「Bicycle」カテゴリーアーカイブ

RICHARD CUMMINGHAM DESIGN (リチャードカミンガムデザイン)

物欲がなくなったら、この仕事は続けられない。もしかしたら、物欲がなくなったら、生きてゆく事が辛くなるかもしれない。”これ個人的な心情であります。50も既に後半の自分にとって、モノを増やすことが少しストレスなんですが、新しく所有した分、その質量以上に手放す事で動的均衡が保たれ、かつ個人的な趣味の精度が上がる算段。自分の人生でいろんなモノへの興味と、所有欲のピークは40代後半だった気がします。今、ピークを過ぎて趣味をシェイプ(削る)中って感じなのかもしれません。自転車は数台持っているのも関わらず、古いマウンテンバイクが欲しくて買足し。それが上の図。リチャードカミンガムデザイン!デザインナーの名前が記されたフレームがイカスっ!(個人的見解)。フレームの凝ったペイントもいい感じ。

全景。通称エレベーテッドチェーンステー式フレーム&極細ストレートフォーク。古典といいますか永遠のスタンダードであるダイヤモンド式フレームから、チェーンラインのクリアランスを見直し、新しい自転車のカタチを創ったのがリチャードカミンガム(だと思う)。ここ最近、古いマウンテンバイクに採用されていた26インチタイヤが見直され、新作が出てきた事も購入動機、、けっきょくタイヤで遊びたいんです。この古い自転車を直しつつ、手持ちの自転車を全て処分すれば質量減少&コスト還元&個人的趣味の再構築が完結。まさにサイクリング!笑。

メーカーは米国。製造は日本(タンゲの職人さんがハンドメイドでくみ上げたらしい)フレーム材もご覧の通りSAE4130タンゲ-クロモ。自分で書いていて段々と有難みが増してきました。当時これを組んだタンゲの職人さんに感謝。

一方こちらは米国市場向けのフライヤー(だと思う)。皆さんご存じのニシキエイリアン(自分が買ったニシキアリエルとほぼ同型)で、あの”乗り物マニアで孤高のギタリスト-エディーヴァンヘイレン”の愛車。ヴァンヘイレンと御揃い、、これも自分が欲しくなった要因のひとつかも。

標準装備のアラヤリム等オリジナルを生かしつつ、現代風に/少しだけモディファイの予定なんですが、モー少し構想してからリビルト&仕立ててみたいと思います。完成したらお披露目しますね。 日々精進

DTE PCRX5150 GR-YARIS GEN2

 

【エアロ】-自分の原体験

自分が”エアロ/エアロダイナミクス”と言う言葉を初めて聞いて意識したのが今から約40年前のエアロ自転車ブームでした。ほぼ同時期、ルイジコラーニによる絶対的な流線形デザインにも刺激を受けましたが、自転車と言う身近な乗り物に装備されたエアロデザインが思えば原体験と言うかトラウマな感じ。オーバルチューブのフレーム&各パーツコンポーネントが中学生時代の憧れ(笑)。当時のシマノパーツカタログ文言を一部抜粋すると<原点から頂点へ—自転車機能に”新概念”を生むエアロダイナミック・システムコンポーネント。真のエアロコンポは機能の向上があってこそ本物と呼べる。—シマノの技術が生む数々のメカニズム。>当時のキラキラ感を伴った熱狂。これだけ騒がれたのにも関わらず、中古(個人売買)にほとんど出てこないって事は、もしかしたら販売台数は多くなかったのかな?

日々精進

本日の三冊

イラストレーター寺田克也先生関連の三冊。ストリートファイター(セガ)のキャラクターデザインでお馴染みですよね。自分、映画まで(映画館)しっかり見た派なので”異世界おじさんのSEGA信奉”にちょっと共感したりします。その人にしか描けない格好良さと確立された”寺田克也の世界観”。超格好いいんですよ!特に好きなのはツール(Tour de France)を題材にした作品でマルコパンターニを描かせたら間違いなく世界一です。そーいったマニアなイラスト集2冊と、文春の記事。寺田克也先生の住みかの遍歴(家の履歴書)が意外に普通だった。サーアレックスモールトンのようにお城とかに住んでいそうな勝手な想像がキッチリ修正されました。 日々精進

ローインパクト(環境負荷を少なくする)ノーレース(タイムを追わない)

ジャストライド本日の一冊”ジャストライド”。自転車を楽しむ事と、その責任に関する教本。先に読んだウルトラライトハイキング(下記リンク付き)とほぼ同じ考えで、自然環境への配慮、自分に出来る事は100%実行して楽しみを続ける。”そーだよね”と共感できる事がたくさんありました。そして”ジャストライド”のテーマがNo‐Race!レースをしない、タイムを追わない、レーサーに乗らない事で得られる自由で快適なライドの提案!自分が常に言い続けている(伝わってないかもですが)レース&サーキットスペックを追わない事でスポーツカーはもっと快適で楽しい。コレに近い考え方を提唱する人が居てちょっと嬉しかった。この本をパラパラ読みつつ、旧い26インチマウンテンバイク用タイヤが各メーカーからリニューアルされている事を知り自分も自転車(26インチマウンテンバイク)を再開する事にしました。目下”終の1台”を目指して修理開始。 日々精進

本日の一冊、ウルトラライトハイキング

トラス構造の脳内可視化

アレックスモールトン スピードS自分を含めた一部のマニアだけじゃなく、多くの人々に美意識を与える”トラス構造”。一般的には東京タワーとか、重機クレーンとかですね。で、上のメモ帳の落書きがトラス構造の自転車(英国モールトン)を見習って、トラス構造の美しい自動車部品が創れないかな?等と考えつつフレーム構造(パイプ配置)を脳内展開>頭の中の図を手書き。モールトン自転車のフレームワークは自分の記憶と反射神経になりましたので後は売れそうなパーツを考えて応用すればOK、、売れるかどうか?は別の話ですね。

アレックスモールトン スピードS日々精進

WINDING WORKS

WINDIN WORKS ワインディングワークス静かだった2020年10月も無事終わりました。弊社からご購入下さいました販売店皆様、並びユーザー皆様に感謝!ありがとうございます。おかげさまで11月も頑張れそうです。さて、今月15日の富士スピードウェイイベント(86スタイル)出展に向けてハンズさんと準備を進めております。当日のお買い物はカード決済OKと言う情報も。その場でサスペンションセットが売れるとは思いませんが、実製品を持ち込み展示致しますので、何なりとご相談させて頂けると嬉しいです。ご検討中の方は減衰ダイヤルの”回転トルク感と、カチカチ決まるクリック感覚の気持ち良さ”を体感した上でご決断して欲しいです。さて、半分趣味で半分仕事の活動”ワインディングワークス”は吸気温度が適正化されすこぶる快調。2号機に乗り換えと同時に新品換装したザックスパフォーマンスコイルオーバーサスペンションセットも完全にアタリが出た感じなので、現在の減衰位置(最弱)から少し締め上げて(フロント+3、リアー+3~4)高速旋回のレスポンスを上げる作戦。 日々精進

プロダクツアイコン

SRAM EAGLE SACHS依頼された仕事が昨日から全く進まず、今日も進展しない気がする火曜日の昼飯前。最高のお手本を元に思考を整理しつつ(メモ代わりのブログですいません)75点以上の出来を目指して終わらせないと!で、某所からのご依頼案件はタイトルの通り”プロダクツアイコン”作成であります。ブランドのロゴの他、製品のシンボル(アイコン)を作成して、メーカー開発者の意図をより明確にユーザーに伝え、性能+プライド+所有する喜びを持って頂く事と感じます。で、上画像がSRAM社のカセット。イーグルテクノロジー+鷲(わし)のマーク付き。このわしマークのような造型を昨日からやってまして、先にも書いた通り進展なし、、目指すトコロが高すぎたのかもしれません(汗)

SACHS GERMANY SCHWEINFURTこちらがSRAMイーグルテクノロジーアイコンの原型。ドイツシュバインフルト市の紋章。自転車&パーツ関連webライターさんが「なんでイーグルなんだ?」と思ってGoogle検索した時にココ(弊社Blog)を読めば一目瞭然ですよ。で、ドイツシュバインフルトには何があるんだっけ?と言えば、SACHS(ザックス-現ZF)がありまして、元SACHSだったSKF(独禁法により分解)もありまして、SRAMドイチェランド(元SACHS)もあります。つまりイーグルテクノロジーはメイドインジャーマニー旧SACHSの超先進性能に由来しますよ。と言う感じでしょうね。

SRAM GERMANY MAPGoogleMapより抜粋、シュバインフルト主要部。左側の駅舎を含む赤囲いが現ZFのSACHSヘッドクォーター。社名は変えられても地名や道路の名前は変えられず。下の赤囲いが現SRAMジャーマニー、、ご近所ですね。さて、もうお昼ですね。ご飯食べて休憩、、今日も進まない気がする。 日々精進

お蔵入りの逸品

チャージバイク クーリバー 自転車チャージバイク社のクーリバーと言う自転車。昨年、日本国内の代理店が販売店向け展示会&予約商談会にてお披露目した新作だったのですが、結局販売中止。弊社クライアント、香川県高松市にあるアウトシュタット岡林社長(目利きの達人)も欲しがっていた1台。で、調べましたらチャージバイク社、、電動ハイブリッド自転車1本化、ブランド名だけ残した全く違う会社に感じました。残念です。で、このお蔵入りになった自転車ですが、プランニング&社内デザインコンペの一部始終をwebで追っかけてまして、元祖マウンテンバイク”クランカー”とそのムーブメントを追う素敵な製品だなーと、、上手く説明できませんがアップルコンピュータ、マッキントッシュシリーズのような抵抗勢力を具現化したようなモノに感じます。しかもお手頃価格の5万円台!これなら溶接を伴う改造をしても惜しくない!これ買ってザックスマイクロモビリティー社のモーターを搭載しようかな?と一瞬思ったり。全て妄想で終わりました。日々精進

THE ORIGIN (SACHS-RS)

ブルベの人

ブルベ 自転車最初にその姿を見たのは半年ほど前。自宅付近のコンビニ(多分レシート時刻と距離の申請)から伊香保への山道に向かう自転車1台。深夜の土砂降りでサイクリングじゃないのは一目で分かりました。細い銅管組みロードジオメトリープラスアルファのホイルベース長と比較的長めのシートチューブ。700Cの細いタイヤには泥除け装備、、孤高のブルベ仕様。話には聞いておりましたが、実際居るんですね。夜の大雨で一人で自転車に乗って己の記録を静かに刻む人、、衝撃でした。私も仕事柄そーとー数寄者も部類だと自負しておりましたが、これを見て圧倒的な敗北感と怖さに襲われつつ、とりつかれたようにペダルをこぐ崇高な行為に感動すら覚えました。ブルベが何なのか?私も正確にはお伝えする知識がなく、例えるなら”渋谷交差点等で毎夜毎回繰り広げられるコスプレをしつつのお祭り騒ぎを、人気のない夜の東扇島の更に端の鋼管橋下で1人「ハッピーハーロイン!」と楽しく叫ぶような感じです。そこには群れない、お互いのハイタッチない、共感もない、イイねなんか知らない。ただ一人黙々とペダルを漕ぎ、距離感が崩壊した自らの意志を持って(想定200km以上?)走る。、、「それ楽しいの?」って思いますよね。答は?ですが「アメニモマケズ、キニモサレズ」の宮沢賢治に一番近い存在かもしれません。 日々精進