我が尊師、ギュンターザックス(ドイツSACHS家三代目)も生涯愛したバイク-ミュンヒ。組成は詳しくないのですが、当時のハイパワーマシンとしての造型が素敵に感じます。車体の容積はカワサキ水冷6発KZ1300位でしょうか?実車を見た事が無いので?ですが時代の最先端感はしつこい程感じます(笑)。希代のプレーボーイで写真を中心とした作品を作り続けたギュンターザックス。もし、SACHSブランド創始者2台目、つまりギュンターザックス氏の親ヴィルヘルムザックスの後を継いでいたら今の先進性能に美的&芸術的要素が含まれた製品が出て来たと思います。自分にとってミュンヒはギュンターザックスの生き様であり、ロストアートテクノロジーのアイコンです。因みに関西方面のコーヒー専門店”喫茶ミュンヒ”に同じマシン”TT1000”が展示されているようですので何時か見に行きたいです。
「SACHS INSIDE」カテゴリーアーカイブ
つかの間のお盆休み
自分の会社をスタートさせて早や2年。6月末の2期目の決算>人生初の青色法人申告も無事終了致しまして、合計2日間程お休み出来ました。明日から取引先様関係各位が本格始動だと思いますので、ニッパチ(2月、8月は売れない月)の後半戦の売り上げの為に頑張らないと!と、仕込みを開始です。画像はもう15年以上連れ添っているクルマです。起業した頃、資金がショートしたら現金に換えて、、と思ってましたが皆様のおかげで未だ手元にあります。自分にとっては理想のクルマでありまして欲しい装備(320psNAエンジン+FRレイアウト+マニュアルトランスミッション+超官能的な音+変なカタチ)は全て揃ったお気に入りです。15年乗って飽きないのか?とか自分でも思いますが、これがですね、飽きないんですね。未だに乗ると緊張しますw、、本当に条件が揃った時じゃないと踏めません(だから今まで生き残ったと言う考えも、、)。これに乗る事は自分への戒めで、パーツのアップデートではどうにもならない事が在る。その事を常に自覚する為にですね、乗ってます。おかげさまでなのか?機械(製品全般)に対する信頼も前に必ず”疑う事”を覚えました。あ、このクルマが自分の性能指針ではありません、、現代であれば安全不適合(メカニカルグリップに重大な問題有り>雨の日ステアリングを切っても真っ直ぐ進みますから、、汗)ですので”戒め”です。人生一度だからたくさんのクルマに乗り換えて楽しむ>勿論正解ですが、一台を決めてじっくり”共に老いて行く”っていう道を選びました。もしかしたら86&BRZの現ユーザーさんもそうかな?自分のような戒めじゃなくw、楽しいクルマとの関係性が構築できていれば嬉しいですね。
ザックス連合が集結
台風直下の某日、霧の深い箱根の麓にザックス軍団(ザックス同盟)が集結致しました。集まって、写真撮影して頂きながら雑談形式のインタビュー、、この台風の霧の中でクルマ談議って、、仕事ですから(一応)。集まって下さった皆様に感謝!
集合メンバー紹介。手間からASMさん、私、ブルーエリアさん。共通点はSACHS(ザックス)。
誰が見ても、いわゆるオフ会風景でありますが、仕事なんですねー。自動車研究家兼、SACHS同盟の代表”山本シンヤ先生(左端)”の気さくなお人柄か、座談会的インタビューがじゃんじゃん進みました。思えば、、XaCAR創刊号よりSACHSブランドを押して下さったおかげで今があると思います。ぶれずに自分の信念を貫き通してきて良かった。と今思えております。※奥のBRZももちろんスバル純正SACHSダンパーを搭載。
あいにくの霧雨、時々豪雨。取材撮影は淡々と進みます。でもこの時にしか取れない写真ってのがあると思いますから次号9月発売のXaCAR86&BRZマガジンを楽しみしていて下さいね。なんで皆SACHS(ザックス)なのか?の答が掲載されるはずですよ!
撮影アングルポイントを押さえるXaCAR大野田編集長。この箱根の後、亀山方面だったらしくパーフェクトストームまっしぐらでご苦労様です。因みにお盆休み全て返上で本の編集だそうです。自分、エディターにはなれません(汗)。
開発の一部をお手伝いさせて頂いたネッツ東埼玉ブルーエリアオリジナル14R60専用SACHSレーシングダンパー!よーやく完成致しました!14R60標準のTRD製車高調整のスプリングレートをトレースしつつ、高負荷時のレスポンスを更に上げ、かつ一般道路での扱い辛さを上手く丸く収めたパッケージです。詳細は後ほど私もご説明致しますが、、正式アナウンスはブルーエリアさんWeb、又はネッツ東埼玉浦和美園店、マスタースタッフ高木さん宛てにお電話にて確認して下さいねっ。
ASMさん86と、ブルーエリアさんの14R60。どちらもSACHSレーシングダンパー搭載。ASMの金山総店長と、ブルーエリアの高木さん、造りてのキャラクターも当然反映されていると思いますし、そーじゃないと&それが出来る製品がSACHSだと考えております。ASMさんの86にはドイツのドレクセラーデファレンシャル(ランプ角はASM特注スペック)が搭載されていまして、体感したくてウズウズです。次回横浜詣で、又は9月の前橋オートバックスさんイベント時に少しだけ踏ませてもらおーと考えてます。
2017夏のCOXさん
富士の帰りにCOXさん訪問。モロモロ打ち合わせと10月の仙台3Daysのスケジュールを調整してご連絡となりました。VWとTOYOTA86、、COXさんなら融合出来るんですね。引き続き宜しくお願い申し上げます。
JAF戦を戦ったVW-GTI-CUP、カップカー全景。前オーナーさんには幾度となくイベント時にご協力頂きお世話になりました。で、フォーセールのご案内開始から10分で次のオーナーさんが決まったらしく一安心。このボディラッピングは見納めかもしれませんが、固体が残りオーナーさんに愛され続ければ問題ありません。リザルトがある車両の希少価値は世界的に年々増してますので、国内に留めて頂ければ嬉しいです。
GTIカップって、、2000年からがビートルカップだったようなのでその2年後。って事は今から15年前。当時このマシンに関わった人達皆の想いが詰まっている気がします。因みに当時の自分、忙しくてそのストレスのせいか?ほとんど記憶がありません。
前職ハンズトレーディングのロゴ(2世代前のデザイン)も添付されておりまして、もちろんSACHS(ザックス)レーシングダンパー実装備です。正立式スチールシェルケース&リザーブタンク付き2way(伸び縮み独立調整)、ドイツ本国のTDI-CUP用だったと思います。当時価格ダンパーのみ4本で100万弱。
この後新しいオーナー様の元に旅立って行く3GTIカップカー。SACHSレーシングダンパー付きのVWゴルフをよろしくです!別件で、目下復旧作業中のゴルフ5ボディ(3ドア)のSACHSレーシングダンパー付きディーゼルレーサーTDI-CUPの復帰戦情報は進展あり次第、ご案内申し上げます。SACHS+COX+WERNHERで、、、やりたいですねー。
※2017/08/05追記>>何と!このCOX+SACHS+HANS、3GTIカップカーの嫁ぎ先様、伊丹のユーロマジックさんでした!動体保存も嬉しいのですが、ユーロマジック廣岡社長のセンスで更なる進化を遂げた姿も見て見たいです。ユーロマジックさんブログ
ディーゼルレーサーエントリー中止
8月13日(日)に富士スピードウェイで開催予定のFuji1-GP 4時間耐久レースに Volkswagen Golf V Clean Diesel TDIディーゼルターボ Race Car (20号車) で参加、、、の予定でしたがセットアップテスト中にクラッシュがありまして、誠に残念ながらエントリーが中止となりました。ご報告まで。
TDI is back
SACHSレーシングダンパーが装備されたCOXさん所有ドイツVWワークス(VWR社)製TDI-Cupカーが再始動しますっ!8月13日の富士です!以下COXさんからのリリースです。
レース イベント Fuji1-GP 参加 のご案内
8月13日(日)に富士スピードウェイで開催予定のFuji1-GP 4時間耐久レースに Volkswagen Golf V Clean Diesel TDIディーゼルターボ Race Car (20号車) で参加します。http://japan-racing.jp/fuji1gp.html
ドライバーはVolkswagen Golfユーザーであり、COXカスタマーセンターのお客様 5名で構成されたメンバーです。後日、FSWでのテスト模様もご報告します。
(参加車両のご案内)
Volkswagen Golf V Clean Diesel TDI Race Car は、アメリカで2008 年からシリーズ開催されたワンメイクレース「Volkswagen Jetta TDI Cup」 の競技車両「Jetta TDI Cup Car」をベースに、COX がVolkswagen Motorsport にGolf V のボディ(2ドア/ 右ハンドル仕様)で制作を依頼した特注車両です。
コンセプト:Volkswagen TDI エンジン搭載の競技専用車両
エンジン:直列4 気筒ディーゼルターボ(フロント横置き)Volkswagen キャタリスト及び微粒子フィルター触媒1,968cc(170 ps-350Nm/1900-2500rpm)Bosch システム+エレクトリックアクセラレーター(EA)TOTAL エンジンオイルを使用
使用燃料:超低硫黄軽油
パワートレイン:6速DSG トランスミッション(ギア比変更)フロントリミテッドスリップディファレンシャルPakelo DCTフルード使用
サスペンション:4輪独立懸架式レーシングサスペンション(ZF SACHS 製/ 車高調整式)
ブレーキ:レーシングABS ブレーキシステム
フロント:1ピストンキャリパー ベンチレーテッドブレーキ(φ345mm)for DBA DISC 4000 T3
リア :シングルピストン浮動式キャリパー ディスクブレーキ(φ255mm)
ブレーキホース:GruppeM BRAKE LINE SYSTEM
ブレーキパット:Winmax
タイヤ:TBA
ホイール:8.5J x 18 インチ 軽合金ホイール
車両寸法:全長/ 全幅/ 全高= 4,204mm / 1,759mm / 1,479mmホイールベース= 2,570mmトレッド= ( フロント)1,555mm / ( リア)1,523mm
車両重量:1,290kg
データログ:ディスプレイ表示型AIM データログシステム
ボディ:ギアポジション & シフトタイミング表示/ ラップタイム表示 /6点式シートベルト(FIA 公認)/ ロールケージ(FIA 公認)/消火システム(FIA 公認)/ 前後牽引フック/ キルスイッチ/RECARO 製シート
先進過ぎる技術の比較
上記画像の赤い部分が問題の箇所であります。画像はAudi Sport/TT-CUPパーツリストより抜粋したフロントストラットダンパー&スプリング構成&トップマウントの図です。ZF-SACHSレース部門のツーリングカー(乗用ベース車両)向けレーシングダンパーの次世代定番、、となる筈だった過去の産物。ノースアメリカ主導で推進していたSTTV(シングルチューブツインバルブ)ダンパーと言いまして、これからのワンメイクレーサーやTCR車両にじゃんじゃん装着されて当該カテゴリーを席巻すると思っていたらモロモロあって(人事の問題が大多数のようです)唯一、TT-CUPカーのみ搭載されて終了&お蔵入り。画像の通り、フォースアジャスト(減衰調整)ダイヤルが上と下に付いてます。下のダイヤルはいいですが上のダイヤルレイアウトがアッパーマウント直下で使い辛そうです。レース現場で嫌われるパターン、、これじゃ採用されない、、掛け声(新しいアプローチ、モノチューブに2つのバルブ搭載)は良かったのですがユーティリティーが追いつきませんでした。で、この話をS耐TCRクラスエントリーのレーシングラインアデナウの高麗店長と相川監督に話しました所、「しょーじさん、、アジャスターが上と下?んで倒立構造モノチューブ?何か変じゃないですか?」と。もしかしたら倒立式に見えて実は正立式(WRC採用の応力チューブ構造)かもしれません。だとすれば先進過ぎです。
一方こちらの先進技術は全てのユーザーに歓迎される逸品。SRAMのモノブロックカセットです。右のインゴットを元に鍛造>フルNC切削仕上げです。組立式に比べ圧倒的な剛性感とジョイントレスの軽量化。流石に元ドイツSACHSです。嬉しい事にSRAM社はこのイーグルシリーズから特にドイツ色を濃くアピールしておりまして、自らジャーマンテクノロジー(SACHS起源)とヘッドクォーターであるドイツシュバインフルトの紋章である鷲(わし、イーグル)を製品名と製品ロゴにセットしました。もしかしたら、、米国ROCKSHOCKグループを離脱して単独SRAMとしてドイツで再スタートかも?勝手な妄想なのですが、出来れば、ユーザー皆さんに支持される製品を扱いたいって思う今日この頃で日々精進。
魅惑のスルーロッド
英国の某中古レースマシン並びレースパーツ売買サイトにて買いそびれたポルシェ997GT3R純正ダンパーkit(下記画像)。製造はドイツSACHSの優れもの(だと思う)の逸品。自分のGT3Rのブランク用に、、何て言ってみたいのですが未だそのステージには立てず、先ずは買って持っておいて、いざとなったらアネブル蘇武さんにお願いして何かのマシンに転用しよう!と考えた次第でありまして、勿論スルーロッドの優位性も体感出来る?かも?と考えました。ストロークによるケース内容積変化の反力がフリーですよお客さんっ(説明が合っているかは微妙かもです)。現レースダンパーの最先端技術ではないのですが、数世代前の安定感が自分にとっての最大の魅力です。最先端技術を頂上と見立てて、その七合目付近にある技術製品。自分の心がけでもあります。
機能美を感じます。そしてポルシェデザイン+SACHSレースエンジニアリングのダブルネームにも萌えます。クルマは買えないから部品だけでも、、と偏愛(笑)の衝動。日々精進。
ストリームライナーアンベイル
魅惑の直列8気筒&手計算で最適化された機械式インジェクション(メカニカルポンプ)クロモリを主とする謎のパイプ鋼材をマグネシウムの板金ボディを被せた通称ストリームライナー。マグネシウムなのでよく燃えたんですね。
フロントの直8から伸びるプロペラシャフトをまたぐような独特のドライビングポジション。当時の最先端メルセデスGPマシン!因みにSACHSダンパー実搭載です。ホンモノ画像がこちら↓
トヨタ純正ザックスダンパー
86用純正SACHS(ザックス)ダンパーの話は実販売前から聞いており、多方面から来る情報を自分なりに考え、その性能の高さ+お買い得価格に”凄い!”の一言の評価であります、、どうせいつも通り凄いんでしょ。、、言い方変ですが、一応同門のセッターが組み立てた逸品なので+自分では扱えないくやしさwからこんな感じです。実際にSACHSをトヨタさんが使うまでの経緯と、そこに関わった人々の話は”多田さんの送別会向け号泣w作文”用にとって置くとして、実際の話(現場サイド)を正確に聞いたのはつい最近なんです。自分がもっとも知りたかったのは「なぜ?どうしてSACHS(ザックス)を選んで、採用に至ったのか?」であります。開発現場ご担当の答はとても明快で「SACHSは良い製品に見えた(思えた)。Porscheで採用していて、ISFの前例(好例)も聞こえて来たので、使ってみて実感した事は”お金を出せばその分の性能が手に入る事”が分かった。」と、おっしゃって下さいました。性能を買う>お金を出した(払った分)性能を上げる。この等価交換を仕事にしている自分には当たり前ですが、86以前のトヨタさんの仕立ては違っていたのかもしれません。絶対的なコスト制限の中で組み上げる事が最優先、、そんな気がします。通常の純正ダンパーの想定金額から2桁も違う(こちらも想定)製品を投入する訳ですから相当な決断だったと思います。その決断に自分は感謝しております!、、純正SACHSが売れたからと言っても自分の利益にはならないのですが、一人でも多くドイツ仕込みのSACHSダンパーの優位性を体感して頂ければ嬉しいです。そしてもし、気に入って頂けたのなら、次(純正SACHSダンパーが3万キロを超えて消耗して来た時)は同じブランドの更に”イイモノ(具体的にはSACHSのレース部門が組んだパフォーマンスコイルオーバー>弊社製品)にアップグレードして頂ければ嬉しいな。と常に思ってます。最後にダンパー消耗に関してアドバイス。先ず、ダンパーは消耗品と言う事を忘れないで下さい。タイヤと同じく走る度に消耗します。問題は消耗劣化が目視出来ない事(オイルリーク等は別)であり、ゆるやかに性能低下する部品です。86用トヨタ純正SACHSの場合、新品(新車)購入から約3,000キロ走行でアタリ(組立直後のフリクションロス)が取れる様です。アタリが取れたSACHSの印象は誰もが驚くスムース作動だと思います。以降3万キロを超えた時期から消耗劣化の速度が速まると考えられます。振動制御が甘くなった、収まりが悪い&制動距離が伸びた、ダブルレーンチェンジの挙動が甘くなった。等が症状です。これはSACHSじゃなくても同じです。3万キロ目安に次を考えて、安全で快適なドライブを楽しんで下さいね。SACHSの相談ならいつでも受付ますよっ!