「SACHS Performance Coilover」カテゴリーアーカイブ

BMW E90/92M3,RS-1(002)

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M3(90/92)用RS-1の入荷が完了しました。構想企画から製品化(入荷)まで実に3年!!の年月を費やした日本主導の企画製品です。「何でそんなに時間が掛かるの??」携わっている僕でさえ、そう思います。待ちきれなくて他ブランドを装着してしまったM3オーナーさんも多いはずです、、ごめんなさい。マイスター(徒弟)制度を廃止して、世界との競合宣言をしたはずのドイツ一級工業技術にあって、その中でもSRE(ザックスレースエンジニアリング)社は異例中の異例です。オンデマンド、、そんなの関係ない(BySRE)。仕事の優先順位は”好きな仕事(新技術R&D、レース、コンペティションダンパー)”から”しょうがないからする仕事(増産、量産)”となって最後は”手を着けたくない(やりたくない)仕事。”僕の勝手な想像ですがハズレではないでしょう。そして今回のM3用RS-1、残念ながら彼ら(SRE)にとって”やりたくない仕事”だったようです。3年の開発期間(実際には2年7ヶ月)中、約2年間は”やるやらない、、無理、出来るけどやりたくないの押し問答。そんな中、弊社会長の押しなのか?数カ月前に就任したSRE社新社長の配慮なのか?無事製品化&入荷完了の現在に至ります。

僕らからSREへの要望はただ一つ。

「ノーマル(純正)M3のSACHSフットワークを超えること。」この”至って普通のリクエスト”が彼らにとって(どのメーカーにとっても難題だと思う)最大の難問だって事は後になって気が付きました。BMW-M社の厳重管理下で、ZFのR&D(SRE開発部門)センターにて”極限までバランス化されたM3のフットワーク!”十分やりきった、高次元の完成度のセットアップ。SREの手で仕上げたフットワークをもう一度自らの手でチューニングする。立場上(同門そしてOEMの威信)、失敗は絶対に赦されない訳で、、そう考えたら”2年間ずーっと製作拒否”って事も頷けます。さて、その製品M3用RS-1のセットップは”どう?”かと言いますと、、、凄いですよ!ノーマルM3を完全に超えました。超絶デス!!

BMW E90/92M3,RS-1 40/50.(001)

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M3(90/92)用ドイツザックスレースエンジニアリング社製サスペンションセットRS-1!先ほど無事入荷致しました。限定50セットで、今回の入荷分40セットで全てです。ドイツサイド(SRE社)では現在の所”増産の予定はない”ようなので今回入荷した40セットは僕が思っているより貴重かもしれません。ご要望があればアジア圏、アメリカ等の代理店さんにも業販可能な製品です。詳細は来週からご案内を開始致します。SachsBlogをご覧頂いているM3オーナーの皆様っ!¥36万(税別)はお買い得デス。

RS-1とZeppelin飛行船。

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飛行船、、ドイツ語ではLuftschiff(ルフトシッフ)。以前ルフトバルンと言ってしまって、ZFクラックラウアー社長から「Mr、ショウジィ、、それは風船、熱気球の意味だよ。」と教えて頂いた覚えがあります。ルフトバルン、、あららネーナの歌詞”ノイノ(ウント)ノインツイッヒルフツバルン♪”が頭から離れません、、。画像はフリードリッヒの飛行船ミュージアムガイドパンフレットです。imp特派員の吾妻女史から分けて頂きました。

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Ferdinand Graf von Zeppelin(ツェッペリン伯爵)肖像。

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フリードリッヒヒスハーフェンのツェッペリンミュージアム内に展示される飛行船クルージャケット。格好いい!!

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さて、RS-1とドイツツェッペリン飛行船。どんな関係があるのかと言いますと、両者(SREとZeppelinNT)は共にZF社の同門であり、画像のJettaオーナー”Iさん(北海道在住)”はZF方面の技術関係者でして、、びっくりしました!!Iさんからメールを頂くまで全く知らなかったんです。伝達駆動を本業とするエンジニアさんがRS-1を高く評価して下さって、「(RS-1を装着した事で)フラットライドの本当の意味が今解った。」とコメント頂きました。僕は嬉しいです。ありがとうございます!今後とも宜しくお願い致します!コクピットエイジ中川さん、スタッフ皆さんにも感謝!引き続き宜しくお願い致します。

RS-1+AudiTT試乗会報告!!

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先週末の土曜日、御殿場のアウディインディビデュアルファクトリークライス5さんにてRS-1+AudiTTの試乗会を開催させて頂きました。ご来場頂いた皆様に感謝!そしてご決断頂いたS3オーナーさん(後日掲載予定)に心から”ありがとうございましたー!”御殿場のプローバエンジニアリングさん社屋と僕のレジエース!メカニックの方が”ジーっ”と車体に張られた旧コースに見入ってましたね、、。因みにプローバさん、、この旧コース+24ロゴが彫られたメダルを保持(獲得)した由緒正しいレースチームです。僕はファクトリーに入れるだけで嬉しかったデス。※クライス5さんは週末のみコチラで運営されています。作業は全てプローバメカニックさんです。所作、、手順手際がレース屋さんでした。見学できて嬉しかった。

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プロドライブホイルの比率高かったです。市場の要求より遥かに高い、自らの目標(デザイン設計、精度、強度、絶対バランス)を自らに課した逸品、、そういった製品への理解を持つユーザーさんが多いのですね。これは凄くいい事で僕も嬉しい。モノ創り、プロダクターエンジニアさんへの敬意。大事な事です!

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実は僕がTT(RS-1装着済)に試乗したのは夕刻過ぎでして、、仮セットアップ(車高バランス適正、前後ダンパーバランス、、ほぼ適正、、前後ダンパーレート、、やや足りない)状態でした。ですので全体的(抽象的ですいません)な雰囲気のみ体感して頂けたのかな?現在前後のダンパーダイヤルは中立(前後20段中10段)ですから+へ2クリックで再セットアップをお願いしてあります。次回の試乗会、、、があれば、、それがベストです。

スタディ東京さん!R56にRS-1装着。

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綱島街道(Studie横浜さん旧店舗)時代からSACHS製品を積極的に販売して頂いている、現Studie東京の瀬下さんから「ショージさんR56のRS-1お客様決まりましたよ!」と、ご連絡頂きカメラ担いで向かう予定でしたが、諸事情(社内通達による自宅待機)により断念しました。幸いユーザーさんは製品にご満足頂いたようですので、数ヶ月の後インプレッションをお聞かせ頂ければと、思っております。引き続き宜しくお願い致します。

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フロントストラット全景です。いいですねー。普段はタイヤ&ホイルで隠れてしまいますが、その性能はドライバーの”五感”を介して具現化されるはずです。そしてその性能は、ステアリングを握るドライバーのみではなく、パッセンジャー(同乗者)も体感出来るはずです。ドイツSRE、RS-1における振動制御の指向性は”あたりまえ”ですが全方位です。綺麗に車体を動かす(制御する)。R56+RS-1オーナーさんに感謝致します。出来れば直接逢ってお礼が言いたかった、、、、。次回のチャンスに期待しております。

I have Control(アニョキング戦記”武士編”後記)。

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”人間と機械”この壮大なテーマを、汗と笑いとオイルで包み込んだWebコミック「アニョキング戦記」!その中で、僕ら本牧戦線とのコラボレーションが一段落しました。今回はアニョさんが掲げるテーマとその本質に迫ってみようと思います。
戦いは終わったのか?

”人とクルマの一体感、それが無ければ自分が乗る意味はない”(byアニョキング)
以前、PorscheCaymanからLotusExigeに乗り換えたアニョさんに「どうして乗り換えたのか?」と、聞いてみた事があった。答えは「マシンと僕の”制御の分担比率”を適正化したかったから。自分のマシンは自分の意思で操りたい。」と。自立電子制御(トラクション&ブレーキ)と対峙しているアニョさん始め多くの”感性ドライバー”が機械との一体感を求めつつ、制御の攻防戦を戦ってる。新技術(フライバイ、出力制御、動力伝達、ステアリング&トラクション制御)を否定する気はありませんが”乗り手あってのドラビングである”事をアニョキング戦記を通して再認識しました。

”そこに在るものが全てだ”(byアニョキング)
WEB画面、、バーチャルな世界で繰り広げられる”アニョキング戦記”。その根底にあるものは全て”現実の感触”である。マシンとの対話を通して自分を見つめる、、、その孤独な作業こそ修行であり、自分が居る証。この先にあるアニョキング戦記、、自分とマシン、人間と機械の理想的な未来が見れるかもしれない。

戦いは続く!!YouhaveControl、ENGAGE!!

■後記
アニョキング大統領っ!今までありがとうございました。当初の目的であるRS-1、Lotus/EXIGEのポテンシャル評価と、十分なデータ取得が出来ました。アニョさんの言うとおり、懐が深く、全方位性能の向上が可能なフットワークパッケージである事を再確認しました。アニョさんとは、正に”会うべくして会った(ニアミス期間として>ベンツのSクラスに弊社MPウッドトリムをフルセットで数台ご購入、その後三枚町!?幻のスパルコブテックSPJにてシューズをご購入頂いていたらしく、、)同士っ”今回は一度の区切りですが、これでお互いの戦いが終わった訳ではありません。戦い続ける事が唯一の生き延びる可能性、、これが僕とアニョさんの共通認識。だから、、次なる戦いは”すぐそこ”にあるかもです。乞う!ご期待!

Mini R56用RS-1サスペンションセット。

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昨年のニュルブルクリンク24時間耐久レースに出場&完走したシラーさんのマシンと、僕らのデモカーを並べてみました。共通点は共にザックスレースエンジニアリング(SRE)社製のダンパーが装備されております。装着される製品の制御と精度は異なりますが、基本となる性能”タフで柔軟な路面追従性”は同じだと思います。シラーさんのR56ニュル24レーサーに搭載されたSRE4Wayダンパー前後1台分価格の1/10で手に入るRS-1!ドイツSRE社が全方位の走行性能を目論んだ専用設計を是非とも体感して下さい。

ジェイファクトリーさんRS-1試乗会無事終了。

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先週末の土、日曜日、群馬のJファクトリーさんにてR56+RS-1試乗会を開催させて頂きました。、、、、それにしても綺麗なS字カーブだと思いませんか?画像では解らないかもしれませんが牧歌的な”何処かで観た風景”、、ドイツの郊外ってこんな感じです。ドイツザックスの総本山、シュヴァインフルト近郊、、、今は引退してしまったストリート開発部門のMr、SachsSportingことハインツツィーエさんのテストコースにそっくりです。ツィーエさんが走り込んだ同じコースをピエッリ君(現SRE、RS-1開発担当)もテストに使っているはずです。開発テスト環境が同じ(近い)であれば製品本来のベーシック(基本性能)を引き出す事が容易な訳で、その分チューニングの精度も優れている、、Jファクトリーさんのセッティングスキル!僕らは全幅の信頼を寄せております。

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群馬のノルドシライフェ入り口、、とか書くとまた問題に、、なりませんよね。比喩ですから。でもコース上の共通点を見つけてしまいました。ノルドシュライフェ第4セクション、カルセールを抜けた2番目のカーブ”ヴァイパーマン”がありましたよ、、ジャパンスネークセンターと言う名前で(発見)。さて、山を一周しながら適度なカーブが続くこの道がJファクトリーさんのテストコースの一部だそうで、、これは凄い。横塚社長&森さん、相変わらず的を得てました。旋回感覚もそうなのだけど、ゆる~くフラットな舗装路では伸びのレスポンスが体感出来るはずです。大事なのは縮む制御より伸びる制御です。

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上の2ショットは本牧戦線関係者(あはは、現RS-1+8JTT3.2ユーザーさん)にお願いして撮りました。綺麗なカーブでしょー。今度から撮影は全部Jファクトリーさん近辺でやりたいな。で、僕の意図を瞬時に汲んでくれるSAFメンバー、、俺、何処に居ても同士が居るんです(自慢)。3.2オーナーさん今回もありがとー!素敵なエキゾーストが完成したら聞かせて下さいねー。

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上から、お昼に頂いた桐生名物”志多美屋本店”のソースかつ丼!美味しかったです。で、中段画像は新造エンジン”51MarkⅥ”の燃焼テスト風景、、では無くガレージのストーブ。世界に先駆けて屋根を黒く塗った男こと”Jファクトリーの森さん(通称ブレインズ=IRTB)”と戦闘機談義に、、やっぱ注目はSuなのですねー。そんで下段、、非常ーーにインパクトのある看板っ!!JR岩宿付近にて発見。凄い、、ジミーだ!超格好いい!!Rockighan万歳っ!、、、流石メイドインジャパンのアパレルブランドを支える縫製の街。また探検に行きたいデス。さてさて、今回の試乗会にご参加頂いたお客様、そしてJファクトリー横塚社長様、奥様、スタッフの森さん、本当にありがとうございました!帰りの高速道路でJファクトリーさんにてリセットされた減衰を体感させて頂き、、リアルコンフォートって、こういうことだな。と思いました。

”走りの質”を見直したい。

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昨日、Jetta5にお乗りのユーザーさんからRS-1についてのお問い合わせを頂きました。ノーマルスプリングとFSDを組み合わせてご使用中との事。気になったので「現状の何処(速度域含む)が不満で、どんな改善をお求めなのでしょうか?」と、、聞いたところ「現状には満足しています。しかし、、その先、つまりRS-1を装着した際の”質”が気になって、ショウジさんに直接聞いてみたくなった、、。」(有難くて恐縮してしまいました)。頂いたお電話で長々&様々なシチュエーションの説明が難しかったので、「是非RS-1を装着して”走りの質”を楽しんで下さい。」と一辺倒の営業マン風に言い切ってしまったので、補足の意味を含めてRS-1&VW5シャーシ(Jetta5)における”走りの質”について私的に説明致します。先ず、RS-1を装着する事によりJettaの乗り心地がフェートン(大げさに書いてます)のようになったりはしません。多くのRS-1ユーザーさんからご評価頂いている”乗り心地(感覚)”はあくまでも”バランス化された減衰レート&レスポンスの精度”による副産物に過ぎません。あくまでも走りを快適に安全に楽しむ為のセットアップです。しかし、、楽しむ速度域に制限はありません(法定速度は守ってください)。スピードを出さなくても、、微速域~一般道路でもステアリング&シートから伝わるインフォメーションが”質をともなっている事”に気が付くはずです。タイヤ&路面、ダンパー&アームの動き、クルマが今どんな風に反応して動いているか?その動きとレスポンスがRS-1における質です。長々書いてしまいましたが、我ながら解り辛いですね。またご質問があれば何時でもご連絡下さいませ。北海道のIさん、お問い合わせありがとうございました。

走るキャバノン(ル・コルビジェ)。

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ドイツザックスレースエンジニアリング社製RS-1を装着したR56カムデンオーナーのYさん(建築家)と、本牧ふ頭そばの蕎麦屋で遅い昼食&インプレッション&意見交換をしました。カムデンオーナーYさん、以前の愛車”国産FRオープンスポ-ツ”で数本のサスペンションセットを購入して、その経験値から「RS-1がいいんじゃないかな?」と、思って頂けたようです。Yさんの話しを聞く限り、シンプルで簡単な制御方法(ニードル1Way伸縮同調ダイヤル調整)と、タフで懐の深い、、どんなドライビングスタイル(操作&実速度と路面状況)にも追従するフットワークに日々感動!と。使い勝手(ユーティリティー)が良い製品は結果、安全で快適で速く走れる、、、これはRS-1だけのポテンシャルじゃなくてR56+RS-1の総合評価と言った意味です。しっかり運転出来るYさんは直ぐに気が付いたようですね。ドイツの普通は試行錯誤最先端を経た末の円熟した技術力です。シンプルな性能、今回のR56+RS-1を例えるなら、、巨匠コルビジェが辿り付いたキャバノンじゃないかな?と、思いました。

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ルーフとボディの塗り分け。目立たない様に、実はツートーンだったりします。

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山下公園付近でパシャっと。

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Yさん!今回は有難う御座いました。本牧名物大盛蕎麦屋”味奈登庵のつけ天”をすすりながらYさんが言った(仕事に取り組む姿勢)一言、、実は僕の秘密ノートの一番最初に書き込んだ言葉と全く同じなんですよ。流通を業務とする僕らは、製造元、メーカーの意図を確実にユーザーさんに届ける事以外に介在の意味はないのだけれど、僕らにしか出来ない+αの伝える&届けるを続ければ”残る仕事”になるんじゃないかな?と、思ってます。今後とも宜しくお願いします。次回は埼玉で!!!