ダイアゴナルバランス(対角線)100%はあくまでも私的感覚でありますが、超気持ちのいい仕上がりのフットワークセットを試運転させて頂きました。その出来は想像以上ですよ!86用SACHSパフォーマンスコイルオーバーサスペンションセットの裏技的な”ノーマル車高から更に10mm程度の車高上げ”調整の成功例。裏じゃなく、こちらが表仕様としてもいい感じで、兎に角オールラウンド&ワイドレンジの性能が具体化できました。研究熱心な14R+SACHSパフォーマンスコイルオーバーユーザーさんに感謝!今までの「車高調整なのに車高上げてどうすんの?」と言ったご意見は完全に過去のモノになりました。時代が追いついたのか?もしかしたらセットの開発段階でこのようなシチュエーションを予想していたのか?当時の開発セッター”ピエリトランプ(86用SACHSパフォーマンスコイルオーバーの開発と同時進行してVWグループブガッティヴェイロンの純正SACHS-OEMダンパーセットアップの腕が認められて現在はZF中央研究開発室シャーシ部門勤務、某GR御用達セッター”トーマスシューリガー”の同僚)”恐るべし、、。奇しくも今週TRDさんから86用ラリーダンパーのニュースが交通タイムス社CARTOP誌に出ておりまして(荒選手インプレッション+大野田さんリポート)そのお値段200万&ベーシック仕様で130万と。車高上げるだけならチュウハツマルチロードスプリングキット(5万弱)でいいんじゃない?と言ったご意見もございますでしょうが、私のオススメは勿論28.6万のSACHSパフォーマンスコイルオーバー(現在庫3有)です。TRDさんのベーシック仕様130万の1台で、SACHSパフォーマンスコイルオーバーが4台分買えます、、4台は多いかな?3セット+仕様変更で勝ちに行きませんか?と言うご提案の準備を勝手に進めます。
話は戻りましてSACHSパフォーマンスコイルオーバー搭載10mm車高上げの14Rっ!乗った印象は”どの86とも違う異次元感覚”でした。シートに座るといつもの視点と違う新鮮な感じ。減衰ダイヤルの位置は硬め(12-14/18くらいですかね?)にも関らず至って快適。ステアの微動に対してもリニアな対角線ロールレスポンスが出ましたからホンモノです。16インチタイヤの恩恵もあり、常に上から吊るされている、一世代前のサスペンション性能の最高評価”スカイフック”ってこーゆー事ね。と納得。因みにスカイフックを越える性能が既にありまして”Space glider(スペースグライダー)”と言います。これはオリフィス(機械式)ダンパーではなく、電子制御時代に併せた掛け声で、読んで字の如く無重力状態のような無振動で突き進むイメージ。8年前にはピンとこなかったのですが、AMGのCクラス(W205シャーシZF-SACHSダンパー純正搭載)の高速走行挙動を見た時にコレだ!と思いました。
さてさて、今度はスペックに関しまして少々。クルマ好きのサスペンションの話題で普通はダンパーレートは出ないと思います、、「ゼロポイントから0.125sec(ダンパーレスポンスの指針位置)までがどう立ち上がるのか?」言いませんよね?そもそもグラフにしないと解らないですから。一方のバネレート!こちらは簡単、おおよそ数字が全てのスペックとなりますので話題にし易いかと(話題にして欲しく、、)。SACHSパフォーマンスコイルオーバーの付属スプリングレートがフロント38.50N/mm、リア42.50N/mm。キロ換算でフロント3.8kg/fmm、リア4.2kg/fmmと車高調整サスペンションセット最弱?と思う程弱いレートでバネレートに依存しないSACHSダンパーの自信です(宣伝文句)。これに近いレートを採用する車両、メーカーを調べましたところドイツTMG製CS-R3で、フロント25/30/37.5/45/50/60、リア20/25/30/35/40/45(グラベル&ターマックのバリエーション表記N/mm)。嬉しい事にこの中にちゃんとSACHSパフォーマンスコイルオーバーのレートが入ってました。またTRD製ラリーダンパー試作展示品のレートは前後共30N/mmでした。ラリーアシはストリート最強!いい流れで嬉しいです。
TRD14R+SACHSパフォーマンスコイルオーバー10mm車高上げ+16インチ。私の理想でもあります。オーナー様に感謝。日々精進