2021年VLNニュルブルクリンクチャレンジ1-2戦が中止になり、仕込んでいたネタもボツ。予定では-密かに新造されたVLN耐久(ロングディスタンス&ノルドシュライフェの高負荷対応)向けザックスレーシングダンパー(STTV制御の2way)を搭載した水平対向6気筒の魔改造BRZがサクっと上位入賞して万歳!、、これが持ち越しとなりました。 次回に期待で 日々精進
「SACHS INSIDE」カテゴリーアーカイブ
UNTOUCHABLE
アンタッチャブル案件-弊社の失敗談。PORSCHE980って、どんな911だっけ?自分でも思いますので、980イコールCarreraGTと認識している方々は一部の関係者かオーナーさんの限られた方々だと思います。上画像(一部シリアルをモザイク加工)はカレラカップジャパンのサポート時代からお付き合い頂いている弊社クライアントさんからオーバーホールを頂いた製品でポルシェ980/カレラGT純正ダンパー前後のボトムブラケット部。製造元は勿論SACHS(ザックス)。極細アルミシェルケースのウルトラライトウエイト性能の凄い奴で、タフなレースダンパーですから”修理して再利用(オーバーホール)”と簡単に考えていたのですが、ダメでした。ドイツサイドからは「一切触るな!パーツ出しません!分解も禁止!」のようなオフィシャルコメントが出て、何も出来ないままクライアントさんに厳重梱包にてご返送。仕事に応えられなくて無念な気持ちです。
さて、こちらがPorsche980/CarreraGT純正SACHSダンパー全景。貴重な画像かもしれませんよ(自動車メーカーのエンジニアさん必見)。因みにレイアウトは前後共にロッドリンケージ式でカーボンボディシェルに直付けされています。減衰の制御はご覧の通り、電気配線やモーターモジュールがない純機械式(オリフィス)制御。年代的に考えればSACHSの第1世代のCDC(コンティニュアスデバイスコントロール/電子制御)ダンパーを積む事も出来たと思うのですが、ポルシェのバイスアッハは感覚性能/気持ちの良さを優先して「リニアなスポーツカーには従来型の機械式ダンパーが良し」って事で採用されたのではないでしょうか?(個人的感想)。ま、カレラGTに乗った事ないので、何ともな話です。そーいえば前職時代に新造されたライプツィヒポルシェファクトリーのこけら落とし”カレラGT製造ローンチ見学&パーティー”参加資格があったのですがココにも行かず(当時の言い訳-寒そうだから行かない、、、残念な自分)。つくづくご縁が無い感じのカレラGTでありますが、その組成はちょっとイイ話です。当時(2002年頃)東ドイツの経済活性化と新規雇用の開拓としてポルシェが東欧ライプツィヒに超クリーン(鏡張り)な工場を新設。記念すべき限定製造第一弾がPorsche980/CarreraGT。東西統合記念、平和のシンボルを担うスポーツカーです。 日々精進
魅惑のZF SACHS PERFORMANCEブース
魅惑の美脚(サスペンションセット)展示会
ザックスパフォーマンスブースが今年も立ち上がりました!上海の蘇州で開催されているGT Show-Suzhou。出展のザックスパフォーマンスアジアの皆さんっ!ご苦労様です。今回も美脚美女軍団の人選に納得(笑)。また毎回ブースパーツをドイツから運び込んで設営&撤収するエキスパート”スタンデックス(STANDEX Messebau GmbH)”の親方はじめスタッフ皆さんにも感謝!ご苦労様です!日本も2022年に向けて静かに動いております。詳細画像は下記リンクザックスパフォーマンスアジアさんのfacebookページにてご覧頂けます。 日々精進
ドイツの人事異動
画像が旧く見えますよね。それもそのはずコンタックスT2(フィルムカメラ)で撮影したネガをデジタル保管した画像であります。フランクフルトアムマインメッセ”ハンマーマン(ドイツのモノを造るシンボル-現在は撤去?)広場”にて。デジタルカメラが無い時代って大昔に聞こえますが、今から約20年前。10年ひと昔の倍だからやっぱり大昔か。さて、ザックス車高調整こと、ザックスパフォーマンスコイルオーバー製造元であり、ドイツZF中央研究機関の直下組織でもあるZFレースエンジニアリング社のECOが11月1日付けで交代したようです。退陣したCEOの20年前の姿が”SACHS”の看板を持つノルベルトオーデンダール氏。先ずは10年間の激務、お疲れ様でした。彼の移動によって直ぐに何か変わるような事はないと思いますが、アフターマーケットにとって良い方向になる事を願うしかありません。で、旧知のノルベルトオーデンダール氏に私から推薦する新しいセクションがザックスマイクロモビリティー社!自転車レースが趣味でSACHSブランドを絶やさない志を持つ彼ならバッチリです。 良い方向に進みますように、日々精進
BMW M2CS RACING / BMW TEAM STUDIE
先日の富士スピードウェイ。BMW TEAM STUDIEさんの新しいレーシングカー”M2CS RACING”シェイクダウンを見学。
ディーラーで買えるレーシングカーと話題沸騰のM2CSレーシング。コースインに向けてピットも大忙しです。下記リンクにM2CSレーシングに注目している事由が記載してあります。↓
初のコースイン。オフィシャルカメラマンの田村さんのナイスインに感謝!
M2CSレーシングのコースインと同時に、大型カメラを持った方に声をかけて一緒にシケインに移動。で、撮影した画像をお借りする作戦。たまたま現場に居たY氏に感謝!いつもありがとうございます。黄色いスープラ格好いいですねー
久々”イイモノ見たー”と、言う満足感を得られました。スタディ鈴木会長様、スタッフ皆様に感謝。走行画像がありませんので、下記SIM映像でM2CSレーシングの雰囲気を味わって下さい。 日々精進
CDC(コンティニューアスダンピングコントロール)
CDC!コンティニューアスダンピングコントロール?正確にはコンティニューアスデバイスコントロールでしたっけ?兎に角、常に先行く次世代型物理制御の名称で、ZFに統合される以前のザックス!旧MANNESMANN-SACHS(マンネスマンザックス)時代の大発明。約25年前にメルセデスアクトロスに向けて開発&供給された”次世代”を謳う製品は、常に進化を続け、誰も追いつけない現状に感じます。何の話かと言えばスバルの新型レヴォーグSTIスポーツに搭載された電子ダンパーを含む統合制御で、つまり新型レヴォーグにZF(SACHS)電子制御ダンパー&システムが搭載されました。と言う事です。商業車用技術のCDCを乗用車(Ferrari-F360)に標準搭載してから20年目の今年、進化の加速度もそうですが、各欧州車への普及率によるコストパフォーマンスと、なにより長年蓄積した安定感を伴った技術力が採用に至った要因ではないでしょうか(勝手な想像)?。詳しくは上画像、交通タイムス社SUBARU MAGAZINE30号をご覧頂ければ幸いです。で、このZF-SACHSのCDC搭載新型レヴォーグSTIスポーツをどう思うか?でありますが、欲しいクルマです。乗ってませんがイイに決まってます。今までZF-SACHSのCDC電子ダンパー&統合制御を搭載したスポーツワゴンを買おうと思うと税込み1,250万(Audi-RS4)+諸費用を払わないとイケなかったのが、その価格の約32%で最新のシステムを搭載した安心の日本車(スバル新型レヴォーグSTIスポーツ)が買えるって事は結構凄い事ですよね。最新の制御を日常で常に体感して楽しめる事=これだけでも買う意味があるクルマです。一方、純正搭載された電子ダンパーはどうしますか?チューニングパーツの可能性は?と誰からも聞かれていませんが、先に答を出しておきます。SACHS由来のCDC搭載車両に向けたチューニングダンパー&アップデートOS開発は不可能(ZF中央研究開発センター実動部隊ドイツZFレースエンジニアリング社の見解)。この答をもらう為だけに”ドイツ往復渡航&滞在費を前の会社に払わせた”私(汗)。10数年前、BMW E92M3用ザックスパフォーマンスコイルオーバー(減衰調整式車高調整)にBMWのDCC(CDCのBMW名称)&OSと100%マッチさせる製品テストがあったようですがコチラも立ち消え。その後懲りずにFK8(シビックタイプR/ZF-SACHS CDCダンパーシステム搭載)やる?とか聞き続けましたが一切ノーでした。何でも出来る環境にありながら、なにもしない、、って事はないんでしょうが、ドイツZFレースエンジニアリング社が製作するザックス車高調整(パフォーマンスコイルオーバー)が実に古臭く感じる反面、従来からの電子制御を使わない”純機械式(オリフィス制御)”ダンパーの可能性を更に積み上げ、機械式ならではの”気持ちいのいい作動/趣味性を伴った振動制御”を創り上げる姿勢はまさに”3歩進んで2歩下がる(By水前寺清子)”。進化過程を一度戻る、その技術の円熟度だけは世界一だと思います。ワンツーパンチでザックス車高調絶賛発売中 日々精進
PORSCHE 997GT3 CUP
SACHSブランドアーカイブページ作成の為に画像を整理していたら出てきました!2012年頃のPCCJ(ポルシェカレラカップジャパン)チームディレクションさんの997GT3-CUP。ここ最近のブログに掲載した画像が暗い色ばかりでしたので、ビビットなクリアメタルグリーンがいい感じ!話戻りまして、ポルシェカレラカップは世界最速最高峰のワンメイクレースで現在は991型で展開中。上画像997CUPも現行991CUPもSACHS(ザックス)のレーシングクラッチとダンパーを標準搭載した世界で最も販売台数が多いレーシングカーです。ポルシェ997GT3-CUPに搭載されたフロントストラットダンパー詳細は下記リンクご参照願います。↓ 日々精進
SACHSブランドアーカイブ
会社のホームページTOP部分の突貫工事が終わりまして、お次はこちら”ザックスブランドアーカイブ”ページに着手。ちょーど今年が125周年と言う事と、今やらないと!の個人的な使命感があります。かつて在ったダンパーメーカーBOGEの二の前にならないように。ザックスブランドヒストリーは至って簡単でシンプル。創業から一貫して快適なモビリティ(移動手段)を目指してきたブランドで、昔からの自転車のフリーハブ(ペダルを漕がなくても車輪が回るザックスの発明品)同様、現代ではブガッティを頂点とする乗用車(86含む)に標準搭載されたザックスダンパーの恩恵を知らず知らずのうちに受けていて、ザックスの名前は知らないけどユーザーだった。そんな影の存在であったブランドの功績を明らかにする事が目的です。このページを作成しても弊社の売上は一切変わらない(涙)と思いますが、SACHS製品をご購入下さった各ユーザーさんの選択が正しかった事の証明と、これからSACHSダンパーの採用(OEM搭載)をご検討中の各自動車メーカーご担当様の予備知識として閲覧頂ければ幸いです。↓まだ白紙のページです。 日々精進
SACHS(ザックス)製品ページの拡張工事
現在、弊社ホームページのカテゴリーの見直しと共に、SACHS(ザックス)製品ページの拡張工事を開始致しました。製品が売れないのは買う人が居ないから(あくまでの人のせいにするw)と、あきらめる前にSACHSと言うブランドをちゃんと知って頂く為にキッチリ構築して行きます。世界で自分1人だけSACHSに拘っている孤独感がありましたが、一部のドイツ人と、アジアの各SACHS代理店さんのご期待に沿えるよう頑張らないと!と、勝手な使命感もあります。ページ完成まで今しばらくお待ち下さい。 日々精進
SACHS 125JAHRE (創業125周年)
SACHS(ザックス)が今年で125周年でした。タイトルの創業125周年、、正しくはブランドとして存続して125年経ちました。が、正解です。SACHS社がZFに吸収されて以降、社歴もZF基準に改変されました。しかし、ドイツシュバインフルト(ザックスブランドのヘッドクォーター)勤務の皆さんは違うようで「125周年をお祝いしてブランドの歴史を後世に伝えてゆかなくちゃ!」と言う熱意に自分も賛同して上画像を作成。1954年、1955年のメルセデスF1!W196にザックスダンパーとクラッチが搭載されタイトルも獲得。65年前のレースサプライで「ふーん、、過去の栄光じゃね?」って感じだと思いますが、リザルトを残す為に多くのエンジニアが費やした尊い時間(歴史)が現代にもしっかりとつながっています。65年前からF1ダンパー&クラッチを造って売って勝った。今も同じ。年輪のような時間をかけた技術構築こそがSACHS製品の”使いやすさ”を生み出しているように感じます。エルンストザックス(創業者)、ヴィルヘルムザックス(二代目)、ギュンターザックス(三代目)並びドイツシュバインフルトの皆さんっ!125周年おめでとうございます! 日々精進