本日の一冊

今和次郎 ジャンパーを着て40年自分の一番好きな服装は軍服(前世の記憶か?)。ジャケットもカーディガンもトレンチコートもジャンパーも軍服なんですけどね。で、今まで生きて来た中で、スーツを着ている時間よりジャンパーを着ていた時間の方が圧倒的に長い自分にピッタリの本を発見!タイトル「ジャンパーを着て四十年/今和次郎-著」40年も前からいわゆる”ラギッドスタイル”を貫いて一定のポジションを確立した日本人のお話し、、ではなかった。ファッションの本質と言うか、人間と被服の古代からの関係性に迫った凄い内容でした。文中に「~服に着られる~」とあり、これはまさしく”キルラキルの原作”に違いないと勝手に確信した次第。

今和次郎 ジャンパーを着て40年たった数百円の文庫本。この本から得た個人的な価値は計り知れない、、マジで凄いよ!今和次郎先生!文庫本でこれだけページを折ったのは久しぶり。”吉村昭-戦艦武蔵”以来かもしれない。念の為に書きますが、読んでも合コンのネタには出来ません。

今和次郎 ジャンパーを着て40年「衣服は着るための機械である」考現学の開拓者”今和次郎先生”の考え方は、自分のライフワークでもある人間と機械の関係性/在り方を無策するお手本にもなりました。民俗学の権威”柳田國男”に従事したのち破門された今和次郎先生、、敗戦から復興へと向かう日本の新しいライフスタイル(衣/食/住)の設計者。古代を検証しながら今を見れば自ずと未来が見えてくる事にも納得。安価な民生服が市場を席捲する。と、ユニクロの出現も見事的中!40年以上も前に書かれた文章なのに、最近のコラムニストが書いたような親しみのある文章に物凄く共感。きっと今和次郎先生は気さくな方に違いない、、と勝手に想像した次第。出来ればご存命中に瓶ビール飲みながらお話しをお伺いつつ、キルラキル(人類と繊維質インベーダー”生命戦維”の攻防戦)を一緒に観て欲しかった(笑)。

今和次郎 ジャンパーを着て40年繊維喪失!(↑クリックでPVムービーにリンクします) 日々精進

自前の衣装で007(NO TIME TO DIE)