本邦初公開!かもしれません、86&BRZ用ザックスパフォーマンスコイルオーバーフロント&リアーの抜き身全体画像です。左がフロント、右がリアーです。ご覧の通り、リアダンパーも倒立式構造。「全長調整式じゃないのが残念、、、。」と、たまに言われますが、そんな方には「ドイツラインランド(TÜV Rheinland)検査協会では禁止されている構造です。」と脅かしてみたりします(冗談で)。私達はTÜVの認証ありきなのでドイツで”NO”ならナシです。構造について聞かれる事がありますが、これはケースバイケースですね。ストラット形状の応力剛性が必要とされる場合、入り子の強度から重量がかさむ傾向にありますね、、。以前カヤバさんの86用全長式車高調(ピロアッパー付)のフロント1本持たせて頂きましたが、片手の持った手が震えました。それだけ剛性が必要になるんだ、、と勉強させて頂きました。ダンパーの半分の重量(ざっくり)はバネ下荷重となりますので、軽ければその恩恵は皆さんご存知の通りですね。なぜリアも倒立??は最後にありますので、最後まで読んで下さいっ。
減衰調整ダイヤルはご覧の通りダンパー下部に設置。フロントステアリングを切れば手が届きます。リアは地面に寝転ぶポジションで調整が可能!そう言った実戦的なシチュエーションでも確実な”ダイヤル調整の手応え”かちっ、かちっ、と、何段動かしたか?ブラインドタッチでも解るように設計されております。多くのザックスパフォーマンスコイルオーバーユーザーさんは「この行為が気持ちイイ。」とおっしゃって下さっております。
ねじ部の拡大っ!よーっく見るとねじ山が台形になっているのが解ると思います。高精度ピッチメートル台形ねじの採用により軸方向の精度が高くなります。ドイツZF-SACHSレースエンジニアリング社の製品への拘りはねじ部一つとってもこんな感じです。最適化の集積が最善の証です。
リアサスペンション全景。シングルウィッシュボーン+マルチリンク(正確にはダンパーを前に避けたウイッシュボーンアッパー+1ロアコントロールアーム+2ロワアーム)サスペンションレイアウトの属性としては、、??何て言うんでしょうかね、、やはりシングルウィッシュボーン+マルチリンクが正しい感じがします。本来であれば、応力剛性を必要としないリアストラット(リアダンパー)なのでしょうが、倒立式になった事でドライバーが感じる”圧倒的な剛性感”がザックスパフォーマンスコイルオーバーにはアルようです。私の86感覚は既にコレ(ザックスパフォーマンスコイルオーバー装着)が標準となってしまい至って普通なのでありますが、ご試乗された86オーナーさんからの評価は”リアの剛性感覚、、”とよく聞く言葉になってます。オーバークオリティ、、言われればそうかもしれませんが、性能の余裕はそのまま安全へのマージンにつながります。そもそも不要な装備などSACHSのレーシングダンパー(レース由来のパフォーマンスコイルオーバー)にはありません。