数か月前に永寿亭(高崎の食堂)並びにある古書店にて発見した佐伯亦男の本。以前に読んだ本が良かったので追加しました。で佐貫亦男、飛行機方面の方やライカファンの方には”ザレジェンド”で通る方(詳細バイオグラフィーはウィキペディアをご参照下さい)。秋田県横手生まれ。第二次世界大戦中にドイツに居た希少な日本人。終戦直後にドイツシュヴァインフルトを訪れ専門誌に寄稿。日本の航空工学のエキスパート。自分が今作家だったら真っ先に小説にしたい人物です。自分の所縁ある地”秋田(祖父母の墓があります)と、ドイツシュヴァインフルト(ZFザックスヘッドクォーター、旧F&S-フィッツテイルウントザックス)”。そして自分の爺さんが自分の戸籍を抹消してでも守り抜いた航空管制技術を探す旅、、あれ?自分で書いていて「永遠のゼロ」じゃん(笑)って。2番煎じは売れないので祖父母が二人の時だけヘブライ語で会話する話を膨らましてですね、爺さんの隠した技術をアンチグラビティ(反重力)にして盛って小説を書けば凄い印税か?もしくは本にならず(本に出来ない内容)月間ムーに寄稿して終了か?その前に佐貫亦男の本でしたよね(笑)。
佐貫亦男のブームは必ず来ます。白洲次郎と渋沢栄一がマイブームだった頃から約15~25年後に世間のブームが起きましたから間違いありません。今年没後25周年でタイミングも良し。幸い株式会社ヴェルナーは年中暇なので小説を書く時間はあるんですよ。苦笑。今書いている小説「人類初のニュータイプ-ハンナライチェ(世界で最初のヘリコプターパイロット)」は後回しだな(嘘)。
で、佐貫亦男は登山が趣味だったようで、当時の最先端技術を生み出す葛藤から、神の造形(アルプスの山々)にすがる思いがあったのかもしれません。それと”その人の持つバランス感覚”ですね。金属加工&工業技術の対局であり源である(鉄もアルミも地球の鉱物資源)山を抱く大自然。この錬成を肌で感じて責任を自覚するって感じかもしれません。クルマ方面の人に解りやすいように例えるなら、ポルシェ直系の血筋を持つフェルディナンドは未だにオーストリア山間部ツムアルゼーに本拠地(ポルシェデザイン社)を構え、グランドランドスケープに抱かれながら工業製品(911)を生み出しています。ポルシェの有名な言葉「機能がカタチを決める」。自然界の法則を見ればいちいち納得です。
こちらが自分が最初に読んだ佐貫亦男の本「ドイツ道具の旅」。今から26年前に書かれたドイツの風景。ここ最近の垢ぬけた(ように思う)ドイツとはちょっと違う空気の重さがあります。ドイツマルクが通貨だった時代に、初めてドイツを訪れた時の景色がこんな感じだった記憶。今思えば貴重な経験に感謝。 日々精進