BMW E90/92M3,RS-1(013)

5月中旬の某日、伏尾温泉峠にて全方位性能向上を目指して開発されたM3用RS-1の試乗(同乗)を決行!一般道での性能チェック&私的インプレッションをご報告致します。

ヴェルナー WERNHER SACHS M3

ドイツザックスレースエンジニアリング(SRE)社に全幅の信頼を寄せる僕としては「悪いはずがない!BMWOEMメーカーのモラルと威信と、ザウバーF1BMW当時のダンパー担当者が最終決定を下したセットアップなのだから」と、安心しきっている分、興味も低かったんですよ、、このマシンに乗るまではね。

ヴェルナー WERNHER SACHS M3 サスペンション

今回のインプレッションに協力して下さった”スネヲこと”アルツモトーレンバウの宮川さん!宮川さんの組んだRS-1セットアップが”いい”のですよー、、正解率98%以上(ショウジ私的見解)!セッティングが僕の好みと同じ方向性だからでしょうかね?、、と言うか性能の為の製品ですから、自ずと答えは”向うべき方向”に集約されますものね。そんなアルツの宮川さんっ!ユーザーさんのリクエストと共にクルマ(&タイヤ)の都合と、RS-1の調整範囲を最大限使って”マイルドでワイドレンジのフットワーク”を具体化して頂いております。先ずは”このマシン”に乗ってM3RS-1の性能中心軸を体感してみました。

ヴェルナー WERNHER SACHS M3 サスペンション

絶景(写真取り損ねました)の伏尾温泉峠、、実はアルツさん店舗付近の裏山、、結果宮川さんのテストコースになっております。峠に向う市街地走行があまりにも”普通で平和で快適だった”ので、思わず「あれ?宮川さん僕らM3乗って何やってるんだっけ?何これ?」と言ってしまった程。まさかドイツの硬派レース技術集団が創ったサスペンションセット(RS-1)が装着されている!等とは誰も思わない、拍子抜けするほどコンフォートです。「ショウジさん、、そーなの!普通ーでしょ。事実オーナーの奥様も普通にこのM3で買い物に出かけて文句言われた事ないそうですよ!」と。
峠に入って速度が増しても平和で快適。これだけ快適だと体感速度にズレが生じるものですが、旋回応力は正直ですね。「え!結構速いけど(速度言えません)」なコーナーも、Studie鈴木さんの言ったとおりブレーキ入れずに進入。圧倒的な追従感(路面インフォメーション)をもって旋回。マシンに装着されたフレッシュなミシュランPS2の接地面が手に取るように伝わり、どんなRのコーナーでもマシンの旋回中心軸はブレず、常にフロントシート尾骶骨にありました。正直、、こんなに凄いとは想ってなかったんです。究極のコンフォートスポーツって、こういったマシンの事を示すのかもしれない、、今回はそう感じました。※ステアリングを持たない分、乗り心地の感覚精度は高いと思います。帰りがけ宮川さんと”これいいねー、このまま欲しいねー”と盛り上ってしまった事は言うまでもありませんっ!

ヴェルナー WERNHER SACHS M3 サスペンション

ほぼノーマル車高のSRE/RS-1&BMWパフォーマンスエキゾースト。このM3サルーンオーナーさんのモディファイ、嗜好に凄く共感しました。フットワーク(RS-1)は手前味噌ですが”これ以外に考えられない最高傑作”だと思います。またエキゾーストは非常に控えめ(335のP製品と比べて)な音量ですが、圧倒的なリアルな音質にびっくりしました。燃焼室の音と、緻密な機械作動音が混ざった細かく硬質な音が折り重なった機関音でした。普通の人がこの音を聞いても響かないかもしれない、ひょっとしたら(交換した事を)気が付かないかもしれない。フットワーク(RS-1)にも同じ事が言えます。ほぼノーマル車高で普通に乗り心地が良いですから。変える事が目的じゃない、性能の本質を見直す!オーナーさんの明確な目的にRS-1がちゃんと応えられた事が嬉しかった。アルツの宮川さんの”大胆なセッティング(レート表を見て納得しました!正解です)”と玄人好みのパーツ選択、、今回ばかりは”このセットアップでM3サルーン欲しい”と、思いましたよ、、。M3オーナーさん&アルツ宮川(スネヲ)さん今回はありがとうございました!

ジャイアン 野口

アルツモトーレンバウ代表、野口さんこと”ジャイアン野口”再び登場っ!実は、、ジャイアン野口っ!累計2台のRS-1ユーザーさん(毎度ありがとーございます)でありまして、今回は”俺ジャイアン的RS-1インプレッション”を頂きましたので抜粋して掲載させて頂きます。以下”ジャイアン野口語録(中略付)”じっくりご覧下さい。

ジャ1>びたーっと、びたーっと。でも楽なんや!
※E92/335に装着して頂いた感想だと思います。圧倒的な接地感と、そのインフォメーションを確実にドライバーに伝えつつもキャビン(車体上部室内)には不快な振動が入って来ないから疲れない。完璧に制御されたフットワークをたった4文字で表現する”ジャイアン野口”、、。流石デス!

ジャ2>前のクルマと動きが違う!!うちのはブレへんで。
※R55クラブマンに装着して頂いた感想だと思います。ジャイアン野口がドライブするR55(RS-1装着済)の前を他のR55が走っていて、前を走るR55の追従挙動(路面のギャップ&うねり)を観て構えたけど、全く何事も無かったかのようにいなした。よって視線もステアリングのブレもありません!うーん、、ジャイアン野口の的確なコメント、、僕も勉強しないとなーと思いました。ジャイアン野口っ!今回もありがとうございました~。8月の舞洲impさんイベント時のリサイタルに期待しておりますー。