上の画像はクローズドコースを疾走する997GT3カップカー。RRの414ps(MY08)をABSもトラクションコントロールもナシで操る世界最高峰のワンメイクレースマシンです。電子コントロールを持たない分、ドライバー入力(ステア、アクセル、ブレーキ)挙動とタイヤの接地面状況をリンクさせる循環制御デバイス部品=サスペンション、ダンパーの重要性は皆さんご理解頂けると思います。シュトウトガルトの技術集団ヴァイスアッハ(ポルシェワークス)が組む、この997GT3CUPカーには、SRE製SACHSダンパーが世界標準で装備され、997GT3CUPカーに装備された高性能レース用ダンパーのポテンシャルを画像下のAudiA4/B7に移植しました!と、ここまでが997GT3CUPとA4/B7の並んだ画像説明です。
正確には、997GT3CUPカーのリア側のダンパーパーツ(ロッド含む内部部品)を、A4/B7専用に製作したフルタップの軽量アルミシェルケース(前後)に組み込みました。AudiA4/B7はフロント4リンク、リアトラベゾイダルと、大きく分類して前後共ダブルウイシュボーン形状です。各アーム間の応力剛性を一切気にしなくていいサスペンションレイアウトですから、アウターケースはバネ下軽減にも寄与出来る軽量アルミ製を採用。「でもさ~、、後ろアシ4本で走るのかい?」何て疑問は出ないと思いますが念の為に、現在FIAGTを疾走するツーリングカーマシンで、AudiA4/B7用SRE製RSダンパーと同じ製品(内部パーツ)、同じレイアウト(ここで言う後ろアシ4本)を持つスーパーマシンが2台!フェラーリ430チャレンジCUP(ストラダーレ)とマゼラティーCUP(3200GT)!!どうですか~、、AudiA4/B7用SRE製RSダンパーの響きが凄くゴージャスに聞こえてきませんか?ポルシェ997GT3CUPを始め世界有数のコンペティションマシンのフットワークポテンシャルに、乗用レベルでの快適性、上質な乗り心地を目指した減衰特性をプラスしたAudiA4/B7用SER製RSダンパーセット。新型A4(B8)がデビューしてしまった中で、あえて”これからリリースする”意味がご理解頂けたと思います。どんなシーンでも「本物は最後に登場」しますからね。
いっぽうRSダンパーテスト装着のA4/B7をロングドライブ中(東北営業巡業)の弊社門橋さん(通称よっぴ~)から先ほど定時連絡が入りました。無事に”セクション奥羽山脈”の難所を乗り切り、仙台市内をウロウロしているようです。今週月曜日に横浜本牧ふ頭を出発して1、600km、そろそろ疲れてるんじゃないかな~何て思いましたが、本人(通称よっぴ~)はいたって元気です。きっと本業の商談(冬需要対策)も順調なんでしょうね。(あははプレッシャー)そんな門橋さんからこんなコメントが出ました。「長時間の高速巡航、峠道、市街地と走って来てますがこのアシは確かに”いなし”と言う言葉は似合わないような気がするんですよ~。もっと”パシャッ、パパパッ”と、振動の収束速度が速いですものね~、、あ!ショージさんの言っていた”歯切れの良さ”ってこの事だったんですか!」凡人テストドライバー2号(当然、僕1号)の門橋さんにも理解出来たRSダンパー特有の”歯切れの良さ”を是非とも体感して下さい!日産デュアリスOEMのSACHSダンパーが”ハイスピードコントロールダンパー”だとすると、A4/B7専用のSRE、RSダンパーは”スーパーハイスピードコントロールダンパー”と言っても過言ではないでしょう。(長いけど)
「東北方面の各欧州車専門店さんBlogは”AudiA4/B7用SER製RSダンパーセット”の話題で持ちきりのようですよ~」とは、RSダンパーテスト装着のA4/B7をロングドライブ中(東北営業巡業)の弊社門橋さん(通称よっぴ~)のコメントです!本当かなぁ~、、何て思いましたが試乗して頂いた方々(販売店、Audiディーラースタッフ様)全員が”OK!もしくは凄い!”と評価頂いているようなので嬉しいです。AudiA4/B7用SER製RSダンパーセットを試乗してくれた関係各位の皆さん、引き続きBlog等でA4/B7オーナーさんに向けてアピールを続けて下さいね、応援頼みます!限定50台分の内の数十台(未定)はSACHSにおけるアジアの同胞、、あれシンガポール?台湾ZFトレーディングだっけかな?からの予約分として発送されてしまいますので、案外”完売御礼”の時期もそう遠くないかもしれません。何せZFT現地統括自ら来日頂いた直々のオファーですから商談も慎重だったようで、応対した弊社代表の「VIPライド!」と言う、とっても簡潔なRSダンパーセット製品説明が効いたのでしょう。そんなかんなで、ちょっと”ホッ”としています。
さて、まん中の画像がAudiA4/B7用SER製RSダンパーセットとロッドを含む内部パーツとエンジニアリングを共有している997GT3CUPカ-用リアダンパーです。(上画像がその997GT3CUPカーMY08です。念のため)SRE社独特のレッドアルマイトのカウンターリングもそのままRSダンパーで使用します。で、このSER社製997GT3CUPカー用のダンパー設計にも”あのドイツ人”が関与してました。うむ!と頷いた方々は本牧戦線SachsBlogレギュラー読者ですね、そう、、RS-1プロダクツ主任マークスラインハウト氏です(現ZF、R&D勤務)。昨年10月ドイツケルン、プロフェッショナルモータースポーツEXPOにて発表された08年型997GT3CUP(通称MY08)。ポルシェモータースポーツ主催のエンジニア向けMY08ワールドプレミアにて、マークス氏、SACHS製サスペンション(ダンパー)とクラッチ技術講義もばっちりこなしてましたから、関与というより中心人物かもしれません。ケルンEXPOに同行したWQ大佐(911オーナー)がマークス氏に「んでっ、このダンパーは凄いのか?」って質問しましたが、答えは「至ってゲヴェーンリヒ(普通)っすよ!」だったと思います。SACHS、SRE社が言う普通のレヴェルは社外に出れば”尋常じゃない精度とエンジニアリング”を保持している事は十分解ってますが、もうちょい話してくれればいいのにね~、、とも思いましたがエンジニア、技術屋さんは抽象的な話しは一切しないので(数値で解決)僕が聞いてもわかんないんです。(ゴメンネ皆)
そんな「要求される性能に100%応えるだけ」と、言い放てる徹底的に高度なエンジニアリングを保持出来ているSACHSのコンペティションファクトリー。ドイツシュヴァインフルト(SACHS、SRE社ヘッドクオーター)の他に世界にもう1ヶ所!AudiA4/B7用SER製RSダンパーセット(下画像)の計測から設計、開発を一手に引き受けて頂いた、愛知県刈谷市のSREジャパン(アネブル)さんです。僕的にはRSダンパーセットのサブネームを「Kariya刈谷モデル」として定着させたいのでASMの金山総店長っ、ご協力宜しくお願いします。さてさて、、(長くなりました)SREジャパン(アネブル)さんの正体は近々お伝えするとして、世界標準のKariyaモデル!AudiA4/B7用SER製RSダンパーセットの暫定試乗会が間もなくです!今週の土曜日、富士スピードウエイにて開催です。