文庫本ながら、その洗練された表紙に思わず手が出ました。格好いいでしょー、3色の色使いと、漢字の配置(因みに装丁デザインは”新潮社装丁室”となっておりました。きっと先鋭集団なんでしょうねー)。単なる文庫本のカバーと言ってはそれまでですが、カバーデザインの良し悪しで本の売上もね、全然違うはずでしょうから、装丁は本の性能、機能の一部(本の内容を1画で表現する)として成立しなければならないと思います。実は今、新製品(旧パフォーマンスセットの後継サスペンションセット)のパッケージデザインを考えておりまして、、、まさか漢字は使えないよなー、、何て事も考えております。
さて、吉村昭先生の戦艦武蔵!解説の通り、「著者の暗い好奇心が淡々と語りかける」名作です。巨大戦艦を組み上げるまでの話を中心に巨大な機械(戦艦武蔵)と、それに関った人々の超絶ヒューマンドキュメントでした(涙)。
戦艦武蔵/吉村昭