コロナ禍が続く中、本を読む人が増えていると聞きちょっと嬉しいです。ご自宅付近にある街の本屋さんで”その書店の棚にある今の一冊”を見つけて手に入れる楽しみと、街の本屋さんを買い支えるって事も考えて頂ければ嬉しいです。さてさて、伊丹十三/ヨーロッパ退屈日記。昭和40年発行と、今から56年も前の話なのですが、旧さを感じない未だ新鮮に思える不思議な本です。文中に「ロンドンで映画の配役が決まった(ギャラが確定している)その足でロータスエランを買いに行った。」と。伊丹十三格好いいです。 日々精進
「BOOK」カテゴリーアーカイブ
昭和46年12月18日
本郷の実家の本棚から引っ張り出した3歳だった頃の愛読書。真鍋博イラストレーション”自動車じどうしゃ”。クルマに夢を見続けた事と同時に、50年先(現代)のモータリゼーションを既に絵本を介して理解していた3歳の自分に申し訳ない気がしてきます。自分の(人生における)役目をもう一度見直すきっかけ、と、言うか自分の原点。
先日追加で購入して父母にプレゼントした真鍋博の世界と。旧い方のガムテープでの養生はちょっとダメな気がしますので近々やり直します。
アタッシュケース型ウルトラマイクロモビリティ。最近よーやく実現しましたよね。マツダでしたっけ?真鍋博が描いてから(自分が見てから)50年。
今更ながら、両親に感謝。自分の役目を見つめ直し、日々感謝。 日々精進
真鍋博
今月の29日まで愛媛県美術館にて開催している”真鍋博展”。こんな状況ですので行く事をあきらめ、作品集の本だけ買いました。星新一、筒井康隆等のSF小説を読み込んだ方々には懐かしいイラストだと思います。じっくり鑑賞した後、実家の父母へのプレゼントに。真鍋博が描いた懐かしい未来に感謝! 日々精進
追悼 ショーンコネリー
子どもの頃に観た格好いい世界観。アタッシュケース+スポーツタイプの時計+細身のスーツ+スポーツカー。007シリーズ”ゴールドフィンガー”は公開から約50年を経た今でも”最先端のキラキラした世界”に魅了され続け、テーマソングが流れてくると”ヤル気”になります(笑)。現代のボンドは私と同じ年。現場製作スタッフも多分同世代じゃないかな?と思うのが、ココ最近の007シリーズ(ダニエルグレイク主演)は常にゴールドフィンガーへのリスペクトを感じ、”そーだよね!それな!”と、1人納得の連続です(笑)。さて上画像、ジェフリーディーバー著”白紙委任状(007シリーズ)”の上に置いたMI-Q課仕立てDB5ミニカー。屋根はご覧の通り。自分の2号機86に装備したIRPシフターのリバースボタンを押す度に、あのシーン(屋根と助手席シートが飛ぶ)を思い出します。初代MI-6/007に感謝!おかげでスポーツカーで仕事を続けられています。 日々精進
本日の三冊
読書の秋。その1)ジャイロモノレール。レール1本で済む鉄道技術の初歩が学べます。ピッチング(前後荷重)とロール(左右荷重)は2つのジャイロ(ジンバル)があれば制御可能との事で、試作車両は2ジャイロ搭載。今話題のBMW-G8系M3&M4と同時発表されたBMW-M S1000RRは6ジャイロ搭載。信号待ちでも足つかなくてもOKな単車は凄いの一言。その2)番狂わせ。いわゆるパトレイバーシリーズの番外編です。サッカーファン必読。その3)零士のメカゾーン。主にヲタクと呼ばれる人種のバイブルであります(個人的見解)さて、3冊の著者の個人的な関連性が下の戦闘機。
当時の松本零士先生の理想が詰まった戦闘機。リアルタイムで敗戦を受け止めて居ない自分でも当時”これさえあれば(高高度迎撃戦闘機)1945年の8月6日以降が変わっていたかもしれない。”そんな悔しい思いと、純粋にハイスペックな機械への憧れを感じる造型。で、この戦闘機にそっくりな飛行機が出てくるアニメの監督(押井守>上2の著者)と原作(森博嗣>上1の著者)の関連性が3冊の選択事由です。昨年イタリア出張中に体調を崩された松本零士先生、、現在は回復されたようで一安心。数々の作品を全て完結させる事はもう無理だと思いますが、完結しない良さって事もあるかもしれませんね。 日々精進 昨年の10月1日も本ネタでした。↓
本日の一冊
世間は明日から4連休&東京GOTO解禁!旅行の方はご安全に!で、GOTOしない方に向けた本日の一冊がこちら”パラダイス山本の飛行機の乗り方”。読書感想を一言で言えば”狂ってる”、、それ以外の言葉が見当たりません。成田~フランクフルト往復(片道12時間、観光ナシ)ただ飛行機に乗り続ける事を目的としたストイックで修行のような趣味の世界に大笑い。凄い!凄すぎるよパラダイス山本さんっ!もしかしたらこの本のヒットでパラダイス山本さんデザイン初代レガシィツーリングワゴンの中古相場が高騰するかもしれません。後書きには「この一冊はすべて機上にて執筆」とあり、巻末資料には被ばく覚悟の1年間1,024回!の搭乗空路記録が付属されています。「飛行機乗ってどこかに行きたいな~」と思っている皆さん、これ一冊を読めば疲れてもう満足。因みに私、飛行機に乗る事は苦痛でしかありません。エコノミー席にはもともと人格がないと思ってますので、ただひたすら言う事を聞き、静かに餌の時間を待つ家畜の覚悟です。 日々精進
本日の一冊
私個人的な研究テーマのひとつに”機械と人間の関係性(在り方とか)”を子供の頃から考え続け現在に至ります。超個人的な見解になりますが、先ず主導権が使い手(人間)にある事が前提です。そして、人間が使う道具の域を越えない性能上限がある事。使い手と使われる側(機械)が逆転するとろくなことにならない。と言う持論もあります。別に機械(&制御)の進歩を否定している訳ではないのですが進歩し過ぎて、使い手である人間が置いて行かれる事が凄く怖く、悲しく思うんですね。そんな中、戦闘機を操ってミサイルと空中戦を繰り広げる使い手の本が上画像”F-16エース・パイロット戦いの実録”であります。空中機動(超高負荷G)には人間の生理的限界があり、使い手不要の無人機が席巻している中、人間が使いてとしての制御を死守する生き様と、迫力ある限界域での操縦が詳細に綴られたノンフィクション。一部の話には、この本の内容が次作のトップガンに描かれる、、と言う噂もあり。その筋の方々(笑)にオススメの一冊です。
おまけ画像。長年愛用しているオルフィナ製ポルシェデザインNATOクロノグラフがトップガン(1作目)のマーヴェリック愛用品と言う設定(昇進後にIWCに変わりますが)を知りちょっと嬉しくなりました。文字盤の表記が少し違うんですけどご愛敬で。 日々精進
ダニエルイザイモン タイムレスレーサー
本日の一冊、ジャッキーイクスに捧げる”大人の絵本-タイムレスレーサー”。ステイホームでモヤモヤしている気持ちを切り替える、自分のクルマ好きを取り戻す感じで本棚から抜き出して眺めつつ、再考してみました。作者ダニエルイザイモン、、、この名前に響かない人であっても、ブガッティヴェイロン、トロンレガシーのライトバイク、オブリビオンの丸い殺人兵器、インターステラーの宇宙船、シンガービークルのウイリアムズ4.0搭載のボディーワーク+インテリア&専用BBSホイール+専用MOMOステアリングのデザイナーと言う事で納得ではないでしょうか?デジタルワーク主体にあって、あえて紙の本としてリリース。粋ですね。
時は2027年。あと7年ですね。タイムレスレーサーは時を越え、その時代のテクノリジーに沿ったマシンでレースを続けるらしく、「過去に戻れば蒸気機関もありえるかもしれませんね」とはダニエルイザイモン先生談。
7年先のエンデュランスレーサー。エンジニアが丸一日かかってボディを止める”ネジ”だけを設計製作、、精密CGの話です。
「子どもの頃からクルマが好きだった。日々クルマの絵を描き続けて居た」とダニエルイザイモン先生。自分とほぼ同年代で、幼少期の出発点もほぼ同じ。今更ながら、何で自分はこーゆー人になれなかったのか不思議でなりません(汗)。日々精進
本日の一冊
田中長徳著書”ライカを買う理由”。15年以上前からの愛読書でモノ&ブランドと向き合う姿勢と、オトコの買い物行為における理由付けに今でも激しく納得します。歴史の深いドイツ製ハイエンド光学機器メーカー(ブランド)に、1ユーザーとして寄り添い続ける姿勢が、私にとってブランド伝道師としての良いお手本であります。1870年初頭エルンストライツ社>約40年後にオスカーバルナックによるパーソナル撮影機、今のカメラの原型を発明。その70年後の1979年に創業3世が自社株放出、130年続いた直系企業の終焉。”三代目が身上潰す”は、ドイツSACHS(ザックス)ブランドと全く同じです。その後ミノルタやパナソニックとの提携や、エルメス資本が入ったり抜けたりと。技術的&物質的な大転換フィルムからデジタル移行を乗り越え、カメラ部門はドイツの単独企業として健在。この歴史の流れ、マニュファクチャリングの移行とデジタル転換。”全てを受け入れ、それでもライカが好き!身銭を切って使い続け、静かに同士を集める。”長徳先生のぶれない姿勢を見習いつつ 日々精進
本日の一冊
朝倉世界一”月は何でも知っているかも”。と、言う短編マンガ集。嫁の本箱から拝借。と、言うのも女性向けマンガ雑誌に掲載されたお話なんですよ、、ビビリますよね。女性に向けて本気でトライアンフ描いてる、、読者のどれだけの方が響くのか?確かに嫁には”これ素敵!”と届いたようですが少数派に思います。他の作品にもホンダCB750K0とか出てきまして、朝倉世界一にもう夢中。凄い人が居るもんだなーと久々思った作品。バイクにロマンを感じる皆さんにオススメの一冊で日々精進