先月の新聞見出し。官民あげての”書店存続”対策プラン。ちょっと読んで調べたけど、無理な気がした。大手取り次ぎ会社の”小規模書店新規開店プラン”も見ましたが、儲からない前提で(涙)。よっぽど本が好きな人が赤字覚悟でどうですか?みたいな気がしました。現時点で本が売れる人は間違いなく他のモノも売れるはず、であれば本より利益が取れる方を選ぶのが健全ですよね。書店員の給料を国(地方自治体)が負担するとか、敵対のAmazonと組む!とか担当各位には出来るだけ急いで対応実効して欲しいです。で、今自分に出来る事、地元の本屋さん、または旅先の本屋さんで本を買う事を実行するのみ。 日々精進
「BOOK」カテゴリーアーカイブ
本日の一冊 ”幽玄F”
遅ればせながら完読!面白かったです。三島由紀夫を読んだ事のない自分でも十分楽しめた。生まれながらにして”何かに取り憑かれた人/モノとか場所に呼ばれているような人”、自称-老Guyの自分にも思い当たる感覚がとても痛かった。そしていわゆる”天才”の解釈にも超納得で一部を転すると「-なにかを追い求めるのではなく、つねになにかにおびき寄せられ、なにかに締め付けられているような人間。」F35に搭載されたF135エンジンマニアには是非読んで頂きたい名作かと思います。因みに合コンのネタには、、あ!熱心な文学女史で三島由紀夫”豊穣の海”が愛読書な方なら間違いなくイケる気がする。 日々精進
本日の一冊、赤い彗星誕生(リヒトフォーフェン)
赤いモビルスーツのパイロット”シャア大佐”が活躍する宇宙世紀より遥か以前、1900年代前半-第一次世界大戦における赤い彗星/撃墜王の半生を読み終えました。貴族階級-皇位にありながら最前線で戦闘機で出撃、、アニメのシャア大佐の設定とホボ同じでした(笑)。戦闘機(当時は複葉機)の戦術も少し書かれてまして、その戦法は日本のエース坂井三郎(WW2)先生と全く同じ。ポイントは2つ、1-敵機を誰よりも早く見つける事。2-パイロットが目視できるまで/ギリギリまで近づいて確実に撃つ事。機械による敵索が無い時代は全て人力で視力がリアルな戦力でありました。つまり”ニュータイプ”として覚醒するには素質と根性が必要だったんですね。さて、以前に自分も坂井三郎先生に少しでも近づくために昼間の空を眼をこらしながら昼間の星を探し続けましたが、全く見えなかった、、自分はニュータイプじゃなかった(涙)。ここで文章の一節を引用「たいした理由があったのではないが、ある晴れた日に、わが愛機を赤に塗ろうと思いついた。わたしの赤い戦闘機が無条件に誰の印象にも残るようになったので、これは大成功だった。じっさいに、わが愛機は敵側の眼にも留まらずにはいられなかったようだ」<アニメの世界線につながるシーンに思いました。シャア大佐ファンな方に是非読んで欲しい。 日々精進
2025年2月9日追記*目的以外の情報を得られる事が本の良い所。元祖”赤い彗星”ことレッドバロン(マンフレートフォンリヒトフォーフェン)の80機撃墜にもかかわらず敗戦に終わったWW1。敗戦国の生活の厳しさ(1921年12月のパンの価格3.90マルク>1年後の1922年12月には163.15マルク>3ヶ月後の1923年3月には463.00マルク>8ヶ月後の1923年11月には20,100,000,000.00マルク!)故、かの政党が誕生してWW2に突き進む。生活(衣食住)環境、日々の生活を支える国の経済設計/実行が正しければ戦争は起きない事がちょっと解った。
気分転換にお江戸詣で
山間部の村に住み続けて15年。渋滞もなく、ワインディングロードまで0分の好環境を手にして後悔はない、、のですが何せ刺激が少なく(笑)、たまにの充電のつもりで、お江戸/セントラルトウキョウ詣でに行ってきました。目的は代官山蔦屋書店の店内イベント”サンダンス特別展示&物販(アポロキャップが欲しかったんです。村のおじさんが被るのに丁度いい感)”!平日の代官山蔦屋は比較的人少な目で駐車場もスイスイ。駐車場でみかけたシルバーのナロー911タルガに乗る60代後半と思われるオシャレなご夫婦に都会の洗練を感じました。で、成功者の乗り物(個人的見解)サンダンス製のハーレー2台をガン見しつつ、車体の総質量&全体バランスと、細部のディテールと各部のフィニッシングをがっちり見極めてきました。マシンにまたがった時の視界もイメージ出来たしイメトレと言うか、モチベーションが少し回復した気がする。旧山手通り、青山通り、外苑西通り、JB23ジムニーの運転席から見る景色が新鮮だった(笑)。たまにの都会はイイですね。
さて、展示会でアポロキャップと一緒に買ったサンダンスさんのハーレー技術指南書。オールカラー386ページ!エンジン構造、問題点、対策、多分ですがこれ一冊読めばノーマルのXR1000がなぜダメなのか?の理解と同時にサンダンスのハーレーを買う理由はたくさんみつかるハズ。先ずは熟読しつつ、お金儲け(仕事)の算段。 日々精進
本日の一冊-アガサクリスティー”フランクフルトへの乗客”
正月休みに一気読みしました。アガサクリスティーファンではないのですが、フランクフルトの文字に釣られた感じ。因みに初夢もフランクフルトアムマイン空港(のような)階段とエスカレーターを乗り続け&常に工事中の薄暗いフロアを彷徨いラウンジの入り口を見つけて-目が覚めた。何かの暗示かもしれない(笑)。さて、アガサクリスティーの本ですが2004年が初版で今から約20年前、ドイツを発端に世界的な政治崩壊&破壊行為が広がる話なんですが、「それ、今でしょ!」って、個人的に思います。自分が最後にドイツを訪れたのが10年前で、その頃既に荒れてました。フランクフルト中央駅付近の早朝、血だらけの女性が叫びながら走り去ったり、路上注射でヘロヘロになって倒れている老若男女も多く見ました。昔はこんなんじゃなかったような、、と、思いつつ、街の目抜き通りは平日にも関らず人が多く賑わっていた。平日の人が多いのはワークシェアによる恩恵で流石ドイツ!当時はそんな風に思いましたが、よく考えるとこの時点で既に労働力が飽和状態だったのかも。そして昨年の半ば、VAGことフォルクスワーゲングループにおけるドイツ国内工場3拠点閉鎖-3万5千人!の工員をリストラ。それを受けて通称ティアワンと呼ばれる主要パーツサプライヤーも大幅なリストラ策を発表。SACHSブランドを保持するZFのリストラ数は断トツの1万4千人!ボッシュ、ジーメンスもろもろ&下請け企業併せて5万人(推定)の失業者が誕生、そしてアンジーメルケルによる増えすぎた移民と後任オラフショルツ首相の信任投票が否決、政権崩壊。経済と政治が同時にダウンですよお客さん。歴史は繰り返すと言いますが、望まれない救世主が台頭しない事を望むばかり。さて、明日から弊社ヴェルナーは営業再開!もろもろのお買い物宜しくお願い申し上げます。また先月のバックオーダーだ出来るだけ今月中に納めるように努力中です!引き続きよろしくお願い申し上げます。 日々精進
本日の二冊
先ず、「こーゆー本読んでいる人、気持ち悪い。」が、自分の学生時代~青春時代の定説でありました。SFを読む人イコールきもい。青年時代の自分は当時どうしたか?といいますと、気持ち悪い人のレッテルを甘んじて受け止め、静かにして居た気がする(笑)。一方、現代ではSFはアニメ同等の趣味として認められ、誰も気持ち悪いなんて思わなくなっている(ハズ)。いい時代になった気がする。さて、上の2冊、宇宙開発の思想史を読んで宇宙SF小説の祖がロシアにある事がしっかり理解。と、同時にオウムアムア(葉巻型の天体-多分異星人の宇宙船)の事が気になり、2017年のオウムアムア地球接近を約45年前に予言した(確定した?)FS小説”宇宙のランデヴー”を完読。自分の中のオウムアムア出現と諸事情問題は全て合点しました。ご興味がある方は是非読んでみて下さい&経済学者-野口悠紀雄先生の”空想図書室プロジェクト”<リンク-オウムアムア&宇宙のランデヴー解説も是非! 日々精進
本日の三冊
イラストレーター寺田克也先生関連の三冊。ストリートファイター(セガ)のキャラクターデザインでお馴染みですよね。自分、映画まで(映画館)しっかり見た派なので”異世界おじさんのSEGA信奉”にちょっと共感したりします。その人にしか描けない格好良さと確立された”寺田克也の世界観”。超格好いいんですよ!特に好きなのはツール(Tour de France)を題材にした作品でマルコパンターニを描かせたら間違いなく世界一です。そーいったマニアなイラスト集2冊と、文春の記事。寺田克也先生の住みかの遍歴(家の履歴書)が意外に普通だった。サーアレックスモールトンのようにお城とかに住んでいそうな勝手な想像がキッチリ修正されました。 日々精進
本日の一冊
宮脇俊三-終着駅。鉄道ファンじゃない自分でも理解と共感が出来た。公共交通機関の意味をしっかり理解して、気を使いつつ好きな事に取り組む姿勢がいいな。って思います。宮脇俊三さんの控えめで静かな視点と鉄道愛にあふれた一冊。で、本の下の雑誌は数号前の文集のダイワハウスの広告。定期的に文豪文壇各作家の書斎が掲載されていて、左上モノクロ写真が宮脇俊三の書斎。何と畳半分しかない物凄く狭い場所だったようで、個人的に更なる好印象!三畳(自宅事務所)じゃまだまだダメだな(もっと広くじゃなく、もっと狭い場所へ)と思った次第。 日々精進
本日の一冊
半年ほど前から個人的に決めた事の一つに”モノを増やさない”で、本も増やさないように、具体的には読んだ本は処分する事、手元に置いておきたい場合は蔵書の1冊を処分する事にしています。こーする事で自分の本棚は個人的興味の最新を維持する事が出来る気がする。処分しないでパーソナルなアーカイブを維持する手法も大賛成なんですが、今の自分は減らす方に興味があります。で、読んだ本は前橋の煥乎堂書店の3Fに持ち込んで数百円を小銭入れに入れるか?もしくは気になる古本を買うか?、、で、結局古本を買うんですが、たまに良い出会いがあります。その好例がロン・マクラーティ著/奇跡の自転車(新潮社ISBN4-10-505351-5)2006年発行です。グランマのロングトレイル>ウルトラライトハイキング>ジャストライドと読書の流れと言うのかな?興味が進んで行く先に本が居る感じ。本の物語も凄く良かった。いろいろなシーンで共感出来たし。ただ、、本の装丁が全く好みじゃなく、物語に合っていない(個人的見解)。そこで自分で装丁するための下書きが上画像。ベトナム戦争で被弾した体重100kg以上の主人公が1日80km以上、数か月間乗り続け、へたったレザーサドル。リアリティある方が似合うはず。読む人が居るかもしれませんので内容には触れず。
実カラー表紙カバー。邦題も似合わない気がする。本編の根底には奇跡は起こらない-だから現実を受け止めて前に進む。のように思うので全くこれじゃない感。淡い暖色系パステル画風は内容に合わないし自転車で走るなら右側のような、、(個人的見解)&よく見たら標識の向きが左側通行だよ(汗)因みに本の装丁に関しては無記名でした。
カバー内側の実表紙イラスト。、、、リアリティを追求した素晴らしい作品なのに、この物語の時代にトップチューブがスローピングのロードバイクなんて無いんですよ。<細かくてスンマセン。 日々精進
本日の一冊
「私達は教室に火星をつくる事に成功しました!」どんな環境でも目指してあきらめなければ希望が叶う事を静かに見せられた気がしました。久々誰にでもオススメできる素晴らしい小説。宙わたる教室-伊予原新。 日々精進