「SACHS INSIDE」カテゴリーアーカイブ

桜とBMW

BMW Z3M COUPE SACHS WERNHER某日(土曜日だったと、、)、思い立ってデジタルカメラとフィルムカメラをBMWの助手席に吊るし、自宅から数分の峠道に向かいました。目的は桜です。桜と自前のBMWを撮りつつ、峠の風景をと丘を登りカメラを構えた時、久々”写真の神様”が降りて来ました。神様がくれた一枚です。ダカールラリーウイニングマシン(因みに自分のYAMAHA-XT500もウイニングマシンなんですよ)BMWのR80G/S、、いい音してました!直6と水平対向2発のBMW、、どちらもワイヤー制御です。自己満足!

BMW Z3M COUPE SACHS WERNHERBMW Z3M COUPE SACHS WERNHERBMW Z3M COUPE SACHS WERNHERBMW Z3M COUPE SACHS WERNHERBMW Z3M COUPE SACHS WERNHERマイクロフォーサーズオリンパスPEN用のレンズキャップレンズで撮りました。フィルムカメラ風の暗さと微妙なボケ感が気に入ってます。で改めてZ3Mクーペっていい形してますね。と思いました。4月もあっと言う間に折り返し、日々精進。

SRAM EAGLE TECHNOLOGY

SRAM SACHS SCHWINFULT ちょっとした発見がありましたのでご報告です。米国SRAM(スラム)社の新製品”EAGLE”シリーズのプロモーションムービーを見ておりました所、気が付きました!新製品ロゴ(アイコン)のイーグル(鷲)って、ドイツシュバインフルト市の紋章つまり旧SACHS社のロゴをイメージしているんじゃないかな?と。これ多分大正解だと思います!、、と、1人で喜んでおります。何の自慢にもなりませんが、SRAM社広報部の意図を理解する唯一の日本人としてご説明致します。今から約20年前、旧SACHS社の自転車パーツ部門を米国SRAM社に売却。その一週間後、ドイツシュバインフルトSACHS本社に訪問した私。目的はSACHS自転車パーツの日本国内での取り扱い(代理店申告)。会議にの席で「一週間遅かったね、、」と言われた事は言うまでもありません(汗)。以来、自称”チャンスをモノに出来ない男”の不遇は続いておりまして、一方旧SACHSブランドのSRAMは快進撃を続けており、ロードバイクに詳しい方ならご存知の通りツールドフランスエントリー有力チームの装着率はシマノ&カンパを抜いたシーズンもある程安感。MTB用製品は常に革新的な技術を装備した新作を毎回リリースする有力ブランドが現SRAMであり、その技術基礎の多くは旧SACHSから引き継がれたものだと思います。1895年創業のSACHS初の製品はボールベアリングでした。その数年後、自社の精密ベアリングを装備した自転車パーツ(主にハブ)を積極的に販売。以降会社は急成長、、自転車パーツはSACHSの根幹だったのに、、現乗用車用トランスミッションの主流であるペダルレスツインクラッチの基礎技術もSACHSの内装ギア付きハブの派生商品ですから。当時の選択が悔やまれます、、、と思う人間が多分SRAMの中、しかも経営陣営に居て、「やっぱり技術根源はドイツでSACHSなんだから、でもSACHSって言えない(使えない)ので、ヘッドクオータードイツシュヴァインフルトのシンボル”鷲(イーグル)”を使う事で起源がSACHS(シュヴァインフルト)に在る事。先進性能における起源の整合性をアピール。」と考えたのに違いありません。、、だから何?って話で申し訳ないんですが、嬉しくて、、名前は違うけどSACHSブランドが起源を明確しにて進んでいる事が素晴らしく思いました。ZF傘下のSACHSもこうあって欲しいと切に願います。

sram germany2022年7月20日追記:GoogleMapより転載した地図。画像下側赤いポイントがスラムドイッチェランド。その上の青囲い2カ所がZF(旧SACHS)シュヴァインフルト。次回のドイツ詣でがあれば職権乱用でスラムのヘッドクォーターを見学させてもらう算段。 日々精進

新年度進行

SACHS PERFORMANCE WERNHER BMW DTM 遅ればせながらSACHSパフォーマンス方面の新年度進行に関しましてご報告致します。主に輸入車市場へのアプローチが少し変わりました。ドイツZFレースエンジニアリング社の”乗用車用(笑)”サスペンション&クラッチ製品構成(パフォーマンスレンジ)の日本国内販売代理店3件(ハンズトレーディング、SHコーポレーション、ヴェルナー)が輸入車市場の主に専門店さんと密にコミュニケーションを取って販売を立て直して行きましょう!と、なりました。各代理店の管理店舗さんは既に確定しておりまして、ご案内も送付済みです。弊社のクライアント(専門店)さんと、クライアントさんのユーザーさんへのフォローを継続して行きますので引き続き宜しくお願い申し上げます。一方の86&BRZ方面はと言いますと、SACHSパフォーマンスコイルオーバー86&BRZ用製品番号000299(現税別定価¥286,000-)は弊社の独占販売を継続しておりまして、販売促進用カタログにも掲載されておりません。次回入荷は今月末からGW開けを予定致しておりまして、次回入荷分の枠8台御座いますっ!ご検討中の皆さまっ!どーぞ宜しくお願い申し上げます。

ザックスダンパーの評価記事

国産車専門誌に掲載されたSACHS(ザックス)純正装着された車両とダンパーの総合評価記事を掲載。有難い、、ただそれだけです。30年近くSACHSブランドに関わってきましたが、ドイツ車方面ではSACHSダンパーが標準で当たり前過ぎて語られる事もほとんど無く、、。嬉しい限りであります!現在は引退された日本のMr,SACHSことK氏(マンネスマン時代から一人現地法人で奮闘された方)の永く、地道な尽力の賜物だと思います。

86 BRZ 純正ザックス SACHS左下の囲い記事、いつもありがとうございます!

86 BRZ 純正ザックス SACHS86&BRZ純正SACHS車両の販売台数が増えれば増える程、同銘柄SACHS(純正)からSACHS(車高調整)へ!とご検討頂けると勝手に販売拡張の妄想が止みません(笑)。純正SACHSユーザーの皆様っ!どーぞ次もSACHSで宜しくお願い申し上げます。

86 BRZ 純正ザックス SACHS一方のC-HR、このマシンへのSACHSダンパー実装に関しては、早くから”絶対に装着される”と確信しておりました。TNGA+SACHSもうドイツ車だと思ってます、、まだ乗れてませんがだいたい解ります。

CHR 86 BRZ 純正ザックス SACHS表記3,000kmでのダンパーの”アタリ(組み付け新品時のフリクションが軽減されるまでの距離)”に関してもその通りだと思います。

SPRING-SEAT

PORSCHE 997GT3R WERNHER日本のヴァイスアッハ(匿名)の方から頂いた貴重な資料。PORSCHE997GT3R(エンデュランス)のフロントダンパーセクションパーツリスト。①の短いダンパーは勿論SACHSのTR(スルーロッド)でありますが興味は⑧番なんです。アジャスト可能なスプリングシート。これは便利ですっ!忘れない為にblogに掲載。

14R60+SACHS RACING DAMPER

交通タイムス社XaCAR別冊86&BRZマガジンにて掲載して頂いた”ブルーエリアオリジナル14R60専用SACHSレーシングダンパー開発進行状況”の続きとしてご案内。※この14R60専用SACHSレーシングダンパーkitの発売元はブルーエリアさんですので、製品のお問い合わせ等ございましたらブルーエリア(マイネッツ浦和美園店)マスタースタッフ高木さんまでご連絡お願い申し上げます。

SACHS RACING 86 14R60 DAMPER ザックス サスペンション レースエンジニアリング アネブル 蘇武さん ブルーエリア前号(XaCAR014号)では14R60の純正スプリングレート(Front10kgf/mm、Rera14.5kgf/mm)をテスト開発中のザックスレーシングダンパーにセットして、ジャーナリスト山本シンヤ氏によるプレインプレッション。乗ってみたらダンパーレートが暫定仕様にも関わらず”至って好印象”、、、ザックスレーシングダンパーってどれだけ凄いの?この疑問と今後の課題を含め、今回は製造元の株式会社アネブルAP事業部の蘇武さんを交えた仕様変更会議を埼玉ブルーエリアにて決行!開発の途中経過をご報告致します。

SACHS RACING 86 14R60 DAMPER ザックス サスペンション レースエンジニアリング アネブル 蘇武さん ブルーエリア発売元であり開発責任者(ラベルのネームにも注目して下さい)ブルーエリアマスタースタッフ高木さん曰く「スプリングレートはこのまま(14R60純正同等)で行きます。後はダンパーの減衰と、ストロークの見直しです。特にリア側のストロークがもう少し欲しい。」

SACHS RACING 86 14R60 DAMPER ザックス サスペンション レースエンジニアリング アネブル 蘇武さん ブルーエリア現状のサスペンションを測定(フリー長&1G長)する蘇武さんからアドバイス「想定車高がほぼノーマル、下げても15mm程でしょうかね?フロントは比較的楽ですね。リア側は、、ダンパーケースの新造と、アッパー部分のダイレクトマウントにする事で約25mmストロークが確保できますね。兎に角リア側が課題です。」とスケールにて測定しつつ、設計メモを書き上げる蘇武さん。

SACHS RACING 86 14R60 DAMPER ザックス サスペンション レースエンジニアリング アネブル 蘇武さん ブルーエリアリア側に比べてフロントはほとんど問題がなく、高木さんのリクエスト(14R60応力対応)のスプリングレートに併せて減衰バリエーションを見直し。

SACHS RACING 86 14R60 DAMPER ザックス サスペンション レースエンジニアリング アネブル 蘇武さん ブルーエリア14R60特有のフラットボトム構造をブルーエリア高木さんがアネブル蘇武さんに説明中。ロアアームの適正位置も確認。

SACHS RACING 86 14R60 DAMPER ザックス サスペンション レースエンジニアリング アネブル 蘇武さん ブルーエリアアネブル蘇武さんから86特有の車高に関する様々なレクチャーを頂き、目指す性能を装備した実製品に向けて具体的な改善策がほぼ決まりました。リアスプリングをダイレクトマウントすれば、その分ストロークが稼げますね、、。あとは、、数パターンの提案を考えてみます!と。無事会議終了。ドイツのことわざで”本物は最後に来る”と言う言葉があります。真の性能を追求するには個々のパーツ精度と組立技術、そして”考える時間”が必要なんですね。答が出るまで考えて、ドイツマイスターの教えに沿った仕立てが今から楽しみです。次号で完成したブルーエリア14R60ザックスレーシングダンパーに乗れる事を期待して待ってます。

SACHS RACING 86 14R60 DAMPER ザックス サスペンション レースエンジニアリング アネブル 蘇武さん ブルーエリアえー、これが唯一の私の仕事、、記念撮影(汗)。

※株式会社アネブルについて/ドイツZFレースエンジニアリング(SACHSブランドのレース部門)社とオフィシャル&テクにカルパートナーシップメントを結束する日本国内唯一のザックスレースダンパーサービスファクトリー。SC430時代のトヨタGT500のフットワークを担ったザックス+アネブルの実績は、関係者だけが知る事実。現在は各レースチーム、有力チューナーへの製品開発&供給を行う。常用車用サスペンションセット”ザックスパフォーマンスコイルオーバー”のオーバーホールもアネブルの仕事となる。

SACHS RALLY DAMPER

SACHS WRC DAMPER WERNHER ザックス ラリーダンパーどーですかお客さんっ!SACHS(ザックス)のWRCラリーダンパーですよっ!、、迫力ありますよね(Blogの画像設定大き目にしておいて良かった)。で、何が凄いのか?と言いますと倒立式に見えて”実は正立式”なんですね。太いアウターチューブの中に細いピストンロッドが仕込まれております。アウターチューブは応力剛性確保だけのパーツのようです。組立現場を見た事があるのですが、その長さと太さにびっくりした記憶があります。作動と減衰制御の方法は毎年アップデートされているようですが、何がどうなっているのかは謎です。輝かしいヒストリー+WRC&F1実装備これ全てSACHSブランドを愛するユーザー皆さんの特権だと思います。

70 YEARS AFTER YESTERDAY

F1 DAMPER SACHS WERNHER ダンパー ローテーショナルダンパー ザックス 昨日のレバー式グランプリダンパーから約70年後のSACHSのF1ダンパーです。(推定現行の3世代前のローテーショナル式)初めて見る人はどこがダンパーなのか?かもしれませんが、これがSACHSのF1ダンパー(手のひらサイズです)であり、ユーロ圏のコンペティター(KW社やBilstein社)には無い技術であります。日本国内にもF1ダンパー屋さん、、ありません。技術の比較が出来ない孤高のブランドがSACHSです。

SACHS DAMPER FOR AUTOUNION-V16

SACHS DAMPER AUTOUNION V16SACHSのヴィンテージグランプリダンパーです。当時(WW2以前)の最先端製品で、なんてったってアウトウニオンのスーパーチャージャー16気筒に搭載された逸品です。第二次世界大戦直前まで開催されていた1930年代の旧グランプリに使用された通称”レバー式ダンパー”。左の筐体がボディマウント>右のジョイントはナックル(ホイルキャリア)側へ、レバーストロークを介してホイルストロークを制御します。ピストンロッドの工程をレバーが行っていると考えれば今のダンパーのファンクションと変わらないですね。鋼材はマグネシウムだと考えられます。当時のレースは国力の争い!予算もたっぷりで(スポンサーの名前は書けません、、最近ドイツ人も読んでるので)先進性能への投資をこの頃からやってた訳ですから技術の積み重ねもハンパないですね。この1930年代後半の通称レバー式ダンパー、レバーストロークの回転ファンクションを見直した製品が70年後にF1ダンパー(SACHSローテーショナルダンパー)として再度復活する訳ですから”凄いの一言です”。クルマの飛躍的な技術革新の影には必ずSACHSが居ます。今も。

BUGATTI CHIRON DAMPER

BUGATTI CHIRON SACHS DAMPER WERNHERブガッティWEB経由ARROWSから画像を取得しました。シロン組立中のファクトリー風景!本邦初公開らしいですよ。で、以前、ドイツシュヴァインフルトのZFレースエンジニアリング社のファクトリーにて異様な形のダンパーを手組している傍らにあった分厚いファイル(セットアップマニュアルらしい)の表紙に”BUGATTI-VEYRON-XXX”と書いてあったので、ああ、SACHS装備なんだ。と判明。その後VEYRON純正装備用のダンパーを仕立てたセッターが何とピエリトランプ氏(Performance-Coiloverの先代セッター)だと聞いてびっくり、、。VEYRON後継モデルCHIRONも当然SACHSだと思ってましたが何せBUGATTI、、雑誌にクルマは掲載される事はあってもダンパーまで言及するジャーナリストさんなんて居ません(笑)。現行BUGATTIの純正ダンパー??BilsteinとかKWが付く訳ないんですよ。ワーゲンなんですから、、WRC同様、抑える所(TOPレンジ、超ハイエンド)は抑えるZFレース社CEOノルベルト社長の手腕ですね(よいしょ!)さてさて装着されていればOKでそれ以上の興味はほとんどBUGATTI(車体)にはありませんが唯一ダンパーと、あとは価格ですかね?約3億らしい、、庶民なのでその額を聞いても全くピンと来ませんが、車体価格3億に対して搭載されるダンパー推定価格1本100万x4本で400万で対車両価格の約1.3%、、、そんなもんですかね?BMWのM4(車両価格約1150万)にSACHSパフォーマンスコイルオーバー(税別¥395,000-)を装着した場合、対車両価格の3.4%(M4GTSの場合1.9%)。86&BRZ(車両価格280万)にSACHSパフォーマンスコイルオーバー(税別定価¥286,000-)を装着した場合、対車両価格の10%!に達します。感謝の気持ちと製品性能(伸びしろ)に応えて行きたいと思います。

BUGATTI CHIRON SACHS DAMPER WERNHER話は戻ってCHIRONのダンパーがチラ見えのファクトリー画像からダンパーの形を抽出してメモ書きしてみました。ZFレースエンジニアリング社のRD(レーシングダンパーリザーブタンク逆付けマウント)シリーズで間違いないと思いますが制御は謎です。トップマウント側面から伸びるチューブが追加制御(リフターですかね?)のようです。4輪ダブルウイッシュボーンだって言う事も初めて知りました。意外と乗用車なんですね。