WW2の爆撃を奇跡的に逃れたF&S(旧社名、フィツテイルウントザックス)の煙突、、シュヴァインフルトの平和を願うシンボルとして市民に親しまれています。WW2当事の戦略として「機械、部品工場を徹底的に破壊せよ」の下、激しく壊された街にあって煙突だけ残ったそうです。あとは壊滅だった、、。と聞くとですね、同じ敗戦国同士相通じる感情が込み上げてきます。積み上げてきた設備と技術と多くの技術者を失いつつも、戦後間もないWGPで活躍した無敵のW196(直噴直8のレーシングメルセデス)がドイツ国民のプライドと希望だった事を聞くと、SACHS(W196にSACHSダンパー装着)も希望の一端を担っていたん事になりますね。因みにW196の基礎(W25)設計はポルシェ博士だったと思います。
社屋前景、、じゃなくて玄関の一部です。工場ツアー4回、R&Dセクション視察3回も経験しておりますが社内は全て撮影禁止の為、画像は一切ありません。今回はザックスレースエンジニアリング(SRE)社のファクトリーにも潜り込んでいろいろ見てきましたが全て機密であります。唯一の文字で書けるニュースとして、秋頃から、某ドイツのポルシェチューナーとテストを繰り返しているコイルオーバーサスペンションセット”RS-1”のポルシェ用新製品が来年中に僕らからもリリース出来るかもしれない、、と。997GT3CUPの運用期間があと一年ありますから、僕的には早くーと言った感じで見守っております。
重厚なドアノブにはシュヴァインフルト(SACHS)の紋章がレリーフにされております。鷹なのか?鷲なのか?と聞いたらAdler(ワシ)と教えてくれました。伝統と意味があるこの紋章が僕は好きです。
エントランスにディスプレイされたSACHS社ヒストリーの一部。
2代目のウイリーザックス氏画像です。奥様はオペル財団の令嬢。当然後に続く3代目が居るのですが、、SACHSの公式社歴からは抹消されていますが、、何故か?(偶然)自宅の本棚にSACHSの3代目であるギュンターザックス氏が数多く掲載されたビジュアルブックがあるんですよ。この出会いは自分でも怖くなりました。3代目ギュンターザックス氏に関しては次回までのお楽しみでお願いいたします、、凄いですよ!