86用パワーフレックスを自腹で買って検証する”自分で買うシリーズ”とりあえず完了。もう少しスポーツカーらしい走りを手に入れつつ、経年劣化したゴムブッシュの動的均衡を図る作戦は大成功でした。サスペンションを中心としたクルマの仕事を30年以上続けておりますが、今更ながら”マウント/ブッシュは乗らなくても劣化する”を実感した次第。
作業は前回同様、GRガレージさいたま中央さんにて。いつもお世話になっております。上画像補足:リアロワアーム下面にスポイラーが標準装備されてまして、1G車高で丁度ディフィーザーの高さと同じになる仕組み。
いきなりホボ完成図。デフマウント左右に差し込み式のパワーフレックスを装備。左右対称ですが硬度はプロペラシャフトの回転方向に併せてバランス化されています。それとリア側サブフレーム左右に同じく差し込み式のパワーフレックス装備。スタビライザーブッシュもパワーフレックスでラインナップされておりますが、今回は見送り。
安心の作業風景。
サブフレームフロント側。
サブフレームリア側拡大。
純正トランスミッションマウントに差し込み式パワーフレックスを装備。黄色いブッシュがパワーフレックスです。作業して下さったGRガレージさいたま中央店の高木さん曰く「けっこう劣化して落ちてますねー」との事でした。ミッションマウントの消耗度からして、左右のエンジンマウントも同じ状況かもしれない、、。エンジンマウントも交換したくなってきた。
トランスミッションマウントを装着。効果は絶大!クラッチペダルの操作感が断然違います。リリース&ミートも自分が思った通りの動きになりましたよ。重力劣化で数ミリ搭載位置が落ちただけで、操作感が変わるんですね。
完成!ディフィーザーを取り付ける前に見納め。で、パワーフレックスを装備してどうだったのか?先にフロントセクション(最下部リンク)をアップデートして群馬>秋田往復。今回のリア側アップデート施工後に群馬>仙台往復で合計1,650km走り体感した結論が”欲しい性能が手に入った”です。フロントの応答性&ステアリングギアボックスとメンバーの連結剛性感。トランスミッションのマウント強化はペダル感覚の改善と、エンジンクランク回転が綺麗にプロペラシャフトに伝達される感覚。そしてリアセクションの強化は圧倒的なインフォメーション性能の向上。どこまで食う(グリップ)のか?の感覚がクリアになりました。トランスミッションのアウトプットもブレず、デフマウントも強化され、ロスを取り戻しでリニアな感覚が手に入りました。言うなればFRスポーツカーの醍醐味が増した感じ。こーなるとですね、、高いデフが欲しくなります(笑)。ドイツ製の機械式デファレンシャルを装備する予算約50万、、。自分で買うシリーズになりますようにっ!ご覧頂いている皆様には引き続き零細企業(弊社)へのご支援をよろしくお願い申し上げます。
特別ゲスト:交通タイムス社XaCAR別冊86&BRZマガジン大野田編集長。 日々精進
POWER FLEX
久々の自分で買うシリーズ