シビックタイプR-FK8のフロントストラット全景。ドイツZF-SACHS(ザックス)の次世代を製品名にした電子制御アクティブダンパー”CDC(コンティニュアスデバイスコントロール)”。シェルケース下部の凸部がその証拠です。その制御と構造は門外不出でありまして、CDCの名称は同じでもフェラーリ用BMW用、レクサス用、メルセデス用、アウディ用と手法は様々のようです、、ようです、、ホント詳細は不明でアクティブなのだから(応力とは別に)勝手に伸び縮みするでしょうし、中には伸びと縮みの高速低速の4wayでなおかつ油面も変えて(基準点の移動)の大技もあるらしいですよ。なんてったってその開発予算(メーカー請求金額)3億前後|д゚)?<これも謎です。で、これを仕立てているのがZFのR&D、中央研究開発センターのエリート達でありまして、陣地はフリードリヒヒスハーフェン(ZF-HQ)ではなく、ドイツのシュバインフルト(旧SACHS本社)でその直下にZFレースエンジニアリングのスタッフがサポートに付いている、、と思います。開発陣営のスタッフに約2名、自分の知るエンジニアがおりましたが、R&D勤務になった途端、消息不明(音信不通)。機密保持同意書の効力でしょうね。マークスラインハウト氏、ピエリトランプ氏、両2名はSACHSパフォーマンスコイルオーバーサスペンションセットの初代、二代目セッターで現在音信普通、つまりR&Dに栄転勤務中。レースを支え、近未来(発売前)のクルマを支えるのがZFレース部門の仕事で、その余力、、余力ないよね、、と思いつつも弊社の主力製品SACHS車高調整の開発/供給を切に願う自分としては常に複雑な思いです。さて、話はシビックタイプR-FK8に戻りまして、乗った人に聞いてみましたところ、「電子制御の不自然さは全然感じられなかった。オリフィス制御然とした自然なフィーリングでしたよ。性能は前作タイプRの150%増しって感じですね(自動車研究家ヤマモトシンヤ先生談)」だそーです。日々精進。