SACHS PERFORMANCE 000301 ザックスパフォーマンス

SACHS Performance Coilover 000301&000355

  • ザックス SACHS PERFORMANCE COILOVER MQB 000301 GOLF7GTI ザックスパフォーマンスコイルオーバー サスペンション 車高調整サスペンション ゴルフ7 WERNHER ヴェルナー
 2007年から販売を開始したRS-1ことSACHS-Performance Coilover。ドイツ車用適合においてBMWのF20/30と、このVAG-MQB用製品から事実上の第二世代へと進化しました。搭載する内部パーツを全て自社(ドイツZFレースエンジニアリングGmbH)のレーシングダンパー(RD45)規格に統一。ヨーロッパで展開されるワンメイクレース用ダンパーと同じポテンシャルを搭載した新世代の制御性能を体感して下さい。MQB用Performance Coiloverは2つのラインナップ(フロントストラット径55mm>品番000301、50mm>品番000355)がございます。現車両をご確認の上、ご用命下さい。電子制御ダンパー(DCC)搭載車両に装着する場合、キャンセラーが追加で必要となります。
SACHS PERFORMANCE 000301 ザックスパフォーマンス
 第二世代を謳いつつも外観の変更点はほとんどありません。フロント倒立ストラット、リアアップサイドダウン。前後共減衰調整ダイヤルはダンパー下部に配置。減衰レートの変更はダイヤル1クリックで伸び、縮み同調(1way)。車高調整用のアジャストリング、カウンターリングがPorscheCarreraCUP等レース用に変更され、リア側のアジャスターブロックの強度見直しが施されております。フロントストラットに刻まれた調整ネジ部は従来からの超高精度トラぺゾイダル(台形)ネジを採用。前後のコイルスプリングは不等長バリアブルの凝った線形を採用。レートの比較的弱く長いスプリングを潰してセットアップする手法は従来通り。1G線間密着部分にはチューブが巻かれてセットアップされております。画像にはありませんが製品には調整用のレンチ2本が付属されます。Front18段、Rera15段の減衰調整。
SACHS PERFORMANCE 000301 ザックスパフォーマンス
 VAGの新型プラットフォームMQB。TT(&TTS、TTRS)、A3(&S3、RS3)Q3(&RSQ3)、GOLF(All-Model、TOURAN)、TIGUANと多くの車種に展開される中、私たちはMQBバリエーションにおける性能評価の中心軸をGOLF-Gtiと定義し、製品リリースと同時に日本国内での実装着テストを実施しました。Gti純正サスペンションセットとの比較となりますが、参考までに掲載。

仕事柄、誰よりもSACHSダンパーの装着されたVW-Golfを走らせてきた経験からお話ししますと、Golf3にSachsSporting(旧製品)を装着した運動性能、ライド感はGolf4のノーマルに非常に近く、Golf4にSachsPerformance(旧製品)を装着した印象はGolf5のノーマルに非常に近い。SACHSのスポーツサスペンションkitを装着する事により”1歩先のGolf(シャーシ性能の伸びしろ)”が手に入れた気がしました。これがSACHSブランドの優位性でありOEMサプライヤーのライドモラルを持ったスポーツフットワークでありました。因みにGolf3用製品のリリース当時は「乗り心地が良く、快適にスポーツ走行が可能」今でこそ当たり前の性能目標ですが、当時は多くの人々が「なんだそれ?」と言われた記憶があります。スポーツサスペンションに乗り心地性能なんて必要ない!と言われた時代から、SACHSブランドはぶれずに快適性能を装備し続けてきました。やっと時代が追いついてきたと思ったのはつい最近です。話は戻りましてMQB。前モデルPQ35(Golf5&6)にSachsPerformanceCoiloverを装着したサスペンションはMQB-Golf7のノーマルに近いか、、これが全然違いました。それだけ飛び越えた進化を実現させた新型シャーシがMQBと認識しております。この私でさえ、ノーマルの7Gtiに乗って何も不満を感じませんでした。つまりそのノーマル性能は脅威であり、SachsPerformanceCoiloverを装着してどれだけの性能向上が見込めるのか?乗る前まで不安で仕方ありませんでしたがタイヤが動き出した瞬間からその性能を確信出来ました。微速度での段差の乗り越え等では比較的大きく車体をゆすられますが不快感はありません。一般道の速度から高速道路巡行も至って快適であり、この気持ち良さはSACHSのキッチリ仕立てた機械式(純オリフィス制御)ダンパーならではのライド感覚です。高速でのWレーンチェンジも素早い収束とステアリングレスポンスの応答性能も過度ではなく適度なゆとりを感じつつ、狙ったラインをトレースするポテンシャルを保持しております。ハイスピードのワインディング走行では、ABS&ESPの作動回数がノーマルサスペンションに比べ格段に減少。路面追従性能、運動性能、快適性能その全てがアップデートされたと実感しております。その伸びしろは2017年フランクフルトモーターショウ以降(Golf8デビュー)に検証したいと思います。

テスト車両データ : Golf7Gti+ミシュランパイロットスポーツ3-225/40-18装着。協力maniacs STADIUM様

 SACHS Performance Coilover 000301&000355  Force adjustable variation.SACHS PERFORMANCE 000301 ザックスパフォーマンス
実測の減衰バリエーショングラフです。左がフロント、右がリアー。グラフ上がBamp(縮み)、下がRebamp(伸び)です。グラフの外郭(フロント>オレンジ、リアーバイオレッド)が最大レートでオリジナルプロフィールです。-(マイナス)側に減衰ダイヤルをクリックする事でニードルバルブがレスポンスして減衰が変更されます。街乗り乗用、高速走行&サーキットグリップ時の最大使用域は横軸スタート目盛りから2つ以内です。その間に全ての減衰バリエーションが展開されておりますので、1クリックの減衰変更が誰でも体感できるはずです。このワイドレンジの減衰バリエーションをご覧頂ければ単一パッケージ(品番000301&000355)でありながら、MQBプラットフォームの様々な車種バリエーションに対応出来る事がご理解頂けると思います。前後の減衰レートを相対的に見ると従来からのVAG-FFセットアップに比べフロント側はナチュラルに、一方のリアー側はハイスピードコントロール重視。これは車体制御の介在挙動にレスポンスする為だと思われます。タイヤが動き出した瞬間から体感できるサスペンション性能。SachsPerformanceCoiloverで趣味性能を伴ったMQBシャーシを楽しんでみて下さい。

Spring rate Front 40N/mm,Rear70N/mm (1G換算レート) / 推奨車高下げ幅Gti標準より20-30mm

Setup engineer – Timo Tully  / Products supervisor – Rainer Kirchne    Made by ZF-Race Enginnering GmbH   Germany.