SACHS(ザックス)が今年で125周年でした。タイトルの創業125周年、、正しくはブランドとして存続して125年経ちました。が、正解です。SACHS社がZFに吸収されて以降、社歴もZF基準に改変されました。しかし、ドイツシュバインフルト(ザックスブランドのヘッドクォーター)勤務の皆さんは違うようで「125周年をお祝いしてブランドの歴史を後世に伝えてゆかなくちゃ!」と言う熱意に自分も賛同して上画像を作成。1954年、1955年のメルセデスF1!W196にザックスダンパーとクラッチが搭載されタイトルも獲得。65年前のレースサプライで「ふーん、、過去の栄光じゃね?」って感じだと思いますが、リザルトを残す為に多くのエンジニアが費やした尊い時間(歴史)が現代にもしっかりとつながっています。65年前からF1ダンパー&クラッチを造って売って勝った。今も同じ。年輪のような時間をかけた技術構築こそがSACHS製品の”使いやすさ”を生み出しているように感じます。エルンストザックス(創業者)、ヴィルヘルムザックス(二代目)、ギュンターザックス(三代目)並びドイツシュバインフルトの皆さんっ!125周年おめでとうございます! 日々精進
「SACHS INSIDE」カテゴリーアーカイブ
STTV(SINGLE TUBE TWIN VALVE) TECHNOLOGY
FIA規定のレースカーテクニカルマニュアル2束。一介の卸業小商い(弊社)が保持するには重たい情報の1例。下のGT3Cup-MY2011は言わずと知れたPorsche Carrera Cup997GT3-CUPテクニカルマニュアル。前職での仕事(レースサポートと言う名目の野次馬行為)でしたので、もしかしたらトヨタ86より詳しいかも。で、上がセアトレオンクープラMY2015TCR。念の為に書きますが、マニュアルデータはすべてGoogleで入手。自分の信奉するPWシンガー(民間人でありながら最も超最先端技術に近い存在)曰く「機密とされている最先端科学/軍事情報のほとんどがGoogleに詳しく掲載されている」との事なのでレース関係も同じくであります。さて、2015年にダウンロードしたクープラTCRマニュアル!ご覧の通り”メモ用紙直前(笑)”ですが、思う所がありましてリサイクル。事の発端はスペインから「あなたそろそろクープラTCR2~3数台買いなさいよ!」と、猛プッシュされている星名さんの話を聞き、レースの運営&プロモーションと、レオンのクープラシリーズ限定で国内販売するベストプランを考え、、じゃなく!レオンクープラTCRに標準搭載されているZF-SACHSレース用ダンパーのインナーパーツを使って、乗用市販製品ザックスパフォーマンスコイルオーバーサスペンションを2wayにアップデートが可能と言うビックニュースに反応した次第であります。実際には採寸>マウント方法とパーツ>車高のバランス>といった作業が必要ですし、相当なコストも必要とされますので弊社からご提案出来る方は約1名のユーザーさん(累計4セットのザックスパフォーマンスコイルオーバーをご購入下さったY氏)限定プランになるかもしれません。しかし、現在まで第2世代(製品番号3ケタが000で始まる適合、BMW-M2/M3/M4&86&BRZ&MQB-GOLF7等)のザックスパフォーマンスコイルオーバーをお使いのユーザー皆さんと、ご購入検討中の皆さんにとっては製品の更なる可能性/ポテンシャルを感じ取って頂けると思います。どうせ買うならFIA規定のレース直系(TCRレースダンパーパーツ互換性)です。
TCR用フロントストラットダンパー。上(Bump)と下(Rebunp)にお馴染みの(市販製品と同じ)調整ダイヤルがセットされた2way制御。鳴り物入りで開発されたSTTV(シングルチューブツインバルブ)搭載!セアトレオンクープラの他、VAG-MQBプラットフォーム車両のTCR(GOLF&A3)が適合。伸び側減衰と縮み側減衰が各独立して調整が可能です。※市販のザックスパフォーマンスコイルオーバーは1クリックに対して伸び&縮みが同調します。
減衰展開とバリエーション。左がフロント(Bump10段/Rebump20段)、右がリアー(Bump&Rebump20段※リアーのダンパーは1way)。減衰展開は弊社記載とは逆の上がRebump、下がBumpの展開図。ダンパーは縮むだけじゃなく、伸びる精密振動制御部品です。
見え辛いですが2Way制御の優位性を可視化。上下異なる減衰曲線(減衰特性)を造れる事が最大の目的です。画像の定規位置の速度域はツーリングレースカー(箱車)の通常旋回負荷想定域(個人的見解)。自分でも良く解らなかったのでプロに聞きましたトコロ、0.2M/secの具体的なシチュエーションが「鈴鹿のS字を通過するスーパーフォーミュラがそんな感じ」と。この事から乗用車が使う減衰速度域(横軸)は限りなくゼロに近いと(各自動車メーカー指針は0.0125M/sec程?後で自社製品のレート調べてみます)。、、、あんまり話を伸ばすとボロが出そうなのでここら辺で。 日々精進
9/10追記:2wayにおける減衰特性を解りやすく可視化しました。↑
SACHS INSIDE
久々のSACHS-BLOG(ザックス製品を売る為だけの宣伝ブログ)的画像!念のため書きますが、乗用BMWにザックスパフォーマンスコイルオーバーサスペンションを装着しましたじゃありません(似てますが、、汗)。画像帯の通り、正真正銘BMWのレーシングカーM2CS-RACINGに搭載されたZF-SACHS製のレース用ダンパーです。情報を下さったBMW Team Studie鈴木会長に感謝!いつもありがとーございます。詳細/高解像度画像は是非ともスタディ鈴木会長のブログをご参照頂ければ幸いです。
こちらがフロントストラット全景。気になる減衰の制御は、、伸び&縮み同調の1way(20クリック式)。つまり乗用車向け市販製品ザックスパフォーマンスコイルオーバーサスペンションと同じ。勿論、M2CSレーシングに向けた専用設計ですから搭載するインナーパーツから展開される減衰バリエーションはFIA規定のレースキャパシティ保持です。さて、私を含む数少ないSACHS派にとっての恩恵が”このローケーション(乗用向けみたいなレース用ダンパー)で、取り扱うザックスパフォーマンスコイルオーバーサスペンションは”レース直系です(※実際の共用部品は推定10%前後)!”と今後も言い続けられる事と、BMW用ザックスパフォーマンスコイルオーバーサスペンションをご購入下さって、現在もお使い頂いているユーザー皆さんのマインドとプライドが保てた事。一方、レースを展開するにあたり「1wayの減衰制御で足りるのかしら?」といった不安要素があります。M2CS RACINGの組成はコスト意識が非常に高いらしく、お支払のハードルを下げて1台でも多くのエントラーを獲得する作戦なんでしょうね。
こちらがリア側のトップ。フロントと同じく1Way伸び&縮み同調20クリック。乗用ザックスパフォーマンスコイルオーバーサスペンションと違い、減衰ダイヤルの位置が上にあります。倒立式を倒立して正立式です。
リア全景。乗用との違いはコイルオーバー(ダンパーとコイルスプリングが一体化)レイアウトです。で、ここまで書いてスタディ鈴木会長のブログを読み直したのですが、「エントラーさんが減衰セットアップに困らないように、シンプルな調整にしたのかも」の文言で思い出しましたよ!12年前のSACHSレーシングダンパー搭載BMWの事を!現レース用ダンパーの多くが”ブローオフ”機能を備え、エンジニア&メカニック皆さんは至って普通に使いセットアップしてますよね。それは今が2020年だから。最先端技術は時間をかけて浸透し、スタンダード化する/その時間内で使えないなら淘汰される(持論)。今から12年前のBMW320si(WTCC)に搭載された5Way(伸び側低速+高速&縮み側低速+高速+縮み側の任意減衰カット通称ブローオフ計5Way)SACHSレーシングダンパー。シェルケースに5つもの調整ダイヤルが装備され”理想の減衰が実現”、、のはずだったのですが、現場のチーム内から「解んね?使いずらい。壊したら高い」とったクレームによりオーリンズに変更するチーム多数。12年早すぎた5wayダンパーは”今でしょ!”って思ったりもします。 下記2件、関連記事併せてご一読頂ければ幸いです。 日々精進
プロダクツアイコン
依頼された仕事が昨日から全く進まず、今日も進展しない気がする火曜日の昼飯前。最高のお手本を元に思考を整理しつつ(メモ代わりのブログですいません)75点以上の出来を目指して終わらせないと!で、某所からのご依頼案件はタイトルの通り”プロダクツアイコン”作成であります。ブランドのロゴの他、製品のシンボル(アイコン)を作成して、メーカー開発者の意図をより明確にユーザーに伝え、性能+プライド+所有する喜びを持って頂く事と感じます。で、上画像がSRAM社のカセット。イーグルテクノロジー+鷲(わし)のマーク付き。このわしマークのような造型を昨日からやってまして、先にも書いた通り進展なし、、目指すトコロが高すぎたのかもしれません(汗)
こちらがSRAMイーグルテクノロジーアイコンの原型。ドイツシュバインフルト市の紋章。自転車&パーツ関連webライターさんが「なんでイーグルなんだ?」と思ってGoogle検索した時にココ(弊社Blog)を読めば一目瞭然ですよ。で、ドイツシュバインフルトには何があるんだっけ?と言えば、SACHS(ザックス-現ZF)がありまして、元SACHSだったSKF(独禁法により分解)もありまして、SRAMドイチェランド(元SACHS)もあります。つまりイーグルテクノロジーはメイドインジャーマニー旧SACHSの超先進性能に由来しますよ。と言う感じでしょうね。
GoogleMapより抜粋、シュバインフルト主要部。左側の駅舎を含む赤囲いが現ZFのSACHSヘッドクォーター。社名は変えられても地名や道路の名前は変えられず。下の赤囲いが現SRAMジャーマニー、、ご近所ですね。さて、もうお昼ですね。ご飯食べて休憩、、今日も進まない気がする。 日々精進
晴天荷捌き
晴天の某日、ハンズトレーディング伊勢崎ロジスティクスセンターにて荷捌き。会社は違いますが、古巣(ハンズトレーディング)で培った操縦技術(プラッター操作)と荷捌き技術(肉体労働)を持ってドイツシュヴァインフルトから来た総重量14万7千5百キログラムの検品&片付け。
PCOことパフォーマンスコイルオーバーサスペンションが現SACHS(ザックス)ブランドのアイコンプロダクツである事に間違いはありませんが、実際に売れている(市場席巻)製品はコチラ。補修とファインチューニングを目的としたダンパー+マウント+ダストブーツ&バンプラバー。欧州車を中心に約3千車種以上の幅広いアプリケーション。その為に在庫も物凄い事になってます。
あっと言う間にお昼。伊勢崎名物豚カレーを頂きました。ハンズトレーディング川上社長に感謝。ごちそうさまでした。美味かったです。
入荷した製品を全てチェック。朝9時から夕方5時まで、、何とか終わりました。
梱包箱の文言に関して、ZFフリードリヒヒスハーフェンAGとありまして、ZFは社名ですね。ZFグループ全体の年間売上が約390億ユーロですから、ざっくり5兆円。アイシン精機さんと同じ位ですかね?末尾のAGはアクツィエンゲゼルシャフト-株式会社の意味です。で、フリードリヒヒスハーフェンはZF本拠地の地名であります。下記Googolemapにてご確認下さい。
ほぼスイスですね。さて、当日の詳細は下記リンク”ハンズ生井さんのブログ”に掲載されておりますのでコチラ↓もチェック宜しくお願い申し上げます。 日々精進
ザックスロゴ
蔵出し画像です!昨年、2019年6月にドイツから通達された”全く新しいザックスのブランドロゴ”。Sマーク+SACHSは上画像の通り15年以上前から日本国内にて展開してきました。因みにBMW-E36クーペは彼女(前職の後輩ちゃん)のプライベートマシンでした。静かな熱量を感じる当時のミニスカ店長に感謝。自分の2号機86と、ハンズさんのデモカーのステッカー更新をそろそろ考えないとですね。ドイツ人からのお達し↓を参考に、 日々精進
追悼、スターリングモス
追悼、スターリングモス。に便乗してW196を中心とする1950年代のレーシングメルセデスにしか興味の無い自分のコレクションを蔵出し。
”自分ベンツが好きなんですよ。ルドルフウーレンハウトがデザインしたW196が大好きです。”等と話しても誰も理解してくれる筈がないのでひたすら寡黙に50年~60年代のGPメルセデスのミニカーを集めたり。あ!良き理解者、、いらっしゃいました。GRガレージ豊田元町店の室長様は根っからのメルセデスでした!因みにコチラはスケール1/43、積まれたレーシングマシンと同じエンジンを積むトランスポーター。
チェック柄のシートが唯一、スターリングモスっぽい画像。ルドルフウーレンハウトの最高傑作W196ストリームライナーF1。直8(直4+直4)手計算燃料噴射デスモエンジン。当たり前ですが、SACHS(ザックス)レーシングダンパー実装備です。
コチラは英国コーギー社製のメルセデスF1-W196。川上完先生が生きていらっしゃったら褒めてもらえそうな気がします。
日々精進
サスぺペンション。いつもありがとうございます!
何時もお世話になっております交通タイムス社、CARTOP誌から抜粋させて頂きました。ミシュランパイロットスポーツCUP2?SACHS!?どんなクルマと言えばヤリスGRのGRMN構想でした。ご覧の通りライターさんも興奮気味で「サスぺペンション!」と記載。単なる誤植とは思えない意味深な気さえしてきます。兎に角、活字でSACHS(ザックス)と積極的に明記して頂いている媒体はXaCAR別冊86&BRZマガジン、GRマガジン、そしてCARTOPと全て交通タイムス社さん。いつもありがとうございます。
YARIS GRMN今から楽しみですね。 日々精進
2020 ZF MOTORSPORT EVENTS SCHEDULE
Date | Event | Locations | Type |
2020-12-10 – 2020-12-12 | PRI Indianapolis | Indianapolis – United States of America | Motorsport |
2020-12-02 – 2020-12-05 | Automechanika Shanghai | Shanghai – China | Motorsport |
2020-11-05 – 2020-11-08 | Milano – Italy | Automotive / Motorsport | |
2020-11-04 – 2020-11-05 | Advanced Engineering | Birmingham – United Kingdom |
Automotive / Motorsport
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2020-11-04 – 2020-11-07 | Automechanika Buenos Aires |
Buenos Aires – Argentina
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Motorsport |
2020-11-03 – 2020-11-06 | SEMA Las Vegas 2020 |
Las Vegas – United States of America
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Motorsport |
2020-09-19 – 2020-09-20 | Drift Shifters |
Carragh – Ireland
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Motorsport |
2020-09-11 – 2020-09-13 | CAS China Auto Salon | Shanghai – China | Motorsport |
2020-09-09 – 2020-09-12 | Low Carbon Vehicle Event | Bedfordshire – United Kingdom |
Automotive / Motorsport
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2020-09-08 – 2020-09-12 | Automechanika Frankfurt | Frankfurt am Main – Germany |
Motorsport
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2020-08-20 – 2020-08-22 | Drift Shifters |
Ferropolis – Germany
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Motorsport |
2020-07-31 – 2020-08-01 | Drift Shifters | Riga – Latvia | Motorsport |
2020-07-24 – 2020-07-26 | PS Days Hannover |
Hannover – Germany
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Motorsport
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2020-07-22 – 2020-07-24 | Automechanika INA Paace Mex | Mexico City – Mexico |
Motorsport
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2020-07-09 – 2020-07-12 | Gatebil | Rudskogen – Norway |
Motorsport
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2020-07-09 – 2020-07-12 | Goodwood Festival of Speed | Westhampnet – Vereinigtes Königreich | Motorsport |
2020-07-04 – 2020-07-05 | Drift Shifters | Great Britain | Motorsport |
2020-06-13 – 2020-06-14 | Bimmer Festival NL | Hertogenbosch – Netherlands | Motorsport |
2020-06-05 – 2020-06-06 | Drift Shifters |
Plock – Poland
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Motorsport |
2020-06-01 – 2020-09-02 | Track & Safety Days 2020 |
Germany
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Motorsport |
2020-05-23 – 2020-05-24 | Drift Master GP |
Greinbach – Austria
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Motorsport |
2020-05-20 – 2020-05-23 | Wörtherseetreffen | Reifnitz – Austria | Motorsport |
2020-04-30 – 2020-05-03 | Tuning World Bodensee | Friedrichshafen – Germany |
Motorsport / Automotive
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2020-04-10 – 2020-04-13 | Custom Motorshow Bilsport Elmia | Jönköping – Sweden | Motorsport |
2020-04-10 – 2020-04-13 | IAMS (Intern. Amsterdam Motor Show) | Amsterdam – Netherlands | Motorsport |
2020-03-04 – 2020-03-05 | Future Powertrain Conference |
Birmingham – United Kingdom
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Motorsport |
2020-02-21 – 2020-02-23 | AutoRacing Madrid | Madrid – Spain | Motorsport |
ドイツの親分ことZFレースエンジニアリング社セールススタッフさんが参加する今年のイベント一覧。ざっくり見ただけでも忙しいですよね。イベントとは別に本業のFIAレースもありますから新製品の開発/従来品の供給も遅れ遅れの予感。弊社が在庫している86&BRZ用パフォーマンスコイルオーバーサスペンションも大事に売らないと。上スケジュール中、赤印を付けたFOS(フェスティバルオブスピード)は私が一番興味があるイベント。15年近く前、ポーツマスに宿を取って火事にあって(笑)それでも観れて良かった!感動のイベントでした。今度は火事に合わず、営業成績(ザックス車高調整の販売実績)が伸びればVIP待遇まではナイと思いますが関係者特権で、ジャケット着用&シャンパン片手に観覧、、、いやいやジャケット着ないでシャンパンも要らないのでケータリング食い放題付きのクレデンシャルだけ出してもらえばOK(笑)。半分冗談ですが、販売数量達成へのモチベーションで 日々精進
BROSE
お蔵入りになったブローゼ組みのストラトス画像。忘れないようにチラっと掲載。因みにカプリストエキゾーストのご用意も可能ですので適合車種関係各位宜しくお願い申し上げます。
何度も実車を見ましたが、イイ仕立てでした。 日々精進