上画像は当時の製品宣伝用看板。今から約70年前のSACHS(ザックス)の製品で、足漕ぎクランク付2ストロークエンジン。勿論ホンダの初代CUBより先に販売されドイツ国内外で大ヒットの製品だったようです。SACHS、当時の社名はF&S(フィフテイルウントザックス)でありまして、ハイエンド自転車部品メーカーから創業して55年目の製品が小型バイク&モペット用エンジン。人々の移動手段を常に進化させてきたマニュファクチャで、バイクの次は皆さんご存知の通り現主流の自動車関連のモジュール&パーツサプライヤーですね。で、SACHSでのエンジンを販売する仕事は途中で中止されてしまう訳でありますが考えられる理由は一つ、SACHSの子会社が発明した画期的なエンジンの失敗。ツェッペリン飛行船の動力、自動車、オートバイに搭載されたヴァンケルエンジンで現在ロータリーと呼ばれるエンジンです。ロータリーエンジンの発明も実はSACHS由来なんですね。乗り物の進化の影には必ずSACHSが居まして、自転車、オートバイ、自動車等乗り物全般を趣味(仕事)にしている私のライフワークに成り得る案件でしたが現在はZFに買収されブランドの一つとなりました。、、仕事には全く差支えないのですが、単一ブランドの継続性が見えなく、もういいかなと、自らの興味が薄れつつある中で新しい動きがあり、空白の70年を経て、再び動き出したSACHSによる新世代エンジン。電動+人力!ザックスマイクロモビリティ社が私の今の最大の興味であります。
上画像はザックスマイクロモビリティ社の主力製品クランクインモーター。人力(クランク入力)と電気モーターのハイブリッドエンジンで製品名”SACHS-RS(ザックスアールエス)”。人力によるクランク回転数45-55rpm常時55N/mを発生、この出力で8時間以上の航続が可能。最大トルクは110N/m。開発サイドではスポーツMTBに搭載して普及させたいようですが、日本の法律では可能性ほぼゼロ。このゼロ故、自転車各メーカーは手を付けないような気がしてそこにチャンスを感じますし、私にとってのなによりは70年前のSACHS製品が正常進化して今リリースされた事にあります。普通の人には考えつかない用途は変人(私)に任せてほしいと思う今日この頃で日々精進