以前からドイツZF-SACHSのスタッフより「日産Qashqai(キャシュカイ)がユーロ圏で好調で、日本でも売れているんでしょ?」などと聞かれておりましたが何の事だかさっぱり解りませんでした。Qashqaiの正体はDUALISだったんですね。世界戦略販売車両において、各国での車名統一は相当なコスト削減に繋がるようなのですが、さすがに日本で”キャシュカイ”は言い辛いですね。さて、日本名、日産DUALIS。このクルマにもSACHSダンパーが標準装着されております。嬉しい事に、新車発表プレスリリース&カタログまで「ドイツザックスダンパーを採用」明記されているようで、各ジャーナリストさんの評価も好評です。そして気になる「ザックスによるハイスピードコントロールダンパー」の正体なのですが、デバイス等の搭載は一切なし、「普通のツインチューブオリフィスダンパー」と、ZF-SACHSのO氏から正式コメントを頂きました。ZF-SACHSにおける”スタンダードスペック”が、如何に超高精度なのか、求められた減衰数値を必ず具体化するエンジニアリングは何処にでも出来る仕事ではない事がよく解りました。