昨晩、アマゾンプライム”Motorsport-TVチャンネル”にて、2019Goodwood-Thursdayのビデオをビール飲みながら見ていましたトコロ、上のフォルクスワーゲンID-Rがグリッドに並んでまして、コクピットを覗くカメラにフロントスクリーン直前に配置されたセンターダンパーが写り込んでました。見覚えのあるシェルケース一体型4つのダイヤルモジュールを装備したソレは間違いなくドイツZFレースエンジニアリング社製、SACHS(ザックス)レーシングダンパーで一安心。パイクスピークス世界新記録の一翼を担うトラクションコントロールがSACHSで嬉しい!さて、ダンパーの配置は上の通り、フロントセクションはリンケージを介して3本のコイルオーバーダンパーで制御、対するリアは1本(もしくはリアも3本)の豪華仕様(笑)。、、正直、今までSACHSダンパーが装着されている事を知りませんでした。ドイツからは一切案内来ないので知られたくないのかもしれませんね。アフターマーケット(チューニング市場)で仕事をする私にとって、BMW同様、フォルクスワーゲンも大事な”食い扶持”。内燃機関搭載のレーシングカーは今後一切行わないVWにあって、新機軸ID(BEV)のクリーンなブランドイメージと、戦後のTyp1から標準搭載されたSACHSダンパーの近未来にチョット期待出来そうです。鳴かず飛ばずのSACHSパフォーマンスコイルオーバーサスペンション(車高調整)とは裏腹に、各自動車メーカーの誰もが欲しがるSACHSダンパー、、更なるコントラストですね(涙) 日々精進
「VW」カテゴリーアーカイブ
52.25/60.00 VW UP GTI
CARTOP誌2020年1月号(カートップ-交通タイムス社)掲載の黒沢元治先生によるテスト&試乗記事に激しく賛同しました。ロードインプレッションの後”採点”となるのですが60点満点中52.25点!のハイスコアをたたき出したクルマがフォルクスワーゲンUP-GTI!毎回熟読してますが、かなりの高得点だと感じます。記事中ダンパーの銘柄が記載されていませんでしたので改めて”UP-GTIはSACHS(ザックス)ダンパー標準搭載です。と言っても特別な制御は一切なく、純オリフィス制御の低圧ガス注入ツインチューブでいわゆる従来からの機械式ダンパーです。高評価ポイントをいくつか記載しますと、先ずはドライビングプレジャーですね。クルマを操る/運転する事が楽しい。そして想像以上の快適性能。「SACHSダンパーが装備されたクルマはいい事ばかりで信用ならん!」と思いますが、コレ私が書いた訳じゃなく、黒沢元治先生ですから。さてさて、更に突っこんだハナシになりまして、サスペンションストロークを担保するボディ剛性。ロール旋回&ブレーキによるフロント荷重など、車体がどんな姿勢でも4輪の圧倒的な接地性能を感じる。前後の動きに対して”反力が発生するかのようなサス設定”。<ココが大事です。黒沢先生のおっしゃっている”反力”はダンパーの伸び側の制御だと考えておりまして、クルマが走行中フロントタイヤに抵抗(デコボコ等)があった場合、縮まないで伸びる(厳密には緩く縮んで即強く伸びる?)クルマを瞬間的に浮かし、その間にサスペンションの稼働率を上げる、伸び制御中のクルマが1G走行状態に戻る頃にはサスペンションの仕事は全て完了している。感覚的にはこんな感じだと思いますし、86用のザックスパフォーマンスコイルオーバーサスペンションでもほとんど同じ感覚です。”ダンパーは縮むだけ”と思っている方には理解不能でしょうが、これがSACHSの事実です。
で、うちにも1台UP-GTIがあります。私のではなくかみさんのクルマ。初期限定配車の1台が運良く買えまして、お互い50を過ぎてUP-GTIのマニュアルトランスミッションが操作出来なくなったら免許返納を考えつつ。私も仕事の半分がドイツ車ですので、身近に1台あればモロモロ仕事が追加できればいいなーと。今ならディーラー車両の即納案件が豊富らしく、クラスレス(自分の為だけ)のスポーツカーが欲しい方に圧倒的にオススメです。当然ワーゲンですのでユーティリティー(余裕の大人4人乗車)も高いです。日々精進
秋晴れの筑波1000
エアドームテント展開図。ドイツZFレースエンジニアリング社がイベントで使用しているオフィシャルツールで”これ格好いいじゃないすか!”とハンズさんい進言しましたところ即採用され、日本で唯一の組立設営プロフェッショナル(ハンズ生井さん)の作業をお手伝い、、想像していたより大きくてびっくりしました。
完成の図。快晴の筑波サーキット1000!茨城トヨタ2019モータースポーツフェスティバル!トヨタGR車両とVWスポーツモデルの合同体感試乗会で、全然ミスマッチな気がしませんでした。VWディーラーを経営するトヨタディーラーさんならではのプレゼンテーションですね。因みに今回展示のワーゲンUP-Gtiは、GR86やGRMN-ヴィッツ、レクサスRC-F同様、ドイツZF-SACHS(ザックス)ダンパーが標準搭載されて居ます。詳しいイベントレポートはハンズトレーディング生井さんのブログにてご確認下さい。
茨城トヨタスタッフ皆様、並びGRガレージ水戸けやき台スタッフ皆様に感謝!お誘い下さったCOXさんに感謝! 日々精進
今週のオススメ
無冠の名車GTI35(Gti誕生35周年記念スペシャル耐久マシン)。予選ではダントツの速さで優勝候補でしたが、そこは何が起こるか解らないニュル24h。結果3台全てリタイヤ。ワークス陣営消沈&後にもこのマシンの画像が出回らない状況で、現地のカメラマンさんに写真頼んでおいて良かったと思う今日この頃。この残念なマシンに搭載されていたダンパーが下画像。あ!リタイヤの原因はダンパーではなく駆動系のトラブルですので(念の為)。
こちらがニュル24GTI35に搭載されたフロントストラット全景。4Way+1の減衰制御を持つSACHSレーシングスルーロッドダンパー。当時のレースエンジニアリング社の製品レンジではツーリングカー(FIA規定の乗用車ベースのレースマシン)向けにも関らず最高峰のフォーミュラレンジとして扱われ、その意図は複雑な制御にあったように思います。ポルシェ997のR系エンデュランスマシンにも標準搭載された逸品。レース用ダンパーが実践投入され、その技術を乗用性能に転換した製品がザックスパフォーマンスコイルオーバーサスペンションでありまして10月末までキャンペーン中です。
そして今週のオススメが”(自称)不朽の名作PQ35プラットフォーム用”ザックスパフォーマンスコイルオーバー。当時日本のGti-Cup(Golf5Gti)にもワンメイク認証搭載され、
同じプラットフォームの6Gti-Cupでも引き続き採用されたレースでも使える乗用スポーツサスペンションとしてSACHSブランドが再認識されました。勿論ワンメイクレース用(JAF認証オーガナイザーCOX専売品)とは減衰設定が異なりますが、アウターケース&インナーパーツはザックスパフォーマンスコイルオーバーと互換性があり元は同じ製品で、レース用ダンパー由来の証拠でもあります。PQ35プラットフォーム、ゴルフ5&ゴルフ6、8J-TTを今だ現役で楽しんでいらっしゃる方々って、少なくないと思うんです。この先も乗り続ける為の選択としてご検討頂ければ幸いです。キャンペーンは10月末まで。
ストラット径55mm品番118541、伊勢崎倉庫の在庫残2-3台のようです。製品詳細&キャンペーン詳細は下記リンクご参照下さい。 日々精進
ゴーマウンテン2019
毎年恒例、群馬伊香保、ゴーマウンテン2019をさささっと見てきました。主催のゴーモーターサービスさんには毎回お世話になっておりまして後方支援のつもりです。100%マニュアルトランスミッション&SACHS(ザックス)製クラッチ搭載なのでSACHSクラッチパーツが沢山売れそうなのですが、そこは米国経由品が最安でありまして開拓の余地がありません(涙)。さて、水平対向空冷4発の皆さんは相変わらず楽しそうでなにより。フラットフォーつながりで”86でもいいんじゃないすか?”個人的に思ったりもしますが、こーゆーのは世界観が大事。ヴィンテージバスTyp1にSUBARU-EJ20ターボに換装していても外観がスタンダードならOK?皆様群馬にお越しいただきありがとうございました。道中お気をつけて。 日々精進
鍛造モノブロック
先日レーシングラインジャパンさんにて初入荷分の鍛造モノブロックブレーキキットの現物を見てきました。いんや素敵!箱まで格好いいです。この新型導入に伴い従来製品は廃盤となります。今回の初荷は3セットのみで多分既に完売ですね。ローター径355mm税別定価¥518,000-とローター径380mm税別定価¥545,000-。適合はVAG-MQBとなります。
ベルハウジングとローター留め部表、並びキャリパーのハメ具合。見えなくなるのでホイルつけたくなくなる衝動があります(笑)、、あえて見せないディスクタイプデザインのホイールを選択するのもアリですね、、とにかく妄想が膨らむパーツです。
裏。鋳造ロータークーリングフィンとピアスボルトのスプリングシム。
キャリパー裏。鍛造インゴットのNC刃跡が凄みですね。あとローターもそうなのですが、至る所にシムスプリングが装備されていて徹底した防振が施されている様子。ストリートパフォーマンスを徹底的に追及すると、レース用より繊細で細かい装備が必要になります。
ご覧の通り、スティーレンAPラディカルより大胆な肉抜き。パッドのハウジング面のそうですが、両サイドの3ピストン脇にも通風穴があります。デザイン性能と一言で片づけるのは簡単ですが、レースパーツのような最先端造型&ライトウエイトを乗用性能に転換するのは想像以上の苦労があると思いますよ。これが買える人はそういった価値に理解がある方だと思います。
キャリパーのデザインは100%レーシングラインUKのオリジナル。デザイナーは相当の数寄者といいますか、オタクですね(リスペクト)。製造は旧APロッキードのロッキード製作ファクトリーのマニュファクチャリングと聞きました。勿論パッドの互換性は現ブレンボグループのAPと互換性があります。画像はありませんが、ナックルアームに結合するブラケットは鋳鉄製となります。レーシングラインジャパンの高麗さん曰く「この製品パッケージ中、一番イケテない(格好良くない)のですが、アルミじゃなく鋳鉄じゃないとダメなんですね。制動にかかる応力(制動性能そのものと、強度、ノイズコントロール)には質量(重さ)が必ず要りますから。レースカーなら常時ガチャガチャノイズ出ても止まればOK、でも乗用じゃソレ、アウトですから」と。応力への理解、残さなくちゃいけない質量が乗用性能の基礎となります。
キャリパーカラーは3色+クローム(近々入荷)です。久々いいもの見てワクワク。日々精進
STAGE3 FORGED MONOBLOCK
VWRレーシングライン社の新作ブレーキキットに搭載されるキャーリパーの図です。ステージ3フォージド(鍛造)モノブロック!ご覧の通り、継ぎ目なしの完全一体成型でアウター部分の大胆な肉抜きによりライトウエイト性能の装備されているようです。ブレーキパーツ見て久々に”凄い製品!”と興奮しつつ、レーシングラインジャパンさんの入荷に併せて近々実物見てくる予定です。あ!この新型ステージ3の導入により従来モデルは廃盤となります。
想定キット税別価格¥50万前後、、。今週金曜日以降に詳細決定のようですので、全国のMQBプラットフォームの皆様、今しばらくお待ちください。 日々精進
ライ麦畑で
北海道みたいな景色の画像が欲しくて近所をうろうろ(自宅からワインディングを抜けて20分)しながらUP-Gtiのモロモロ検証。着いた先で撮影しましたが、、群馬ですよね(笑)。UP-Gtiの方は純正装着されたSACHSダンパーのセットアップも私の好みで”ノーマルのままでいいんじゃないかな”と思ってきました。元COXカスタマーセンターの佐藤さんから「クラッチすべります。弱いです」と聞いていたのですが今のところ私には解らず、、アイドリングで200N/mのトルク出しちゃう凄いエンジンですからスタート時のクラッチをリリースしてから(完全につないでから)アクセルを踏んで使ってます。半クラのシチュエーションは多分街乗りなら皆無でしょうが検証を続けます。話はタイトルに戻りまして、”ライ麦畑(でつかまえて)”、、サリンジャーの小説って事と、青春感のざっくりな内容まで知ってますが読んだ事はありません。で、最近”読まないで書く読書感想文!”と言うのがあるらしく、対象はドストエフスキーとかで、如何にもタイトルの響きが想像を掻き立てますよね。私の場合、サリンジャーがデリンジャー(縦2装弾のマイクロハンドガン)に感じてまして”ライ麦畑での捕り物(スパイ対警察等)”をつい想像してしまいます。すいません、どーでもいい話ですが、多分世界のハードボイルド小説ファン私含めて5名はこんな風に思っていると考えます。 日々精進
UP GTI POWERFLEX
「フォルクスワーゲンアップGTIはスポーツカーなのか?」のこたえは”当然YES”。オール電化プラットフォームMBEがリリース直前のVW社にあって、このクルマが販売された事が奇跡のように感じます。電気化ゼロ+電子化はほんの少し(2世代前程度)3ペダルマニュアル6速トランスミッション、ライトウエイト性能、怒涛のトルク200N/mをアイドリング付近で発生。最先端性能を抑えた(控えた)ファンな組成はトヨタ86のFF版と言った感じです。お値段210万はお買い得ですよお客さん!と言う訳でありまして、ぼちぼちVW Up Gti用パーツのピックアップを開始致します。先ずはパワーフレックススポーツブッシュから。
フロントセクション。
リアセクション。 各VW専門店さんに詳細ご案内申し上げますので、お取組み頂ければ幸いです。 日々精進
PPTのプラグイン性能
輸入車&国産車問わず、今一番売れている&売れ続けている(弊社調査)スロットルコントローラーがドイツDTEシステム社のPPT(DTEシステムに特注した操作パネルを装備)。既に欧州車のスロコンにおける代名詞がPPT(プラグインパワースロットル)って事みたいですので、市場の席巻&拡大は今後も間違いなしです!、、弊社ではホトンド売れてませんのでご安心を!輸入発売元は私の古巣、株式会社ハンズトレーディングさんで弊社は末席の取り次ぎ代理店。「しょうじさんの会社でも、もっと売りましょうよ!」と、はっぱ掛け続けられてますが「国産スロコンは織戸さんの”感度MAXスロットルコントローラー”が主流でゼンゼンすき間ありませんよぅー」と言い訳を続けている間に弊社の直販サイトを構築しつつ、自分で売る事と、各GRガレージさんを主とするハンズさんのクライアントさん以外に販売拡張する算段中です。ま、自分で売らなくてもデザイン料が半年後にがっぽり(月販500ケ/年間6000ケ、デザイン料1つ¥100じゃ高いと言われたので¥50で計算して¥30万で、ぼちぼちですね)入って来る”捕らぬ狸の皮算用”。デザイン料の話は半分ですが、PPTのキャッチーな商品名と、リボンとかキャンディを思わせるポップで使い易い操作パネルはどちらも100%私の仕事で、多くのユーザーさんに愛されている時点でほぼ満足、、、じゃだめで弊社も売ります!現在GRガレージさいたま中央店さんにて、ドライビジョンECU施工会時にTTP体感&特別価格販売を企画中ですので詳細確定まで今しばらくお待ちください。
儲け話は置いといて、PPTにおけるユーザーさん並び取り扱い店さんへの優位性をご説明。上PPTの配線カプラーを、各車両のアクセルペダル裏に配置されたカプラーを外して”カプラーオン(結合)するだけ”で取り付け完了!車種別の配線処理や、エンジンルーム内の配置に戸惑う事はまったくありません。各車両の純正のオリジナルアクセルプログラム(速度と踏量)、に沿って、3つのプログラムを実行します。スポーツ、スポーツプラスプログラムではアクセルレスポンスを重視。スポーツ走行や、右折時に出だしが不安(初速が乗り辛い)ミニバン車両などに有効。そしてもう一つのプログラムがフューエルセーブ/エコモードです。穏やかなアクセルオン&アクセルパーシャル中でも定期的にアクセルを戻し燃料をセーブします。よく出来たプログラムですので違和感はまったくありません。この3つのプログラムの効きを細かく(7段階)調整してマイベストセットアップを作る事が可能。これがPPTの最も優れたユーザーインターフェイスと思います。ECUのフォルト/警告灯の問題もまずありませんし、PPTの神髄はなんと言っても”スムーズで自然な操作性”で、アクセルペダル踏む時、踏み続けている時、緩める/離す時全ての操作入力をコントロールした結果の性能です。これが出来ているスロコンはなかなか無いかもしれませんよ。詳細は下記リンク↓ご参照願います。 日々精進 >>追記、先ほどハンズ生井さんにこっそり販売出荷量を聞きましたところ弊社皮算用額¥50万に限りなく近くなりました。 う、売れてますねー。