ジャイロモノレールの本を途中まで読んでしばらく放置してました。ジャイロの概念(ロール+ピッチ制御)が理解できたから、もういいや。みたいな感じで。そして最近、本棚の整理整頓中に読みかけである事を思い出し完読。本文のジャイロモノレール研究より巻末”第五章-個人研究の楽しさ”を読んで、個人的な求めていた答えが書いてあって超嬉しかった。森博嗣先生には心から感謝したいですし、この本に行き着くまでのスカイクロラ(監督-押井守)のDVDを事ある毎に見続けている自分の手がかりへのセンス(変な言葉ですが)に自信が付きました(笑)。自分への戒めと、この本を読んで救われるかもしれない人の為に2点抜粋。 日々精進
【趣味の解釈】Hobby=日本では娯楽を伴った遊び。仕事の合間の息抜き。といった解釈であるが、英国では認識が違う。古くから英国では”紳士の嗜み”としてHobbyがあり、それは仕事よりも重視される。そしてその人間の品位を形成する要素の一つと認められている。すなわち趣味が人間の価値をつくるのである。 |
【コレクション/蒐集は目的ではなく手段】英国の友人にコレクションの話を聞くと「集めた数や量に意味はない」と言う。彼らのコレクションは、もちろん趣味であるが、集める事が目的ではない。”なにかの趣味が先にあって、そのために集めている”だけなのだ。これはある分野の研究を行うために資料を集める事と同じ行為である。彼らは、知りたいことがあり、意識は研究したい対象に向かっていて、そのために、必要なものを手許に集め、いつでも見られるようにしてあるのである。コレクションは目的ではなく、手段なのだ。そして、もっと重要なことは、蒐集する事がゴールではなく、蒐集する事で、研究をスタートさせることができる、という感覚である。つまり。「趣味/Hobby」とは、そういう行為であり、だからこそ、大人の嗜みとして重要視される文化がある、と理解できる。 |