイドシルのZF SACHSロゴに注目してください。
以降PorscheAGによる公式コメント
Suspenshion
Front: McPherson spring strut axle; Sachs gas pressure dampers; double coil springs (main and ancillary spring); front axle arms adjustable for camber; adjustable sword-type anti-roll bar; power steering.
Rear: Multi-arm axle with rigidly mounted axle sub-frame; Sachs gas pressure dampers; double coil springs (main and ancillary spring); rear axle track arm adjustable for camber; rear axle tie-bar reinforced and infinitely adjustable; adjustable sword-type anti-roll bar.
Complete suspension infinitely adjustable (height, camber, track).
SAUBER BMW 07年サプライ。
東京オートサロンのペトロナスさんブースに展示されていたF1SAUBER-BMWです。昨年から、と言うかSAUBER時代から引き続きSACHSダンパーの装着で今シーズンも進行して行きますっ!SACHSはオフシャルサプライヤーと共にパートナー契約も結んだようなので、もしかすると?!BMWオーナーさまにいい事があるかもしれません。期待して待っててくださいっ!
TAS2007視察。
業界の初詣場所、幕張メッセ東京オートサロンでまさかの対面。BMWZ4MCM(Mはモータースポーツヴァージョンの略)昨年からヴァーレンを疾走するその姿、、かっくぃ~っ。で、このZ4MCMファクトリー出荷時にSACHSのダンパーが装着されております。(写真参照 上5way調整Front、下4way調整Rear)このダンパー標準装着に関してSACHSのレース部門SREからは何故か正式コメントが一切ありません。何か機密があるんでしょうかね?装着写真が”ぱちっ”と撮れて喜んだのもつかの間。何とKWさんとのS耐実契約が既に完了。後に橋本さんから「実際に装着してリザルト残す!」と。ステッカースポンサードに留まらず、製品を実装着して名実共に広めて行く姿勢はコンペティターながら強く共感。チームの実務運営は名門シフトさん(未確認情報)らしいのでシーズン中盤には頭角を表す事間違いなし!要注目です。
1889年 創業6年前。
新年早々衝撃的な写真からのスタートとなりました。さて、このちょっと様子がおかしい青年は誰?と、お思いでしょう。フレディーマーキュリーでは御座いません。(念の為)彼の名はErnstSachs(エルンストザックス)現Sachsの創業者の一人です。本国ドイツZFSACHSでも上級管理職の方々しか知らないコアな情報かもしれませんね。しかし、彼こそが現代まで脈々と続くブランド哲学”振動制御における「ミニマムフリクション&マキシマムトラクション」(抵抗ロスを最小限抑え、最大限の動力伝達を実現する)”の基礎を築いた張本人。写真にも写っているダルマ型自転車、これで彼はレースに出ていたのでしょう。笑っちゃうかもしれませんが、この世にクルマが誕生する以前の話です。※クルマの誕生以前にSACHSは動体制御をしていた。ココは試験に出ますから良く覚えておいてください。
冗談はさて置き、動力が小さい自転車だからこそ推進抵抗と動力ロスを抑えたい。それがSACHSのプロダクツの始まりです。このブログでは我々が取り扱っているSACHS製品情報だけではなく、「ミニマムフリクション&マキシマムトラクション」をキーワードとしたクルマ、バイク、自転車とそれらを取り巻く環境と人とモノにフォーカスして行きたいと思っております。一般公開は来年1月。
何か、、、自問自答の一年になりそうです。
写真は1889年のエルンストザックス。SACHS(F&S)創業6年前に撮影。
FomelBMWのフロントセクション。
フロント左右のアームを一本のダンパーで制御。