年越し案件その2

ドライビジョンECU 86 BRZ TRD14R FA20年越し案件(その2)は趣味じゃなく仕事の方。ドライビジョンECU86&BRZの新しい制御をミックスしたプログラムの長期テストを静かにスタートさせました。V1>ジェネシス>ファイナルと、バージョンアップと共に熟成を重ねて8年目の今年、FA24(2.4リッター)積の新車リリースもありますが、そんな中でも「まだ2リッターFA20の86&BRZはECUで良くなる!」と開発を続けるチームドライビジョン(ジョブス今市社長と、ウォズニアック主幹エンジニア馬先生)はホント凄いと思う。ECUチューニングビジネスをスタートした当初は多方面から”強力なご指導”を頂いたとドライビジョンECU今市社長がおっしゃってましたが、黙々と開発を続ける事、ブレない開発指針(絶対的な安全性能と使いやすさ)と、この姿勢に多くのユーザーさんの共感があって現在に至ります。ダイナパック等、一定条件下でのMAXパワー&トルクを追わない事で手に入れた多くの性能はご購入下さったユーザーさんに100%還元(いつでも安心して使える事)出来ている唯一で孤高のECUチューナーが現在のドライビジョンにおける立ち位置。さて、これが最後の完成(製品名がファイナルですが)ではないかもしれない。以前に何度かブログに書いた記憶があります。書いた時は”かもしれない>可能性の想像”でしたがそれが現実となりました。8年前、製品化される以前のドライビジョンECUに最初に乗った自分の因果と言いますか、役目と言い聞かせテストを開始。ジョブス今市社長と、ウォズニアック主幹エンジニア馬先生に「なんで自分がテスト役なんですか?」と聞いた事はありませんが、選定事由は想像がつきます。自分が普通の人(ECUの制御が解らない+普通のドライビングスキル+高卒w)でつまり想定されるユーザー(普通の人)の中心点に在るって事でしょうね。制御を理解するより、運転していて実際の動きをどう感じるか?メーカーのテストドライバーであればイロイロ考えなくちゃだと思いますが、自分の場合は”気持ちきいいor気持ち悪い”を評価して行きます、、、と、書いてますがどんどん細かく深い領域でやってる感で、もし高評価であっても大野田さん(XaCAR別冊86&BRZマガジン編集長)の取材はもらえないと思います(汗)。

ドライビジョンECU 86 BRZ TRD14R FA20ドライビジョンECUツカサ女史(ホームコース筑波1000のBRZランナー)のオペレーションにより2号機D型86TRD14Rに搭載されたECU-IDをピックアップ。通称”さよならの儀式”。ノーマルのD型ECU制御からドライビジョンECUに換装準備完了!

ドライビジョンECU 86 BRZ TRD14R FA20ドライビジョンECUジョブス今市社長の作業風景。ドライビジョンECU主幹エンジニアのウォズニアック馬先生が設計したプログラムを2号機のECU-IDに併せてリプログラム。

インストール風景。ジョブス今市社長曰く「馬先生から2つのプログラムが送られてきたから順番にインストールして試乗ね」と。インストール&試乗x2回を終えて”選択”、、自分が即答で決めた1つが”いわゆる正解”だったようです。設計したウォズニアック馬先生はもちろん、現場でセットアップしたジョブス今市社長も設計図(数字)からエンジンがどのように動くのか解る人(当たり前ですが)なので「それを選ぶと思ってた。」と言われて一安心。長くなりましたが今回のテストプログラムは通常のFA20ドライビジョンECUファイナルを元に、エンジン回転の下降調整を追加しました。アクセルオフ&クラッチを踏む事でエンジン回転がノーマル状態より速く&スムースに下がります。「何のために?」って方には必要のない制御だと思いますが、ドライビジョンECUユーザーであればシフトアップ毎にトルクのスタートポイントにエンジン回転があればその分踏める(クラッチリリースと同時にエンジン回転数にトルクの付きがバランスされる)性能です。人の作業ですから、クラッチの操作時間差などありますが、特殊なドライビングスキルを持たない普通のドライバー代表の自分が使えているので初見感触は”手応えアリ”です。2.0~2.2リッターの空冷911のようなクラッチオフで”ストン”と回転が落ちる訳ではありませんがAMG-M139エンジンを載せたA45のアクセルオフ(IN&EXバルブが強制閉鎖)の状態に近いかもしれませんね。ですので時間と距離を稼ぎ、シチュエーション(操作)パターンを繰り返ししばらく走ってみます。体感効果は次回更新まで今しばらくお待ち下さい。 日々精進